理科系冷遇社会―沈没する日本の科学技術 (中公新書ラクレ)

  • 61人登録
  • 3.06評価
    • (2)
    • (3)
    • (6)
    • (6)
    • (0)
  • 13レビュー
著者 : 林幸秀
  • 中央公論新社 (2010年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121503664

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ウォルター・アイ...
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印

理科系冷遇社会―沈没する日本の科学技術 (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

  • もっともそうなことを言っているが、データを並べているだけで結論がない気がする。

    中高生の理科・数学離れとポスドク問題、その先の研究開発の問題については述べているがその中間がない。

    優れた研究者、技術者を増やすにはパイの大きさを大きくする必要がある。優れた人間はパイの一かけらなのだから、大きいパイがあるほどいいはずだ。が、著者が成功した理数系の人間であるために、ドロップアウトした理数系の人間のことに想像が回っていない気がする。

    中高生を理系に向ければいいというだけでは済まない問題が日本には多すぎる。

  • 日本の科学技術の現状を様々な観点から分析、欧米からの遅れを指摘している。ただ、今後の提言はその課題を個別に改善すべき、と並べただけで戦略的ものは無い。東アジアでの科学技術協力構想も、中国、韓国から相手にされるのか疑問。

  • 日本の科学技術の危機的な状況についての記述はよくある内容.
    この手のデータをあまり見ていない人には良いかもしれない.

  • 難しかったけど、勉強になりました。

  •  ポスト・待遇の面で研究者は恵まれない。日本では競争的資金も少なく,透明性の担保されたテニュア・トラックもない。日本の科学技術を活性化するため,いろいろと改善の余地あり,という話。
     文科系にひきかえ理科系は…という,文系との比較論ではなかった。確かに,文系も別に厚遇されてるわけではないな。

  • 『基礎研究で米欧はもちろん、近々中国にも抜かれる情勢になっている。』この一文をはじめて読んだときは、ここまでひどいのか、と感じずにはいられませんでした。理系亡国を警告する本です。

    僕はもともと理科系じゃないんで詳しいことはなんとも言える立場ではないんですが、少なくともこの本を読んでいる限りでは芳しい状態じゃないようですね。今、結構仕事でコンピューターを使っているので、こういう開発をするのも、理系の人たちだと思っていますんで、もうそろそろ無関心のままではいられないだろうと思って、ここに紹介することにしました。

    日本の技術を根本から支えているのは彼理系出身の人間たちであるはずなのに、大学の授業だって文系の学生とは比べ物にならないくらいに猛勉強するはずなんですけどね。そうして、博士号までとっても報われないんですってさ。

    事業仕分けのときに
    「1番である必要はあるのですか?2番じゃダメなんですか?」
    という名言のもとに理系関係の研究費用が相当削られたそうですが、一体どうなるんでしょうね。想像もつきません。いま、中国がこの分野でも確実に日本を追い上げているそうですが、経済に続いてこの分野でも日本は中国に水をあけられるのでしょうか?

  • 一言で感想を述べるなら「そういう考えもあるんでしょうね」という感じ。
    色々とデータを示して述べたりしているが、その値を示すだけでそう言ってしまうかと思う部分があったりしたので、あまりスッキリしない気持ちになった

  • 日本が技術系産業により注力するべきということを、他国との比較を通じて論じている。
    各国の科学技術政策と、研究成果の比較がメインにみえた。
    冷遇というと、技術者の相対的な地位とか、経済的な優位点とかを読みたかったが、どちらかというとマクロ的な話であったために期待と異なっていた。
    より科学技術政策に注力する必要はあるが、集中と選択という意味では、韓国のような思い切りが必要かもしれない。

  • 『理科系冷遇社会―沈没する日本の科学技術』(林幸秀、2010年、中公新書ラクレ)

    「理科系冷遇社会」というタイトルだが、内容は日本の科学技術政策全般にわたっている。科学技術で他国と勝負し、その先に経済的繁栄や豊かな社会を確保しようとする「科学技術立国」日本なのに、実情は理数系が「冷遇」されているという。それはなぜか。ポスドクの就職難、競争的研究資金の少なさなどからその理あ由に迫る。その他、国際標準化の問題、主要国の科学技術動向、日本の各種技術の現状、など。

    (2010年12月20日 大学院生)
    (2011年10月4日)

  • 2010/10/16 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
    2010/11/3~11/11

    日本の子供たちの理科系離れが叫ばれて久しいが、なんら根本的な施策がとられていない現在、日本のおかれている現状を元科学技術庁官僚で科学行政に長く携わっていた著者がまとめている。内容的に特に目新しいものはないが、理系社会の片隅で暮らす私としては、日々実感していることを、これほどまでにはっきり書かれると、わかっていることとは言えショックは大きい。最終章で、科学技術立国として生き残る方策について提言しているところは素晴らしいが(多くの本は問題点の指摘だけで終わってしまうので)、理系の社会の中だけの制度を整えてもなかなか改善は難しいだろう(もちろん、理系社会で生きている自分からすると、せめて理系社会の制度をしっかりと組みなおしてほしいとも思うが)。やはり日本社会全体の仕組みを変えていかないと、中国どころか韓国、インド、シンガポールなどにも抜かれてしまい本当に極東の小さな島国になってしまうだろう。とにもかくにも、こういう立場の人が現状をしっかり認識されている(何もわかっていないのではない)ということがわかっただけでも良かった。

全13件中 1 - 13件を表示

理科系冷遇社会―沈没する日本の科学技術 (中公新書ラクレ)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

理科系冷遇社会―沈没する日本の科学技術 (中公新書ラクレ)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

理科系冷遇社会―沈没する日本の科学技術 (中公新書ラクレ)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

理科系冷遇社会―沈没する日本の科学技術 (中公新書ラクレ)を本棚に「積読」で登録しているひと

理科系冷遇社会―沈没する日本の科学技術 (中公新書ラクレ)の作品紹介

日本ではすでに良い技術者が足りていない。そして、基礎研究で米欧はもちろん、近々中国にも抜かれる情勢になっている。理科系の人が育ちにくい現状に鋭い分析を加えた警世の書。

理科系冷遇社会―沈没する日本の科学技術 (中公新書ラクレ)はこんな本です

ツイートする