筆順のはなし (中公新書ラクレ)

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著者 : 松本仁志
  • 中央公論新社 (2012年11月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504357

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筆順のはなし (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

  • 松本 仁志 (著)
    実は筆順に「唯一の正解」はない。本書では、いつ誰がどのように決めたのかなど、謎を解き明かしながら、筆順のルール、指導法を説明する。正しい知識を得たい人、美しい文字を書きたい人への、目から鱗の1冊。

  • もちろん、活版印刷の普及と楷書体の読み書きが、筆順指導の濫觴となっているのだが、本当は、中国、台湾、日本では「必」や「王」の筆順が違うという。筆順に関しては「正しさ」はないが「基準」はある、ということが分かった。

  • いろいろと「目から鱗」な本でした。
    ある種、「過去の呪縛から逃れられた」ような解放感がありました。
    そして、現在の筆順に至るまでの歴史が、よくわかりました。

    ただ、ちょっぴり読みにくく、なかなかページが進みませんでした。
    とっても丁寧なのですが、それが僕には若干負担でした。

  • 筆順なんでぷっぷくぷー♥️
    と思った私が国語を教えることになり、必要にせまられて読了。

    ルールもある程度わかったが、どちらかといえば学校の国語の先生が教え方を伝えるためにどうすれば良いか悩んだ際に読むとよい本だった。

    自分が知りたかったことが半分くらいしかわからなかったのでとりあえず星3つ

  • 興味深い内容でした。深くて浅い筆順の歴史がよくわかります。

  • その順で、本当に正しい? 実は筆順に「唯一の正解」はない。だからといって、決して不要というわけではない。いつ誰がどのように決めたのか等々、謎を解き明かしながら、本書は、筆順のルール、指導法を説明。正しい知識を得たい人、美しい文字を書きたい人へ、目から鱗の一冊。

    筆順(書き順)どころか漢字を書くこと自体おぼつかなくなってきている今日この頃ですが、筆順をテーマにした本ということで興味を引かれたので読んでみました。小学校、中学校で習う筆順というのは絶対のものではなくて、「学習指導上に混乱を来たさないようにとの配慮から定められたものであって、そのことは、ここに取り上げなかった筆順についても、これを誤りとするものでもなく、また否定しようとするものでもない」と国の『筆順指導の手びき』に書かれているというのが新鮮な驚きでした。そうは言うものの、筆順がでたらめでもいいというわけではなく、歴史的にいろんな議論や変化を経て一つの形にまとまった筆順を正しく理解して書くということには意義があるというのも理解できました。日本、中国、台湾で同じ漢字の筆順が違うというのも歴史、文化の違いを感じます。筆順というものの奥深さを感じさせてくれる一冊でした。とても読めないような難しい漢字が多いのに振り仮名がほとんどなくて、いちいち調べるのも面倒なので雰囲気で読み続けたので、そこがちょっと残念だったかな。

  • 「筆順のはなし」では、「上」という文字を「ー|ー」と書くか「|ーー」と書くか「どちらが正しいか?」から始めています。

    昭和33年(1958年)発行の筆順指導の手引きには、
    「(前略)もちろん、本書に示される筆順は、学習指導上に混乱を来さないようにとの配慮から定められたものであって、そのことは、ここに取り上げなかった筆順についても、これを誤りとするものでもなく、また否定しようとするものでもない」

    「義務教育諸学校教科書用図書検定基準」「国語科(書写)」昭和21年(1946年)には、
    「(4)漢字の筆順は、原則として一般に通用している常識的なものによっており、行書で筆順が異なる字については、適切な説明を加えていること。(後略)」
     楷書と行書で筆順が違う可能性と、常識的なものについて言及しているだけで正しいものがあるとは言っていない。

    「昭和16年から国民学校で使用された第五期国定国語教科書の教師用では、「上」という文字について「運筆順序」として2種類示している。「來」についても

    第二問として「右」の筆順でどちらが基準かを聞いています。答えは両方基準で、それぞれが中国と日本の基準だそうです。
    中国と日本で違うものとして田由曲母舟をあげています。。

    書道における間架結構法
    書きやすさ、整えやすさ、覚えやすさ

  • 筆順の扱われ方の歴史などは必要な知識ではないと考える向きもあるだろう。だが筆順を知っているだけでは、その必然性を理解できなのではないか。

    テストの時だけ教えられた筆順で普段は自己流という、裏表のある子どもたちの態度は、機械的に筆順だけを教え、「こういう歴史と理由があって、だから正しい筆順が必要なのだ」という理解を与えなかったからだ。

    そういうことの理解があるとないとでは、正しい筆順の理解や文字の美しさだけではなく、人格形成にも影響するのではないか。

    ・楷書筆順の基準は行書の字形を安定させる上でも必要である
    ・姿勢や筆記具の持ち方を正しくしてこそ
    ・一度身についた筆順を修正するのは困難である

    など、4章「筆順はこのように教えよう」は、これから筆順を学び直す大人にも必要なポイントが多い。何度も確認するのが良いと思う。


    筆順とは何か、なぜそれを考えねばならないか。大人だからこそ知っておきたい。

  •  著者はタレント…ではもちろんなくて,書写教育の専門家(仁≠人)。真面目な,書き順の話。 小学校の先生に是非とも読んでもらいたい。
     書き順の歴史・意義,そして「正しい書き順」が決して絶対的なものでないこと。Twitterでは掛算順序問題がよく話題になるけれど,書き順の教え方も教条的に過ぎることはないだろうか?
     筆順って一応基準(『筆順指導の手びき』S.33文部省)が定められているが,強制的なものではない。書きやすさ,整えやすさ,読みやすさ,覚えやすさといった機能性,漢字の成り立ち(字源),行書や草書の運筆など,筆順根拠にはいくつか異なるものが存在し,歴史的にも揺れている。
     そもそも明治の近代化で,毛筆による草書・行書から,硬筆による楷書に移行,点画間の連続性が失われたことが,筆順という概念を必要としたのであった。本書でたどる筆順の歴史を見ると,唯一の「正しい筆順」というのは幻想にすぎないことがわかる。
     とはいっても,どんな筆順でもOKというわけではない。厖大な数の漢字を覚え,的確に身につけるために,筆順について一定の基準を示しておくことは不可欠だ。
     しかし漢字教育を受ける子供たちに,筆順の意義はきちんと伝わっていない。なぜ書き順を覚えないといけないか問うと,「テストに出るから」という回答がちらほら。筆順テストをぎちぎちやることは,多大な逆効果を生むだろう。第四章で,著者は筆順指導の工夫についても触れている。

  • 書き順についてのさまざまなことが一冊で分かるという触れ込みの本。
    たしかにその通り・・・だが。

    書き順が中国(大陸)と、台湾と日本で同じだったり、違ったりという比較は面白かった。
    それから、書き順の根拠が複数(字源、書きやすさ、整えやすさなどの効率性、他の同型の字との整合性)あるということも、重要な話だと思う。
    しかし・・・読んでいて、たいくつというか、つらいところもあった。

    おそらく読者として先生が想定されている感じがした。
    新書の割に間口が狭い気がしないでもない。

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筆順のはなし (中公新書ラクレ)の作品紹介

その順で、本当に正しい?実は筆順に「唯一の正解」はない。だからといって、決して不要というわけではない。いつ誰がどのように決めたのか等々、謎を解き明かしながら、本書は、筆順のルール、指導法を説明。正しい知識を得たい人、美しい文字を書きたい人へ、目から鱗の一冊。

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