いい日、旅打ち。 - 公営ギャンブル行脚の文化史 (中公新書ラクレ)

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著者 : 須田鷹雄
  • 中央公論新社 (2009年11月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121503343

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いい日、旅打ち。 - 公営ギャンブル行脚の文化史 (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

  • フリーライターの須田鷹雄氏が競馬に限らず競艇、競輪、オートの全国の公営競技を旅して、現在置かれている状況と旅打ちの楽しさや提案を綴ったもの

    現地に行かなければこの本は書けません。
    それだけこの本からは公営競技の深さを感じられます。
    自分も現存する地方競馬場をすべて踏破して、旅打ちの楽しさをわかっているのでこの本は響きましたね。

    須田さんは「競馬」ライターだと思ってたんですけど、すべてやっていたということに驚きなんですが、すべての公営競技場を訪れていたことに純粋に尊敬の気持ちを持ちました。

    本としては、競馬にしか興味がないので競艇、競輪、オートの記事や旅打ちの歴史に関しては少し退屈な部分もありましたが、旅打ちに興味がある人は是非とも読んで頂きたい1冊です。

  • 公営競技(いわゆるギャンブル)は、日本全国本当に広くちらばっている。ギャンブルというとよく聞こえないけど、旅行のついでに寄るのであれば、ノスタルジーを感じさせてくれることは間違いない。

  • 旅打ちーー旅へ行って地元民に混じりそこでギャンブルをする。日本の全公営競技(競馬・競艇・競輪・オートレース)場を踏破した著者が案内する旅打ちのススメ。


    戦前、場外馬券場などの環境が整っていなかった当時は各地を旅しながら馬券を買って競馬を楽しむ(他の公営競技は戦後生まれ)人々が多くいた。もう現地へ行かなくても券を買うことができる現在、それでも旅打ちの楽しみはある。一つは「自分が知らない公営競技の姿」を見る公営競技ファンとしての楽しみ。もう一つは、旅自体の楽しみとして地方に残る競技場の昭和ノスタルジーを楽しむことだ。

    本書では旅打ちの歴史から、上記のような旅打ちの楽しみを説いて、実践編として観光旅行として楽しめる「観光主眼編」と、場の昭和ノスタルジーを楽しむ「郷愁主眼編」でおすすめの場を紹介している。


    公営競技ファンでなくても、行ってみたくなる場もあり、この機会に競馬以外にもチャレンジしてみたい。。

  • これから読みます。
    公営競技に関する資料が豊富であり、
    旅打ちの面白さが記載されているようなので
    楽しみです。

  •  昨年無事全国公営競技場完全踏破を達成した、須田鷹雄氏の書く旅打ち本。一読してみたが、やはり面白い。なんだかんだでライターとして読者を楽しませる力は高い人だと思う。

     全七章構成となっており、最初の二章は戦前に興った旅打ちの隆盛と、戦後のその断絶までの経緯を紹介している。かなり一次史料にあたっているようで(氏の日記にはよくJRAの図書館が出てくるのはその為か)、読み応えがある。といっても堅苦しいものではなく、トレビア的な要素を組み込みながら全体の雰囲気を味わってもらう構成なので読感は軽い。タイトルにもある「旅打ちの文化史」としては、秀逸なものに仕上がっているだろう。

     だが、その後の章は完全に「旅打ちhow to 本」。それも、流行りの懐古主義に乗っかりたいのか、とにかく公営競技場の「ノスタルジックさ」をこれでもかと強調するものになっている。もちろん平行して各場の特色・ウリや、公営競技の場が観光地である場合にも触れているし、それぞれの土地に根ざした風土や歴史を知ることも醍醐味だとも語っている。それでもなにかことあるごとに「昭和らしさ」に触れるのは少々引っかかるものがあった。

     いや、氏の言い分もよくわかるのだ。実際問題として、現在の公営競技場は食べ物はイマイチで、中をたむろっているのは灰色の親父達。そして売り上げも減る一方で、多くの場で存廃問題すら語られる有様である。やってることにしたって戦後すぐ雨後の筍のように場ができてから、大して変わってはいない。これではなかなか新規客は寄りつきづらく、結果ファンは高齢化する一方となってしまった。

     有難いことに昨今はノスタルジア・ブームが継続中で、「古き昭和」の雰囲気が評価され得る風潮にはある。ならばそれくらいしかウリがないのだから、旅と合わせて売り込んでみよう。というのも、公営競技の行く末を人一倍(私なんぞ足下にも及ばない)憂いでいる氏ならば、浮かんでも不思議ではない考えだ。
     
     それにしたって、失礼ながら後半は商売っ気が強すぎる。その割にこの本を、従来公営競技に見向きもしなかった人が手に取るかというと疑問が残るのだ。実際に個人的な範囲だけに断定はできないが、この本を探しにまずお茶の水の丸善になく、三省堂書店にもなく。津田沼の丸善、船橋の旭屋書店にも、新宿の紀伊国屋本店にもなかった。他の中公新書ラクレで同時期に出たものはちゃんと揃っていたのに、だ。結局水道橋の山下書店で買った(というか最初にここをあたるべきだったんだけれど)のだが、山下書店でも置き場所は新書コーナーでなく、競馬本の棚だった。このようにさっぱり一般人の目には届かなそうな状態だ。そして、わざわざ競馬本コーナーまで来るような人の中に、わざわざ「昭和ノスタルジア」を求めて旅打ちに行く人は少ないのではないか。いや、勝手な憶測と断定なんだけどさ。

     個人的には、もっと最初の文化史的な側面を掘り下げるか、「打つ」に視点を置いた記述が欲しかったところである。悪い意味で、公営競技の行く末を憂う著者の見識の高さが現れてしまった本ではないだろうか。

  • これは史料的価値が高い。

  • スダホークの馬に限らない旅打ちの歴史書。ちょっと思っていたのとは違うかな。競馬に期待していると微妙かも。

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