動員の革命 - ソーシャルメディアは何を変えたのか (中公新書ラクレ 415)
- 中央公論新社 (2012年4月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121504159
感想・レビュー・書評
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ソーシャルメディア革命とは動員の革命。
中国ではネット検閲を民間企業にアウトソーシングしている。
チュニジアは無料のWiFiが多くてジャスミン革命で情報が広がった。
ブラックベリーはP2Pで悪がきの使われ方をしていた。Closed なネットワーク。
情報発信しないところは注目されない。何もリターンがない。
今後の情報は、速報はソーシャルメディアで一時検証をプロが担当しマスメディアで報道を行う。そこから先はソーシャルメディアが再びいろいろな視点を与え、埋もれたニュースを拾い上げて、重要度に応じてニュースを伝播していく。 -
ツィッターのメリット、デメリットについて。最近の事例を踏まえて語ったもの
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『動員の革命』津田大介読了。SNSが如何に人と人を繋ぎ人を動かせるかを考察した作品。3.11以降、社会へのコミットの必要性を痛感した人は多い。その大きな一歩は想いをSNSを使って発してみることでいい。それが社会を動かした例に出会う。ニヒルからの転換の可能性。それを著者は“希望”と呼んだ。
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ソーシャルメディアによって情報を拡散することによって、今までより簡単に人を動かすことができる様になった。
ソーシャルメディアの台頭は情報の流れを大きく変え、個人と個人が有機的につながることを促す様になった! -
当然ながらソーシャルメディアはまだまだ発展途上なんだな、ということ。日本という国はソーシャルメディアに限らず何事もちょっと遅れてその波がくるので、少々つきはなした視点から物事を見ておくことが必要だと思った。ものすごく頼って信じきることはないし、かといって全然使わない手もないし、ほどほどに付き合いたいと思う。そして、今までもこれからも何かしらモデルを生み出すアメリカという国に改めて興味がわいた。
自分が知っていることなんて本当に限られている。
どんなにその道の権威ある人が言っていても、それはその人の視点であるのだから、やはりそれは参考程度であって、自分で考えたことではない。自分で考えて、情報を精査して、拾い上げたいなと思う。
(20130502) -
20130311
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津田氏の本はTwitterを軸にして政治やグローバルな内容もあり、とても視野が広まる。
SNSの可能性と、日本でのデモの将来について期待したくなる。
2012.9.4〜13
図書館 -
読みやすく、短時間で読了。
SNSやインターネットによる結束を身近に感じられないからか、「言っていることはよくわかる」で終ってしまった。
それらの力を信じ、未来に活かしていく道はわかったけど、そこに温度差を感じる人は少なくないのでは。
クラウドファンディングにしても、知っている人のみが参加できるという印象。これからは皆ネット使いこなしているというような前提で話が進んで行ってしまうような恐怖を感じた。
インターネットはひとつの手段で、リアルと非リアルを分けたいとどこかで感じる自分は古い人間なのだろう。
SNSは確かに人を動員する力を持つと思う。けれど、そこに祭り要素がある点で持続力のなさを疑ってしまう。今もデモの人数は増え続けているのだろうか。だとしてもここには問題自体の動員性の方が大きいのではないか。
もちろん敷居を下げて、参加しやすくなるということのメリットは認められるし、社会を動かすための取りかかりみたいなものも感じられる。
このモヤモヤについてもうすこし考えて言語化できたらと思う。それがSNSに対する違和感を解き明かすことにつながるはず。