若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす (中公新書ラクレ)

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著者 : 濱口桂一郎
  • 中央公論新社 (2013年8月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504654

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若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

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  • メンバーシップ型・ジョブ型の比較
    日本の労働社会の歴史
    大学など教育機関と就職の関係
    新たな労働型とは?

    働くことに関しての著作では、詳しくまとまっている部類。
    労働者ー正社員、非正規、パート、アルバイト

    日本の社会構造を上手く描いているので、働くそのものを考えたい人にはうってつけ。
    大手企業がベアを上げ、正社員・限定型社員(転勤や他長時間労働がない/少ない)が増えている。

    この波に乗れる人達がいる一方で、ブラック企業に搾取され、心身共に不調になっている人も多い。
    働き手が「どのような立ち位置でどのような視点を持つか」は今後も時代の状況が色濃く映っていく気がする。

  • とてもおもしろかったです。現代の日本の労働状況をときほぐして説明してくれる本でした。日本の、職業に直結しない教育の度合いというか、卒業して就職へ臨む若いひとたちの「これまでの教育が職業に役立つかどうか」の意識というかは、先進国で最下位だったそうです。義務教育を受けても、それがその後の就職にはつながらないと日本人は考えているし、実際そうなのでした。そんな日本の労働システム。本書では、メンバーシップ型と読んでいます。年功序列だとか、新卒一斉就職だとか、そしてそれらとマッチングした企業内のシステムだとか、特殊なんですね。欧米に限らず、中国を含むアジアの先進国にも、日本のようなメンバーシップ労働システムはないそうです。日本では、仕事のスキルのない新卒者をいっせいに採用して、社内で少しずつ教育して使いものになる労働者に育てていきます。一方で、欧米型では、スキルのない若者は採用されません。欠員がでたときに、その仕事ができる人を公募して、若者にしろ中年にしろそこは構わず、持っているスキルで採用の有無を判断するそうです。その結果、若者たちが就職できないという問題を生みますが、公的な職業教育制度があったりして、その問題に対処しているそうです。もともと「人」を大事にする思想ではじまったメンバーシップ型労働システムなんだそうだけれど、法律など建前としては欧米的なジョブ型労働システムをよしとしているようです。ハローワークでの職探し、職業訓練、などは「仕事」に「人」をはりつけるジョブ型の考え。日本的なのは、「人」に「仕事」をはりつけるメンバーシップ型の考え。そして、いまや学生たちは就活と職探しを別々に考えているらしい。職探しは就活より下とみていて、なんとしても新卒で就職しようと躍起になる。給料もそんなに違わなくて、長い時間かけて取り組んだとしてどこがブラックかもわからなくても、既卒で職探しはしたくないみたいなんですよね。

  • 詳しい感想はこちらに書いています。
    http://ur-e1log.hatenablog.jp/entry/2016/11/22/211740

  • 欧米等のジョブ型雇用と日本のメンバーシップ型雇用について、詳細にわかりやすく論じられている。大学生にも現職の社会人にはぜひ一読して頂きたい内容である。

  • 【配架場所】 図・3F文庫深慮 中公新書ラクレ No.465 
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=158569

  • 課題図書として。
    正確な現状把握に役立つ。

  • こ難しい本って、なかなか一気読みできない質なのですが、興味ある内容かつ、分かりやすい文章だったので、一気に読みました。新卒一括採用が、気色悪いとおもいながらも、シューカツに身を委ねた自分ですが、メンバーシップ型とジョブ型雇用の論調を読んで、はっきりと今の時代に合わないと再認識しました。変わらないと日本は、壊れてしまうなと。。。

  • 「教育と労働の密接な無関係」について,いろいろと考えさせられる。。。

  • いままでの濱口氏の作品をまとめて簡易に著した作品。濱口氏によれば、日本型雇用は「メンバーシップ型雇用」を特徴としており、企業への強い従属性と将来への見返りを基本としている。

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若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす (中公新書ラクレ)の作品紹介

ブラック企業、限定正社員、非正規雇用…様々な議論の中で、もみくちゃにされる若者の労働問題。日本型雇用システムの特殊性とは?現在発生している軋みの根本原因は?労働政策に造詣の深い論客が雇用の「入口」に焦点を当てた決定版。感情論を捨て、ここから議論を始めよう。

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