女子と就活――20代からの「就・妊・婚」講座 (中公新書ラクレ 431)
- 中央公論新社 (2012年10月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121504319
作品紹介・あらすじ
「手遅れになる前に、教えてほしいかった…」という後悔を根絶すべく、「婚活・妊活の提唱者」と「就活の神様」のコラボ講義が実現。就活に苦戦する女子も、将来が見えない女子も、不安の正体がわかれば怖くない!「結婚では食べていけない時代」の産める仕事生活マニュアル。
感想・レビュー・書評
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大学に指導に来て下さっている先生の薦めで読んだ本です。
私も現在就活真っ只中。
女性が働くということに興味があり、手に取りました。
今就活をしている女子、これから就活をする女子、すべての方におすすめします。
知っておかなきゃいけない現実が、この本には詰まってます。
就活の真実、女性が働くということ、結婚、出産
今後私たちが考えなくてはいけないことはたくさんあります。
そういうことを考える良いきっかけにもなると思います。
コラムには実例も載っているので、想像しやすいですし、文章も読みやすいです。
就活で、本を読めって言われるけど、あまり新書とか得意じゃないって方にもおすすめです
私もそうでしたから(笑)
女性が働きやすい職場は、皆が働きやすい職場だと思います。
日本の社会が、もっと女性が活躍できるようになることを願います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学1年で読んだ。
専業主婦、憧れの職業、社会貢献度、お金のかかる生活スタイル、性格も収入もいい結婚相手。
そんな夢を追う危険性と、女性の幸せを追求するための現実的な話がわかりやすく書いてあった。
職業→お金を稼ぐこと→正社員
印象に残った箇所
『確かに「苦労知らず」という言葉は男性の場合、「甘い」「お坊ちゃん」というマイナス評価なのに、女性の場合は「幸せに育ったお嬢さん」というプラス評価になる。』(p. 351)
処世術の一つとしてのしなやかさを身につけたいと思った。 -
タイトルの通り、就・妊・婚がすっきりまとまっていたし、事例も多く載っていてリアリティもある内容。一気に読みました。
これから就活をする女子学生は読んだらいいと思うけど、一方で、就活する時に知ったんじゃ遅いって話でもある。
こういう類のことは、私が大学生の頃からもやもや考えてる問題の1つでもあるんだけど、社会や企業が変わらなければいけないし、教育で意識を変えていかなければならないと思う。
就活の段階で、仕事と家庭(女性としての生き方)について考え始めて、「こんなはずじゃなかった」と思っても後戻りできないし。そのためには、高校とか大学とかの進路選択の時点から、先を見通して色々考えることができる仕組み作りが必要。単に女性管理職の数を増やそうとか、保育施設の数を増やそうとかそんな「点」のはなしじゃなくて、もっとトータルに変えていかないと、変えようとしていかないと、根本的には何も変わらない。
本の感想から離れて長くなってしまったので、この辺で。。 -
女子が幸せな人生を送るために、就職・結婚・妊娠についてどのように考え、行動すべきか。現状を解説することで「不安を見える化」し、自分なりの「抜け道」を探すためのガイド。
結婚・出産しても正社員として細く長く働き続けることを勧める。そのためには、つぶしのきくスキルが身に付く職場で短期間しっかりと働き、よりゆるやかな職場に移るか、はじめから子育てと仕事を両立できそうな会社に就職するのがよい。妊娠に関してだけはタイムリミットがあるため、計画をもっておくほうがよい。
第0章の一部に対談があるほかは、章ごとに白河さんまたは常見さんが単独で書いたもの。
つぶしがきく専門性を身につけるべしというのは、新しい視点だった。ぼんやりと「この分野だったら○○さんに訊けばいい」と言われるようになりたいと思っていたが、自己実現とか満足とかだけじゃなくて、不確定な時代を生きるのに必要なことでもあるのかも。
ライスワークとライフワークは必ずしも一致しなくてもよい、という記述も意外だった。仕事に割くエネルギーや時間は膨大なのだから、楽しい仕事、やりがいのある仕事を選ばなくてはと思っていたけれど、その前提が偏っていたことに気づかされた。仕事に人生を捧げなくてはという考え方自体、おかしいと思っていいんだ。
最後に、白河さんの、女の子はボロボロになるまで苦労しなくていい、闘わなくていいという考え方には、同意していいのかどうかわからなかった。特に根拠があるようには思えなかったので気になった。 -
自分が壁を作っているんじゃないですか?
昨日(10/29)都内で白河先生と常見先生の最新書「女子と就活」の
ワールドカフェイベントがあり、僕は参加してきた。
なんで男の僕がと思うが、男だからこそこういうイベントに積極的に
参加しないといけない。
日本の女性は特に「仕事、結婚、子育て、家事」を全て
自分でやらないといけないと思っている人たちが多いと思うのは
僕だけではないだろう。
そんな彼女たちの立場を理解し、助けてあげられるのは、
旦那であり、パートナーであり、彼氏である男たちだ。
日本の社会は今でこそイク男とかいう言葉が流行りだして、
家事や子育てをする男性が増えてきたけれども、はっきり言うが遅い。
日本女性の社会進出を妨げているのは僕たち男の無知ではないか。
欧米や中国では男女平等が日本以上に進んでいる。
夫婦共働きは当たり前だし、
子育て夫婦への周りの理解も日本以上に進んでいる。
昨日僕はワールドカフェで中国人の一般的な子持ち夫婦のお話を聞いたが、
彼らは共働きでお子様は基本、双方のどちらかのご両親が
普段は面倒を見るそうだ。
そして親の仕事は定時上がりで家に戻り、子育てをするらしい。
なぜ日本と中国で文化が非常に似ているのに社会の認識が
ここまで違うのだろうか?
昨日のワールドカフェに参加してそんなことを思った。
また仕事に関して言うと、最近の学生は夢がないとか、
やりたいことがわからないという人達が増えているという。
僕はこの問題の根本的な原因が教育にあると思っている。
今までの日本は製造業で経済を発展させてきたので、
ブルーワーカーを大量に作り出す事が国の基本的な方針だった。
しかし、バブルが崩壊し世界情勢が急激に変化を遂げている時代、
このやり方ではうまくいくはずがない。
僕は教育の成功とは、一人一人が自分のやりたいこと、
興味のあることを見つけることだと思っている。
しかし学校では生徒の長所を見つけてあげられる環境は少ないんじゃないか。
みんな平均的にそこそこできる人間を作ることに重きを置いているからだ。
また今の時代に見合った教育も行われていくべきだろう。
大学受験のための勉強ではなく、
自分のやりたいことが見つけられるカリキュラム。
だから座学の割合を極端に減らし自発的に学ぼうと
子供が自ら行動を起こすように促す。
先生は教師ではなくファシリテーターとしての在り方が
僕にとっての未来の教師だ。
とまあ女子と仕事という観点から教育論につながってしまったけれども、
自分の人生なので自分で選択するという事、
自分から動いていくという事、これが僕は一番大事だと思った。
追伸:僕は教育問題や教育改革に非常に興味を持っているので、
どなたかこういうことをされている方がいれば、
ぜひ紹介して頂けませんか。よろしくお願い致します。
追伸2:このプレゼンテーションは皆さん、一見の価値ありです。
(日本語字幕もありますよ)
http://www.ted.com/talks/ken_robinson_says_schools_kill_creativity.html -
女性の為とあるが、男が読んでもためになる内容だった。
自分も将来は育児をしっかりやりたいからとても参考になった。 -
前半の就活フェーズは、
数年以内に就活女子だった身としては、割とよく聞く内容ですが、
後半の女性としての働き方フェーズは、
社会人になって間もない自分に意義のある内容。
内容については割愛しますが、日々断片的に見聞きする、ワークライフバランスについて、体系的な文章で整理できる。仕事にもプライベートに対しても、モチベーションを上げてもらえる一冊。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/62220