困った時のアドラー心理学 (中公新書ラクレ)

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著者 : 岸見一郎
  • 中央公論新社 (2010年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121503633

困った時のアドラー心理学 (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

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  • 職場、夫婦、親子などで困ったことが起きた時にアドラー心理学ではどういう考え方で乗り切るのか、ケース毎に解説されている。「今ここ」を大切に生きることと「誰の問題か」を考えることで、多くの問題に対処できそう。

  • 文庫本のため、アドラー心理学がどんな考えのものかを説明するというよりも、現実にこんな悩みがあったときに、アドラー心理学ではどう考えるかという類いの本だった。3部作目であり、より実践的に、また読みやすくしたものという印象を受けた。有名な嫌われる勇気を読んだあと、結局どう考えるんだっけ?と問題集のように使用すると良いかもしれない。

  • 悩んでも問題は何も解決しない。人間は努力している限り悩むもの。真剣に生きる人であれば苦しみを避けることはできない。だが苦しみが深刻さを帯びると身動きがとれなくなり、前に進めなくなる。アドラーはこう言うだろう。苦しいから前に進めないのではなく、前に進まないために悩むのだと。そうならないためには、過去に今の問題の原因を探すのをやめる。そして他者を責め、自分の辛さを語るのをやめる(「悪いあなた、かわいそうな私」をやめる)。なぜ人は悩むのか?端的に言えば決断を遅らせるため。変われるのは自分だけ。

  • 初めて読んだ「アドラー本」。
    物事の捉え方、考え方、対処の方法に対し、客観的にわかりやすく解説をしてくれる。

  • (2016.03.31読了)(2016.01.21購入)(2014.04.15・3版)
    Eテレの「100分de名著」でアドラーさんの『人生の意味の心理学』が取り上げられたのですが、紹介された本はちょっと敷居が高そうなので、手軽に読めそうなのを探して読むことにしました。
    人生相談的に、事例に基づいた解説になっていますので、タイトル通り困ったときに似た事例を参考に読めば、どうしたらいいかの参考になるのかもしれません。
    事例の前に、アドラー心理学の考え方の基本が第一章に紹介してありますので、基本を押さえたうえでの、事例ということになります。
    ・悩んでも問題は何も解決しません。
    ・過去に今の問題の原因を探し出すのをやめます。
     (過去に何があったにせよ過去のことを持ち出しても、今直面している問題を解決することには少しも役に立たないからです。)
    ・他者を責め、自分がどんなにつらい思いをしているかを語るのをやめます。
    ・今、起こっていることが誰の課題かを明らかにし、自分の課題でなければさしあたって何もしないでおきましょう。
    ・問題解決の糸口は自分の課題からだけ見出せる
    ・変われるのは自分だけである

    【目次】
    はじめに
    第一章 アドラー心理学の基本
    第二章 自分自身のことで困った
    第三章 友人との関係で困った
    第四章 職場の人間関係で困った
    第五章 恋愛関係で困った
    第六章 夫婦、パートナーとの関係で困った
    第七章 親子関係で困った
    あとがき

    ●自己防衛(74頁)
    感情をコントロールできない人は精神的に未熟な人です。普通にしていれば、誰にも認められないと思っているか、仕事の無能さを隠すために感情を使って攻撃的になることで過剰に自己防衛しているのです。
    ●愛されている(93頁)
    自由にさせてもらっていると思えるときに最も愛されていると思えるのです。反対に、自由にさせてもらえていない、常に監視されていると思う時は愛されているとは思えません。信頼されていないと思うからです。
    ●なぜ怒る(117頁)
    なぜ怒るのでしょう。怒る人は、怒ったり、イライラするとまわりの人が自分のいうとおりに動いてくれるということを知っているのです。
    ●所属感(135頁)
    子どもがいちばん嫌なのは無視されることです。
    家庭であれ、学校であれ、ここにいてもいいのだと感じられることは誰もが強く願うことであり、そのように感じられなければ何とかして自分がいることを認めてもらおうとします。
    ●事態は変わる(180頁)
    とにかくできることをとりあえずやってみたら事態は変わります。

    ☆関連図書(既読)
    「アドラー『人生の意味の心理学』」岸見一郎著、NHK出版、2016.02.01
    (2016年5月19日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    アドラーの知恵は、他人とどう付き合ったらいいのか、という悩みに明快な指針を示してくれる。本書は、悩ましい人間関係のなかにある現代人に、多くの示唆を与えるだろう。

  • ■行動の目的を見ることがアドラー心理学と他の心理学を峻別する特徴
    ■アドラーは性格は遺伝や環境などによって決められたのではなく,自分で決めたと考える。
    ■対人関係における信頼というのは,信じる根拠があるときだけ信じるのとは違い,無条件で信じる,或いは,信じる根拠がないときにこそ信じるということ。
    ■アドラー心理学では無条件に信じることを「信頼」といい,信じる根拠があるときにだけ信じるという意味の「信用」と区別する。
    ■怒りは人と人を引き離す感情。
    ■実質的に迷惑をかけるわけではないが,さりとて,適切とは言えないような行動をアドラー心理学では「中性の行動」という。
    ■「中性の行動」に対しては本人の意思を尊重し,頼まれもしないのに介入していく権利はない。
    ■「中性の行動」への3つの対処法
    ①自然の結末に委ねる
    ②社会的結末に委ねる
    ③結末を経験する前に話し合いにより結末を予測する援助を行う
    ■「今ここに生きよう。するべきことやしたいことがあっても,できることから始めよう」

  • 嫌われる勇気を読んで、もう少しアドラー心理学を知りたいと思い図書館で借りてきた。
    もう少し体系的な本が読みたかったが、これはこれで、質問に答える形でわかりやすいと思う。

  • 内容はカウンセリングに訪れた患者との問答に解説を加えたものとなっている。
    アドラーの考えを実際の生活に応用する方法が知りたい人は頭から読むといい。自分が直面している悩みがある人は、近い事例を探してその箇所を読むといい。

  • 03.06.15

  • 他者に囚われ、己を見失う愚かな弱き者たちよ、その妄執から今解き放たれん!人間関係に困ったすべての人にお勧めする一冊。


     ベストセラー『嫌われる勇気』の著者の別著。これも面白い。カウンセリングの例を並べたものだが、きっと自分に当てはめられる人はいっぱいいるんだと思う。
     サバサバしているから、無慈悲なようにも感じるけれど、それが大事なのである。
     
     つーかこの本、大体仏教と言っていること一緒だから。

    _____
    p21 前に進めない、ために悩む
     アドラー曰く「苦しいから前に進めないのではない。前に進まないために悩むのだ。」前に進みたくないから、悩んで言い訳を見つけているのが、悩んで苦しむということである。
     もし悩んで苦しくなったら、それは覚悟が無いだけだよ。進むのか、逃げるのか、覚悟で解決できる。目をそむけているだけでは何も変わらない。

    p23 過去を見ない
     カウンセリングでは過去を見ないようにする。
     カウンセリングは今直面している問題を解決するために行うものである。過去を振り返って、うっぷんを晴らしてスッキリしても問題は何も変わらない。過去のことで無駄に時間を浪費し神経を削るよりも、いまを解決することだけを考える。
     相談事でよくあるのが愚痴をこぼしてスッキリして終わる。そしてまた不満がたまって愚痴をこぼしに来る。それはただのガス抜きで、カウンセリングという金を払ってすることではない。

    p24 「正しい」は棚上げ
     対人関係の在り方を変えたいならば「正しい自分」は棚上げにして考えなければならない。人間関係の悪化は「権力争い」である。どちらが正しいかを争うから拗れる。問題解決よりも、正否の問題にすり替わるからいけない。
     まず、自分から「正しい」を求めることから下りなければならない。

    p26 行動の目的を見る
     行動の目的を見ることがアドラー心理学の基礎。子供の喧嘩や反抗など、すべてに意味がある。その意味を無視して、「正しいこと」で丸く納めようとするから何も解決せず、後回しになった問題が焦げ付くのである。
     行動・行為の目的をよ~く見るのだ。

    p34 役立てた時、自分を好きになる
     自分のことを好きになれなくて悩む人は多い。自分を好きになるとは「誰かの役に立てた」という実感から生まれる。
     しかし、自分の周りは自分を陥れようとする敵だらけと思い込んでいては、他人の役に立ちたいと思うことはなく、自分を好きになるなんて到底無理なのである。
     そして対人関係がさらに悪化する。
     自分を好きになりたかったら、まず周りを敵と思わないようにする。そして人の役に立つことをなんでもよいからする。それで解決。
     つまり勇気だけで何とかなるのである。

    p37 特別でないと話せない
     若者は特別でないといけないという観念があるようだ。できる人間でないと価値が無い。悪い自分でないとかまってもらえない。そういう特別であるという理由が無いと話ができない不器用さんが多いのである。
     何もない自分でいいんだと胸を張ってほしい。そしてそれを周りもその空気を作れないといけない。
     特別は個性だけれど、無理やりつくられた個性もあるから厄介なのである。

    p42 プレッシャーは失敗の恐れ、でも必要なモノ
     プレッシャーは失敗を恐れることで、いつも以上の力を発揮しようと力むから発生する。また、他の人を仲間と思えず、失敗を許さない敵だと考えるから緊張してこわばるのだと考える。
     失敗はしても大丈夫。周りの人はお助けマン。こう考えられれば無用な緊張は無くなる。
     しかし、適度な緊張感があるから実力以上を発揮できるとも考えられる。プレッシャーは付き合い方を考えなければいけないすごくすごく大事なオトモダチ。

    p45 すぐ与えるものは
     「すぐ与えるものは二度与える」というラテン語の諺
     メールもすぐに返事をもらうとうれしくなる。そういう感じで、行動の速い人は好感を与える。完全主義の人はこれがなくて損しているところがある。周りの人は完ぺきを求めていない。そんなもん。それよりも即座にレスポンスを与える方が点数高いのだ。
     気を付けて。

    p52 できないことを自力でするな
     できないことを「できない」と言えることも自立のひとつである。
     気持ちの浮き沈みが激しい人は、怒って、泣いて状況を自分の思うように動かそうとしているのである。できないことも激情を使って何とかしようとする。そういう人はできないことはできないと言えるようにならなければならない。そして、周りの人も「出来なければ何でも言って」と言いやすい環境を作ってあげる。そうやって余裕を作ることが大事。

    p57 人の気は読まずにたずねよ
     人の気持ちを読むことは高尚なものである。しかし、全ての人に強要するのはいけないことである。
     人の気を読むということは、相手にも「私の気持ちを読み取ってよ」と強要することになる。勝手にギブアンドテイクの関係を作ってしまうのである。
     気を読むのは、実際、本当に相手の気持ちを理解できない。なのにわかった気になるのは危険である。
     相手の本当の言葉を引き出せるようになることの方がよっぽど大事である。

    p70 若手への接し方
     叱る人がいるが、すべきなのは「注意」すること。分かが失敗してしなくてはいけないことは、①原状復帰。自分で責任を取らせることを学ばせる。 ②謝罪。謝るべき対象が居たらきちんと謝罪させる。 ③反省。次同じことをしないようにするため何をするか明確にする。
     この3点は叱るということを必要としない。叱るのは怒りの感情を持つ人である。怒っているならまだわかる。でも、怒る必要もない上司が訳も分からず怒りだすのはダメ。ということ。

    p74 怒るとは
     怒るのは対人関係が下手な人。怒りという激情でしか他人をコントロールできない未熟な人が怒りをぶちまける。思い通りにいかなくて、怒りだす。
     もし理不尽な怒りを受けたら、それに怒りで対応してはいけない。何が言われているかだけに注目する。

    p87 強制できないモノ
     尊敬と愛。
     人に自分のことを尊敬させることはできない。もしさせていても表面上だけであり、心は嘘をついている。愛も然り。
     「年上は敬え」を尊敬しなくてはいけない。そう強制させる勘違い野郎がいるが、間違っている。その諺はあくまで自発的なものを促すだけであって、強制しては陳腐化する。

    p92 占いが悪くてよかったね
     占いが悪ければ、問題点が浮き彫りになって、改善の努力をして、本当の幸せになれる。

    p117 ついカッとなった
     これは嘘。始めから狙って怒りをあらわにしているのである。怒れば周囲は自分の思い通りになると、ゴリ押しできると知っているから、キレるのである。しかし、それが反射的に出るくらい染みついているから「つい…」という言い訳が出るのである。しかし、それは日ごろの行いから出るものなので、なんの情状酌量の余地にはならないのである。

    p120 だだをこねる
     駄々をこねる子には、言葉で戦おう。言葉で言ってくれなければわからないと言おう。言葉でわがままを述べてきたら、言葉で戦おう。諦めるまで、、、
     これは…、あんまいい答えじゃないな。

    p124 親の罪
     子供のことでカウンセリングに来て、子供の悪い点をメモしてくる親がいる。その親は子供が悪くて自分は悪くないということを証明したくて来院しているのだ。
     そんなことはない。子供にとって親は不可欠な存在であり、そうである以上、子供の問題は親の問題でもあるのである。子供の本当の目的が見えない親が問題なのに、子供の責任で終わらせてはいけない。カウンセリングで話し合うのは、問題行動からみる子供の声を解釈することである。

     対人関係のトラブルで、相手の欠点にばかり目が行くのは、その人との人間関係を改善したいと思っていない証拠である。その決心をまず取り除き、どっちが正しいかの権力争いから脱却できるようにするのが大事。

    p129 トークレス
     夫婦が長く付き合えば話題が無くなるのは当然。無理に話題を作らなくてもいい心地よさを味わえるようになることが大事。しかし、どんなに話題が無いからと言っても、自分の気持ちを口に出さなくなるのは危険。
     長い付き合いだから心を読むことができる。というのは危険。そのせいで心のボタンのかけ違いが起きる。
     話題が無くても、気持ちを伝える言葉だけは忘れずに発することが大事なのである。

    p134 下心のある言葉
     家に帰らない非行に走った子供に対して親はどう声をかけるべきか。たまに帰った時に「(遠回しにもっと帰ってきてと言えば伝わるかな…)おかえり、随分久しぶりだね…」
     なんて下心のある言葉をかければ、当然伝わって、感情を逆なですることになる。単純に「おかえり」とだけ、ここが帰る場所だという分かるような声をかけるだけでいいのである。帰るか帰らないかは子供の問題・責任であり、親は泰然として待ち構えるしかできないのである。
     しかし、親は子どもの人生に関係ない、なんてこともないので注意。子供がかまってちゃんの時は構ってあげるし、ツンデレの時は優しく見守るのである。

    p138 ひきこもり
     子供のことに手出しはしないけれど、子供がしていることは知っている。これはとても大事。
     子供の所属感を満たすことが大人の大事な大事な役割である。

    p145 父との喧嘩
     著者の親が宗教に入信して、息子にも入信を迫ってきた。親との関係の悪かった著者はそれをずっと拒んできた。それを相談した精神科の友人からのアドバイス
     「入ってあげたら」
     権力争いから下りることが何より大事なのである。入ってみればいい。それで自分にそれが合わなければ止める理由ができる。入る前から父の信じる宗教を否定したから、いつのまにか「宗教が正しいかどうか」の権力闘争になっていたのである。

     意見の対立が起きたら、権力争いになっていないか。それをまず何より考えよう。

    p156 働く
     子供の親離れに困惑する親がいる。俗にいう「子離れできない親」彼らにするアドバイスは「働け」である。
     自分を好きになるのは「他人の役に立つ」ことである。子供という自分の役に立つ場所を失う不安が親を子離れできなくするのである。それを外部に作ることで子離れできるようにするのである。

    p157 自分「だけ」が変わる
     自分が変われば子供も変わる。という親がいる。しかし、自分が変わっても相手が変わらなくて怒りだす人がいるのである。また、子供がこんな風になってしまったのは自分のせいだと、自分を責める人もいる。
     子供が改心して、成功したとしよう。それは誰のおかげでもなく、子供が努力したからである。逆に、子供がいつまでもダメなのも、子供が何もしないからである。親のせいではない。
     親は支配的であってはならないのである。
     じゃあ親は何も変わらない子供を放置するしかないのか。そうではない。数あるアプローチをどんどん試せばいいのである。カウンセリングとか外部委託でもいい。そうやって子供に関心を持ち続けることが親の務めである。

    p161 病気にならなくても
     仮病を使って学校を休む子供にどう対処したらよいのか。子供が「学校を休むには病気にならなきゃいけない。」という考えを持たなくて済むようにする。
     学校に行かなくていいというのではなく、言い訳はせず、行くか行かないかを決められるようにさせる。
     それでもし、ただ単にサボってゲームしたいだけなら一日で解決するし、そうでないなら保健室登校など新しい解決方法に移れる。ようは、目を背けるなってこと。

    p168 中性の行動
     実質的には迷惑をかけないが、適切ではない行動をアドラー心理学では「中性の行動」という。
     例えば、授業中に寝ている生徒は、迷惑をかけないが不適切行為をしている。悪い成績を取るのは生徒自身だから先生は厳しくしかることはできない。でも授業中におしゃべりする生徒は迷惑だから先生は注意できる。
     寝ている生徒のような中性の行動をとっている人には強制介入できない。
     しかし、親とか上司はついつい介入しちゃう。
     中性の行動に対して介入するには適切な手順を踏まなければならない。「連日の授業中の居眠りについてお話しさせていただきたいのですが、、、」と事情聴取を依頼するなど、下手に出ないといけない。

    p179 楽天:悲嘆
     理想は楽観主義。気を付けないといけないのは楽天主義、結局何もしない奴。それと悲観主義も悪くはないが、行き過ぎて悲嘆主義になりかねないから注意。

    p182 いじめ問題で親のすること
     深刻ないじめ問題は親が出ていかなくてはいけないが、あまり手を出しすぎると子供がなにもできない人間に育ってしまうということも留意しなくてはならない。
     親が解決の補佐をすると同時に、子供も解決のために動かなければいけないのである。

    p191 生産性
     生産性で人間を測ることを常としてきた人が、老後に自分に失望し、現実から逃避することがある。それが認知症の背景にあったりするのである。生産性以外にその人の存在意義を作れることが大事だということを覚えておけ。

    p196 自由に生きている証
     自分のことを悪く言う人がいる、それは自分が自分のために生きている証拠である。そう考えるべきである。
     主義主張に絶対的な正義はない。認めてくれる人もいれば反発する人もいる。自分で自分の人生を選択して生きていればそれに衝突する人がいる。だから、それは自由に生きている証拠なのである。そう考えたほうが楽だよ。

    p197 プライベート
     プライベートという言葉の元の意味は「奪う」という意味である。オフィシャルな時間から、獲得してきた自分のための時間がプライベートな時間なのである。

    p212 親にも門限
     子供に門限を課す親がいる。家庭内ルールを作るなら、それは子供だけでなく家族全員に適用されるものでなくてはならない。それが法の概念だから。
     家庭内ルールも、親が子供を支配するためだけのものに成り下がってしまっていたらダメなのである。学校のルールも然り、生徒が遅刻してはいけないのに先生が授業に遅れていたら秩序の崩壊、権威の横暴である。
     子供に法の秩序を学ばせたいならば、大人も子供と同等にルールを守らなければいけないのである。大人なんだから、子供が守れるものは簡単に守れるでしょ??

    p217 どうなると思う??
     中性の行動にどう対処すればよいか。個人の責任にゆだねるのが一つの手段。だって介入できないんだもん。
     もう一つが「このままだとどうなると思う??」と問題が悪化する前に話し合うという手段。
     不適切な行為が自分に返ってくることは、薄々感じているに決まっている。だからそれを言葉にして、「なんとなく」から「リアル」な問題に具現化してあげるのである。
     しかし、中学生以下の子供にはこの手段は難しくもある。わかっているようで、わかっていないからである。
     「勉強しないとどうなると思う?」なんてわかるわけがない。社会で生きるリアリティなんて皆無だから。それに、勉強せずに不利益を被ったって、それは自分の責任だから、そんな自分の人生に土足で入ってきてほしくない。そう感じるはずである。
     だから、良い教師はこの「どうなると思う?」という質問ができるほど、子供とやりとりができているということである。
     簡単だけど、難しい言葉。「どうなると思う??」って問いかけたら、どうなると思う??

    ______

     女性に読んでほしい本である。これは女と男の食い違いを解消するためにも非常に役立つ。なんつーか、無駄に小賢しい女に読んでほしい。

     あと、教師も必読だね。

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