基礎からわかる - 日本の領土・海洋問題 (中公新書ラクレ 434)
- 中央公論新社 (2012年11月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121504340
作品紹介・あらすじ
中・韓・露に日本は対抗できるのか?韓国大統領の竹島上陸以来、関心が高まる領土・海洋問題。竹島・尖閣・北方領土問題の背景から中国のしたたかな戦略まで…情報の最前線にいる政治部記者が基礎から教えます。資料も豊富な完全保存版。
感想・レビュー・書評
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【配架場所】 図・3F文庫新書 中公新書ラクレ No.434
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/143058
ほか、「竹島 : もうひとつの日韓関係史」 (中公新書:2359;2015年)などあります詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
のび太のものは俺のもの、俺のものは俺のもの、なんか文句あっか!?
ジャイアンの場合は子供の問題で済まされるが、これを国家がやっちゃだめだろう。
海底資源が発見されたら、そこは前からうちの領土だ。軍事的に必要な領域だとなったら、お前らそこをどけ、だ。国際司法の場で違法と言われたのに、そんなのには従わないって、海洋条約を批准してないならともかく、してるでしょあなたたち!
南シナ海の問題を思い出そうとして、2年くらい前に読んだ本をもう一度読み返した。
基本的には日中・日韓・日露間での領土海洋問題をわかりやすくまとめた本なので南シナ海のことはおまけのようなものなのだけれども、中国の海洋軍事戦略を語る上で外せないのが南シナ海。
南シナ海をおさえれば台湾有事の際にアメリカが救援に来ようとも、この海域に入れない。中国にとっては軍事的に超重要なエリア。この海域を中国の原潜が鯉のように自由に泳ぎ回れれば、アメリカ軍も怖くなんだよね。
しかしまあ、排他的経済水域(200カイリ)を領海(12カイリ)と同一に主張する暴論はなんなのさ。根拠がなきゃ捏造すればいいのか?
というわけで日中友好に配慮して発言を控えろとか、当事国で解決する問題に口を挟むな、という主張には耳を傾けてはいけません。これは国際社会が協力して強く非難しなければいけない問題だ。ほっとくと軍事要塞化どんどん加速させるよ。
まあ、中国にしたら馬耳東風だろうけど。
誰がこの国の暴走を止めるんだろう。
フィリピンが経済的な見返りをちらつかされて、大幅に譲歩しないことを祈ります。 -
参考になった。
良く書けている。読売っぽい印象はあるが。
国家間の関係は難しい。 -
尖閣、竹島、北方四島といった領土問題、大陸棚延伸申請、北極海、南シナ海等の海洋問題について書かれている。知っている人にとっては当たり前のことばかりなのだろうが、とても参考になった。周辺国のひそかな長期的戦略を前に日本の将来が不安になる。