ハーフが美人なんて妄想ですから! ! - 困った「純ジャパ」との闘いの日々 (中公新書ラクレ)

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  • 中央公論新社 (2012年6月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504203

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ハーフが美人なんて妄想ですから! ! - 困った「純ジャパ」との闘いの日々 (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

  • この書でいう「純ジャパ(両親ともに日本人の人)」が、日本国籍のハーフに対して持ってしまいがちな偏見や妄想、とってしまいがちな困った対応などを記した本。純ジャパ側からすれば悪意があってのことではないが、毎度毎度のことになれば、ハーフの側もツライだろうと察せられる。
    本書の中で語られる純ジャパの困った行動に焦点を当てて考えてみれば、日本人的な物の考え方の偏りを知ることができて面白い。

  •  卑近な例では『レバレッジ○○術』がレバレッジを連呼するように、本書ではハーフという文字が氾濫しており目次を見るだけでゲシュタルト崩壊が起きそうになるが、それでも大事なお話なので読みましょう。
     話題の広がりとしては、国籍・戸籍や社会階層や人種・血統や偏見・いじめ・差別やバイリンガル教育や学校選択や容姿や氏名や親子関係やオッサンあるあるなど多岐にわたっている。
     著者は本を多数刊行しているだけあって、こういったテーマの紹介が上手い。実際、著者氏名を例に「場に応じて、名前をどう表記するか・どう名乗るか」を説明をしている112ー113頁の項など抜群に分かりやすい。


    【目次】
    はじめに [003-017]
     ハーフというと?
     ハーフ・マトリックス
     ハーフ? それともダブル?――そのほか呼び方について
    目次 [018-023]
    凡例 [026]

    第1章 ハーフと言ってもピンからキリまで 027
     テレビの中のハーフはみんな華やか
     日・独ハーフに生まれて
     ハーフはモテるのか?――ハーフと容姿
     ハーフと財力
     ポジティブ連鎖とネガティブ連鎖
     現場ハーフ

    第2章 ハーフのまわりの困った純ジャパ 053
    1 積極的すぎる人々 054
     初対面で両親の馴れ初めを知りたがる質問マニア
     英語話したがりのオジサン
     ハーフや外人を狙う割り込みオバサン
    2 思考停止する人々 067
     日本語で聞いても英語で返す駅員さん
     頭の中が真っ白になるファストフード店員
     ガイジン顔の日本人が理解できない人々
    3 偏見のある人々 074
     「外国の女は軽い」と思う人々
     フランス・コンプレックスの先生
     不審がる銀行員
    4 親 085
     ハーフにとって一番身近な困った存在、勘違いママ
     離婚した後、子供のもう一つのルーツを否定する親
     目立ちたがり屋のパパに悩まされるハーフ
    5 理想の純ジャパ 104
     ハーフにとって、ありがたい純ジャパとは?

    第3章 ハーフの「揺りかごから墓場まで」 107
    1 誕生 108
     出生届はどこに提出?
     名付けは一生の問題
     国籍という武器
    2 幼少期(1歳~6歳) 130
     ライフブランはお早めに
     バイリンガル教育は根気が勝負
     しつけはどちらの国流?
    3 学校生活(小学生~大学生) 149
     校則に引っかかるハーフ
     ハーフといじめ
    4 社会に出る(社会人~?) 170
     就活ハーフ
     ハーフとバイト
     会ったとたんビックリされるハーフ
     ハーフと結婚
    5 年を取る 189
     劣化ハーフ
     いつお国に帰られるのですか
     墓場までハーフ

    第4章 日本社会の片隅でハーフが叫ぶ 197
    1 ハーフと愛国心 198
     日本とフランス、どっちを応援するの?
     ハーフはなぜ「愛国心」を持ちづらいか
    2 ハーフと日本人 208
     ハーフを通して「日本人」を考える
     ハーフ? 日本人?
    3 ハーフと地元力 214
     どちらの国にも「ただいま」と言える幸せ

    おわりに(2012年5月 サンドラ・ヘフェリン) [219-222]

  • 思った以上に面白かったので4つ星予定を5つ星に変更。どこの国でもいじめがあって、自分とは違うものを排他してしまうのは、悲しいこと。子供がそういういじめをするのは、親の考え方の影響も大きいと思う。視野が狭いよ!と叫びたくなる。日本は特に同質文化だから、その傾向が強い。私は純ジャパ(と自分で言うことは今が初めてだけど)だけれども、他人と違う考え方やキャリアで、こういう異質扱いを受けた経験があるので、この排他的な感覚は何となく共感ができた。でも日本も昔より外国人も増えていろんな顔の人たちが周りに増えてきているので、日本人の意識もだんだん変わっていくのではと思う。

  • 日独ハーフによるハーフ以外の人のためのハーフ指南書。ハーフは日本人からこう見られ、こう考える。読後に思う、純日本人である私にはハーフの方々が置かれた立場と言うのは立場が違いすぎてやはり理解できない。それを前提として、異化・差別化・偏見等に気をつけ、相手や物事をできるだけフラットに捉えていけるようにしたいものだ。(手放した)

  •  ああ……うん。確かにハーフに偏見があるかもしれないなぁと思う反面。ハーフだけじゃなくて、世の中のありとあらゆるものにも偏見があるんだなぁと感じた。
     そして、偏見を持たれた場合に、それをうまく受け流すためにはどうしたらいいんだろうね。少なくと、私は純ジャバ(たぶん)として、これを読むとちょっときっついなぁと感じた。

  • おもしろいしためになる。
    偏って見方してたなって反省になった。

    バックボーン知らないって怖い。

  • ハーフに対する日本人(この本では純ジャパとよばれる)の偏見と間違いあれこれ。そしてハーフをもつ親の間違った認識というものがあるのだということを知って、びっくりした。バイリンガルであるために、どれだけ教育費が必要か、生まれたときに両親それぞれの国籍をとっておくことがいかに重要になってくるか、ここには知っておかなければならないこともたくさん書いてある。
    国際結婚が増えるであろう今後の必読書のひとつ。・・・なんて、申し訳ないけど気軽に笑いながら、大切なことが学べる。

  • ハーフ、と聞くといいイメージしか沸かないのは
    芸能人のせい…かもしれない。

    ハーフの方々を襲う偏見の嵐と、外見上の悩み。
    そして、そんな彼らの周囲の日本人。
    具体的に例が出てくるので、そんな事が?! という
    驚きが大量です。

    そもそも今まで生きてきて、ハーフを見た事がないです。
    なので、こういう悩みが、というのに驚きです。
    親の教育方針もそうですし、離婚調停中に
    子供を連れて帰ると犯罪者、とか。

    ハーフを作るのだ、と意気込む親の期待もすごいです。
    自分の子供に変に期待をかける親はいますが
    生まれる前から、というのがあるのですね…。
    この場合、伴侶は道具状態なのでしょうか?
    親の方の心理も知りたいです。

  • いやぁ~。全く、あるあるだらけ!!
    笑いながら、泣き。
    泣きながら、笑ったわぁ。
    リアル~。

  • ステレオタイプ、固定観念…自分はそんなの関係ない!と思ってる人こそ読んでみるといいかもしれません。

    「ハーフなんだから、美人(イケメン)でバイリンガル」というステレオタイプは、「日本人だからみんな勤勉で努力家しかも真面目」という事実とは異なった固定観念と一緒かもよ?という提言。
    例えば、「アメリカ人は肥満である」というステレオタイプ。ジョークの世界では笑いを生むための重要な要素になりますが、だからといってアメリカ人全員が、巨大なウォルマートで電動の車に乗ってアイスクリームを買い漁ってるわけではもちろんありません。
    自虐で言うのと人から言われるのでは違うのです。

    「国籍はどこ?え、二重国籍は違法だよ!」とか言ってしまう、「アイデンティティは1つである」という思い込み。人にはそれぞれ生い立ちがあるわけで、それは決して「ハーフだからこうである」という集約はできないはず。ちなみに日本の法律では二重国籍、違法ではないそうです。
    ハーフだということで「ご両親の馴れ初めは?」と聞く。初対面の日本人にいきなり両親の馴れ初めを聞きますか?
    公共の場で「外国人は若い頃は美人(イケメン)だけど、劣化が激しいよね!」とか大声で言っている隣に、もしかしたら外国の血を引く人がいるかもしれないんです。

    「○○なら××である」という論法は、もしかしたら他人を傷付けているかもしれない、そんなことに気がついた本です。
    あくまで軽い文体で書いてあって非常に読みやすいですが、内容は重たいです。
    自分の昔の発言を省みる機会にもなるでしょう。

  • 本書で描かれている「純ジャパ」の人たちを見て嗤う一方で、私たちの中にもそういう一面がないとも限らない、いや"ある"ことを頭に留めておかなければいけない。要は、相手を何がしかの型に当て嵌めたりラベリングしたりせずに、ありのままの相手を見るように努めるべきだ、ということ。知らず知らずに相手を傷付け続けているのかもしれない。

    また、国籍選択における「外国国籍の離脱の"努力"」=努力義務であるということを初めて知った。
    あるとき、フランスと香港の帰国子女2人と帰国子女の話をちらっと交わしたことを思い出した。「帰国子女もいいもんじゃないよ」という趣旨のことを言われたけど、その真意を当時の自分は理解できていなかったと思った。ハーフと帰国子女は厳密には違うけれど、似たものを感じた。それと同時に、彼らを傷付けるような物言いをしていなかったかと不安になった。

    ・語学面や精神面で「アイデンティティが2つ」の人もいるのです。(P195)
    ・ハーフはなぜ「愛国心」を持ちづらいか(P200)

    の下りでは、思わず唸った。自分が心のどこかで感じていたことが上手く言語化されていたからだと思う。

  • ・「ハーフ質問あるある」はああ、確かにそういう質問しちゃうだろうなという項目満載。
    ・背が高い自分が「身長何cmあるの?」って聞かれ続けてる以上に好奇の目でもっとプライベートな面を初対面で聞かれるということであると。
    ・島国だから余計に排他的なところがあるのでしょうか、この国は。

  • 日独ハーフである著者が、自身や友人の体験をベースに、ハーフに関する課題を挙げている。我々日本人がハーフに対して抱いているイメージや取ってしまう行動、社会でのポジションなど。普段あまり耳にすることのない当事者からの問題提起を、ふんだんなユーモアを交え、新書として出していることから、読み易さは抜群。

    ハーフだけでなく、在日外国人にも言えることが多数ある。
    (※引用追記※)


    内容は著者が運営するサイト「ハーフを考えよう」のコラムから抜粋したと思われる。先に上記サイトのコラムを読んだので、目新しいトピックは無かった。新書でページ数も限られているので仕方ないが、上記サイトのほうがバラエティに富み、内容も濃い印象。

  • タイトルや文章は軽い感じで書かれて、すごく読みやすいのだけど、内容はとても深いな~と思う。
    なんでもひとくくりにして、同じイメージでとらえてしまうのは、日本人だけではないにしろ、やはりハーフ=かわいい、という根強いイメージを持っているのは日本人なのだろう。

    まず、「ハーフ」という呼び方に言及しているところに注目。
    純ジャパの私たちにしてみれば、「ハーフ」と言っていいのかどうか非常に悩ましいのだけれども、ハーフ本人が「ハーフ」がいい、と言っているのが新鮮。確かに「ダブル」言語習得していない「ダブル」にとっては、プレッシャー。
    これは、帰国子女=みんな英語がペラペラと同じだな~と思う。
    海外=英語、というのが定着しすぎていることに驚く。
    しかし、本文中にでてくるように、両親のどちらの国にも属していないところに住む場合など、地球全体単位で考えるとやはり英語となってしまうのは否めない。
    英語って強い言語だな~と改めて思う。

    また、フランスと日本のハーフの子が、おばあちゃんのお見舞いでフランスへ行ったというエピソードは、覚えがあったのであるある、と思った。
    ヴェネツィアに里帰りして~と聞いて、いいな~と思ったけれど、そこはただのおばあちゃんちなのである。
    八王子のおばあちゃんちとイコールなわけだ。

    また、名前のエピソード、国籍問題も一生の問題。
    特に国籍によって、進学や就職の条件が変わってくるのだから、親は子どもに対して、精いっぱいの可能性を残しておく必要がある。
    もちろん、言語も。
    しかし、言語習得に関しては、親だけの努力というわけにもいかず、場所や学校などとの外部の関係にも左右される。
    といっても、芽だけはつまないように、できたら、いいのではないかと思う。
    いつのひか、子どもが選択できる日がくるまで。

    やはり人が教育される、ということがどれだけの影響力を持つのか、思い知らされた。

    バイリンガルということでは~
    親に対するときに言葉を完全に使い分けることで、子供の頭に「お父さん=ドイツ語」、「お母さん=日本語」ということがインプットされます。「夫婦で言語使い分け作戦」です。「バイリンガル作戦」を遂行する場合、基本は「楽しく」。絵本を読んであげたり、親子でカルタ遊びをしたり、動揺を聞いたり、これらすべてが、「学習」になります。幼年期におぼ得る唄や遊びはその国の言葉や文化を覚えるのに一番効果的です。日本の「だるまさんがころんだ」やドイツの「Ochs am Berg」(ルールはだるまさんが転んだと同じ)はそのいい例でしょう。P136






    http://half-sandra.com/

  • 気苦労が絶えないことがよくわかった。
    いじめはよくない。

  • 基本的にはハーフの愚痴。
    ただ、次の2点のおかげで、「読んで損した気分」にはならなかった。
    1つは「ハーフあるある」。
    教科書のコーヒーブレイクコーナーのように、たまに出てくる。その中で面白かったネタを引用する。
    『下ネタで盛り上がっている時によく、「外国人と日本人とどっちが好みなの?」と聞かれるが、別に裸だったら何でもいい。(ハーフの男性)』
    まさに真理だ。
    2つ目は「教育」について。
    アメリカンスクール等では語学だけでなく、親が望んでいない海外文化も学んでくるから、困ることも多々あるらしい。例で挙がっていたのは、女の子があぐらをかくこと。
    また、バイリンガル教育は、下手を打つと(お金をかけないと)ルー大柴のように「語学ちゃんぽん」になるリスクがあり、バイリンガル教育が上手くいったとしても「ただ喋れるだけ」の人になってしまうことが珍しくないようだ。
    子供がハーフだと、子育ては一層大変であることがわかる一冊。

  • 今年一緒にお仕事させていただいた日独ハーフ、サンドラ・ヘフェリンさんの、タイトルがなんとも衝撃的な著作です。普段なかなか知ることがない、ハーフの方が遭遇する悲喜こもごも。読んでいると「なるほどっ!」と思わされることがたくさん。「困った純ジャパ(純ジャパニーズ)の言動」には私も言ってる…とギクッとさせられる部分もありました。
    ハーフが、とか純ジャパが、とかだけでなく、人の多様性そのものについて考えさせられる本でした。
    文章や内容がとっても面白く、非常に読みやすいですし、ぜひ大勢の方に手にとってほしい一冊です。

  • 日本がもっと自由で多様であることが当たり前になるといいのにね

  • 日本で暮らすハーフの現状について。確かに「純ジャパ」はハーフの人に対しては無神経な接し方をしているかも・・・。

  • ハーフならではの悲喜こもごもエピソードを
    ドイツ育ち・日本在住のハーフ女性である著者が
    面白おかしく、ときに真面目に語る。

    本書を読むまでは、
    いま自分の周囲にパッと見て分かる
    ハーフがいないせいかあまりピンとこなかったが
    「純ジャパ」の知らない苦労がたくさんあるのか。。
    と勉強になった。

    個人的に面白かったのは、自分が
    「純ジャパ」で僅かに海外在住経験があるのみながら
    本書で紹介されるハーフが遭遇するエピソードを
    少なからず経験していたこと。

  • ハーフといっても人それぞれ、苦労もいっぱいだという言われてみれば当たり前のことだけど、あんまり深く考えず周りのハーフでない日本人やらかしがちなことが読みやすい文体でまとめられている。我々がハーフに抱いてる典型的な人物像になるには、両親が賢く高収入でないと難しいのだとよくわかった。

  • ハーフの問題は自分にも無縁ではないので、大変参考になった。
    深刻な問題ではあるけれど、読み易い文章であっという間に読み終われるので、現在ハーフに縁のない人でも、一度読んでみるといいと思う。

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ハーフは皆「かわいい」「バイリンガル」「お金持ち」と思っているあなた。それは妄想です。実際には、不美人・日本語しか話せない・貧乏なハーフも大勢いる。日・独ハーフ(三十路、独身)が、日本社会でハーフが巻き込まれる「怒るに怒れない話」を多数挙げ、おもしろおかしく、時に真面目に「純ジャパ」との共生を考える。

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