古事記 いのちと勇気の湧く神話 (中公新書ラクレ 423)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504234

作品紹介・あらすじ

性と糞尿と殺戮だらけで破天荒なのに、古事記は読者を癒し、生きる力を与えてくれる。本書は国生みの神話や因幡の白ウサギ等の粗筋を軽妙に紹介し、古典エッセイスト独自の着眼で、わが国最古の文学に日本の原点を見出す。

感想・レビュー・書評

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  • 神話
    古典

  • これが初古事記だったが解説がおもしろく、文量もそんなにないので、軽い気持ちで読むことができた。導入には最適な本だと思う。

  • 日本最古の文学「古事記」。
    主要エピソードの現代語訳と原文を併記し、現代の世相や事件などに置き換えながら解説・考察することで、国生み神話をはじめとした大まかな流れを無理なく理解できる。

    物語のアウトラインを掴むにつれ、もっと知りたい、読みたいと思えてくる「古事記」。いきなり全文を読み、神々の名前等がごちゃごちゃになって挫折した向きには特におすすめ。

  • 著者インタビューで面白そうと思って読んでみたけど、いまいち。
    ちょっとこじつけが過ぎる部分と、やたら自分の著書を引き合いに出すのがうっとうしい。
    「です・ます」と「である」が混在しているのも読みにくい。

    古事記のいろいろなエピソードを知るきっかけにはいいかもしれないが、著者の自分語りがわずらわしかった。エッセイだからしょうがないけど。

  • 入門書として読んだ。予想していたよりも、もっと間口を広げてくれた。うーん、やはり「シモ」の話はこの歳になっても、取っつきやすい。もうちょっと「古事記」を知ってみたいと思わせてくれる本でした。

  • イザナミ・イザナキの国産みの話などで、よく知られている『古事記』だが、断片的にしか知らない。ざっくりした入門書かと思って読んだ。
    古典を材に現代に引き寄せて解釈を展開する著者だが、ここでもその手法で語られていた。
    ウツになった体験もさらりと語られていたが、人生、山あり谷ありだなと思った。

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著者プロフィール

1961年横浜市生まれ。古典エッセイスト。早稲田大学第一文学部日本史学専攻。個人全訳『源氏物語』全六巻、『源氏の男はみんなサイテー』『カラダで感じる源氏物語』『ブス論』『愛とまぐはひの古事記』『女嫌いの平家物語』(以上、ちくま文庫)、『快楽でよみとく古典文学』(小学館)、『ひかりナビで読む竹取物語』(文春文庫)、『本当はひどかった昔の日本』(新潮社)など著書多数。

「2016年 『文庫 昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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