「激安」のからくり (中公新書ラクレ)

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著者 : 金子哲雄
  • 中央公論新社 (2010年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121503497

「激安」のからくり (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

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  • 第1章は2009年の激安ジーンズ、マクドナルドの百円バーガーなどのからくり。第2章は安売りを担ってきたダイエー、イトーヨーカドー、ユニクロ、ドン・キホーテの4人の考え方。第3章は賢い消費者になるために知っておく知識、行動を案内している。

    2010年の刊行。2016年5月の現在、セブンアンドアイ会長の鈴木氏退任やユニクロの売り上げ減少などのニュースが話題になっています。
    流通業界の流れが早いのか、グローバル化が進み、経済全体の流れが早くなったのか、十年一昔も間に合わない状況です。
    今、考えてみると2010年が一番『激安』だったように思います。

  • 寄せ集めて安くしたり、ブランドを無くして安くしたり色々な工夫があるものですが、690円のジーンズとかかなり無理して安くしてるっぽいです。
    あとがきにある「激安栄えて、国滅ぶ」とならないように、よく考えて消費したいものです。

  •  新しい知見もないし、ビジネスモデルの掘り下げた研究も見当たらない。みな、どこかで聞いている知識のみ並べたように思える新書だった。
     本書は、残念な本であると思う。

  • 先見の明があった。確かに流通大手が日に日に巨大化して、生活の中に入り込んできている。まさにコンビニ社会になっている。

  • ついつい、安い品物に手を伸ばしてしまう。
    その後で、こんなに安くて生産者は大丈夫かな?なんて思ってきた。

    本書は激安がどのように実現されるのか、具体的な事例に即して説明される。
    基本的にはメーカーから流通に主導権が移ったことである、と。

    冒頭の、自分が感じてきた後ろめたさは、筆者の問題意識に通じるものがあった。
    その上で、勉強になったのは、異なる業態の間で無理やり価格の比較をしてはいけない、ということだった。

    筆者の言う、賢い消費者になりたい。

  • 印象に残った部分
    ●p58 炊飯器や電子レンジなどの生活家電、テレビなどのデジタル家電は引っ越しなどにより住宅需要が伸びると、需要が高まる傾向にあるといわれています。つまり世界的な住宅需要が下がると、家電が売れなくなり、家電が売れなくなると、部品であるメモリーがなどの在庫が増え、在庫が増えると値崩れを起こし、パソコンの相場も下がる、といった仕組みになっています。「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、直接関係がないように思える商品どうしが、どこかで繋がっています。この関係性から、サブプライム・ローン問題以降は、パソコンのみならず家電製品全体の相場も下がっていたのです
    ●p119 価格を維持するために、町の各電器屋さんを組織化したのです。いわゆるパナソニックのお店、ナショナルストアといわれるものを作りました。メーカーが希望した価格で販売することで、エリアごとの競争が起きないような仕組みづくりをしました。つまりは価格統制です-途中略-中内功は松下電器と徹底的に戦いました。昭和40年代後半にクラウンという会社に、プライベートブランドのブブというテレビを作ってもらったのです-途中略-プライベートブランドがNB(ナショナルブランド)に対する価格圧力要因であったことは、この当時から垣間見ることができます

  • 300252889  S675.4-ラク-349
     みなさんは考えて商品を買っていると思いますが、価格について考えたことはありませんか。「なぜパソコンがこんなに安いのだろう。」そう思ったあなた!この本を読み、より楽しく買い物をしてみてはいかが。

  • 穀物商社は人工衛星で穀物生育状況を確かめて投資?!

  • 先日亡くなった流通ジャーナリストの金子氏が、
    B2Cの激安商品の裏側というコンセプトという点で
    読みやすくまとめた新書。

    決して斬新な話というわけではないが、
    とりわけ流通業界の「カリスマ」たちを著者独自の
    視点で分析しているところは興味深い。

    感情型のダイエー中内、理性派のイトーヨーカドー鈴木、
    製造小売でファストファッションに勝負を打って出た柳井、
    深夜というブルーオーシャンを切り開いた安田、
    と辿っていく中で、ひとつコラムで取り上げている見方が面白い。
    「小売業はカリスマ依存であり、ある企業が斜陽するところに
     別の新興企業が伸びる宿命にある」
    と言い切っているところ。
    たしかに、著名小売企業というと名物経営者がすぐ浮かぶというところはあり、
    逆に彼らがいなくなったらどうなるかといえば非常に危ういように思われた。

    また、本書の終わりのところでは
    「激安伝道師」と思われがちな著者の理想論は、まるでそういうところには
    ないというのが分かって興味深い。

    p.204
    「消費者の求める『欲しい』は実はかなり多様です。『安い』というのは
     そのなかのひとつにすぎません」

    まさにこれには同意する。
    「賢い消費者」と「激安を求める消費者」は似てまるで非なるものなのだと。
    企業は当然価格の努力を重ね続けるが、一方で価格以外の価値を
    見出してもらえる工夫も並行しなくては、滅びしかないように思う。

  •  工場を人件費が安い場所に作る。製造から流通のあらゆる段階での効率化が値下がりを支えているがわかります。
     後半は安売りの人物、中内功、鈴木敏文、柳井正氏の簡単な活動の歴史について書かれています。
     金子氏の面白さが伝わる一冊です。

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「激安」のからくり (中公新書ラクレ)の作品紹介

経済をわかりやすい語り口で語る著者が、「激安」商品を俎上にのせ、安さのからくりをズバリ指摘。コストを徹底的に減らせたワケは。コラムも充実した、賢い消費者になるための必読書。

「激安」のからくり (中公新書ラクレ)のKindle版

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