公務員だけの秘密のサバイバル術 (中公新書ラクレ)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 139
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121503954

作品紹介・あらすじ

「賃カツ・リストラ」の嵐にも、この戦略で憂いなし。あえて出世をめざせ、「ゴマすり力」を磨け、50歳でキャリア・チェンジ…等々。役所仕事のノウハウは、必ず活かせる。

感想・レビュー・書評

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  • これからは賃金カットや分限の運用の変化で公務員だからと安穏としてられないので、組織の中に残るにせよ、出るにせよ、いろんなサバイバル術が必要であると。

  • 26.8.1読了。
    元公務員の大学教授が著した、公務員制度改革や公務員バッシングが激しくなる中、自分の役所内外における市場価値を高めて生き残っていこうという内容の新書。
    内容は新書ゆえにやはり簡潔なものになっているが、公務員向けのキャリアプランに関する本は非常に少ないので、とても貴重な本であると思う。

  • 「ゴマすり力」を磨くべしとか、かなりげすい内容であり、著者の主観とも思える部分も少なくなかったが、公務員が読むにはなかなか面白いと思う。できる上司は「なるべく書いた人の文章を生かす修正をする」という指摘はなるほどと思った。自分の担当している仕事について論文を書くべきという指摘も参考になった。

  • 後半がおもしろかった。

  • 本としては軽いし、内容も秘密ではないが安泰のために公務員受けてる人は読んでおいた方がいい。論文など書く動機付けに。若い人向けだと思うけど組織でてから濡れ落ち葉にならないように。

  • 110318

  • 中野雅至



    今年も読んだ数数えようか。
    と思ったらまだこれ2冊目?

    意識して読書量増やそうと思います。


    さて、


    公務員(事務職)について書かれています。
    一般の行政職員が主な対象。


    公務員であることのメリット
    残った点を2つ。
    ・文書作成能力が必然的につく
    ・行政組織の内部に精通

    前者は論文等を書く際に役立ち、
    後者は民間から求められる能力のひとつだと。
    うーんそこまでポジティブに考えたことはなかった。


    バッシングの標的にされている現状や
    先細る給与や待遇等、
    現状や先行きは皆様お見込みのとおり。

    それを前提として公僕の当事者は、個人としてどう生きていくべきか。


    思ったより面白かった。

  • 上手にごまをすること、論文を書くこと

  • 去年の秋〜冬、自分の仕事人としての立ち位置に悩んでいた時に手に取り、結局さらっと見ただけで放置していたため、読み直し。
    今はすごく冷静に読める笑…。

    厚労省キャリアから大学教授に転身した著者の言っていることは本当にシンプルで、公務員を取り巻く環境が厳しくなるなか、生き残るためのサバイバル術は、一、クビにならないこと、二、いつでも辞められるor独立できること、である。そのために、1.出世を目指す、2.「ゴマすり力」を磨く、3.「外部」を巻き込んだ仕事のやり方を身につける、4.ホワイトカラーの基礎能力を高める、5.50歳を起点とした独立を目指す、ことの5つの重要性を解説していく。
    私がもっとも印象に残ったのは、「ゴマすり力」。「公務員がゴマをするのは、民主主義社会では大した権限もないのに、仕事を進めなければいけないから」、という一節で、ふっと日々の上司や先輩の行動が腑に落ちるとともに、政策を円満に進めるために必要なことなのに、ゴマをするなんてと、自分勝手に振る舞い、言いたい放題だった自分を非常に恥ずかしく思った。

    これからどういう道に進むかはわからない。けど、日々の仕事に貪欲に取り組み、政策を進めるという使命を背負うものとしてゴマをすることを学び、ちゃんとやっていこうと思えた。
    確かに現役公務員でなければあまり共感しないかもしれないが、悩める公務員にとっては良書かも⭐

  • 「農民と公務員は生かさぬように殺さぬように」
    戦後日本、特に90年代後半以降の公務員観。
    というか、公務員が嫌われる理由についても述べてある。
    それがどうして、そんなに嫌われるのか、という部分にも言及してあり、勉強になった。

    また、公務員としてのキャリアアップについても後半部分は述べてあり、特に8章の「公務員から大学教授になるとっておきの方法」は自分のキャリア観とピタリ一致していた。

    実務と理論を組み合わせて、地道に論文という形にまとめていく作業はしていきたい。

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著者プロフィール

神戸学院大学現代社会学部教授。1964年、奈良県大和郡山市生まれ。同志社大学文学部英文科卒業、The School of Public Polich, The University of Michigan 修了(公共政策修士)、新潟大学大学院現代社会文化研究科(博士後期課程)修了(経済学博士)。大和郡山市役所勤務ののち、旧労働省入省(国家公務員Ⅰ種試験行政職)。厚生省生活衛生局指導課課長補佐(法令担当)、新潟県総合政策部情報政策課長、厚生省大臣官房国際課課長補佐(ILO条約担当)を経て、2004年公募により兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科助教授、その後教授。2014年より現職。2007年官房長官主催の「官民人材交流センターの制度設計に関する懇談会」委員、2008年からは国家公務員制度改革推進本部顧問会議ワーキンググループ委員を務める。主な著書に、『天下りの研究』『公務員バッシングの研究』(明石書店)、『政治主導はなぜ失敗するのか?』(光文社新書)、『間違いだらけの公務員制度改革』(日本経済新聞社)、『財務省支配の裏側』(朝日選書)など多数。

「2018年 『没落するキャリア官僚 エリート性の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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