誰が法曹業界をダメにしたのか - もう一度、司法改革を考える (中公新書ラクレ 466)

著者 :
制作 : 斎藤 浩 
  • 中央公論新社
3.20
  • (3)
  • (1)
  • (2)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 40
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504661

作品紹介・あらすじ

「司法試験合格者3000人撤回、ロースクール統廃合」など司法改革に逆風が吹いている。いま、業界で何が起きているのか?弁護士の数は多いのか少ないのか?弁護士、裁判官、検事、法務省それぞれの問題点に斬り込みながら、グローバルな視座で法曹のあるべき姿を模索する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者らの案が、今の法曹界や日本社会に受け入れられるかどうかはともかく、日本の司法のあり方を相対化して考えるのに必要な視点が様々に指摘されていて、勉強になる。司法修習のために弁護士資格の新規付与に上限を設けざるを得ないのならば、司法修習を廃止すればよい。弁護士が増えて仕事の取り合いになると言うのならば、仕事自体が増えるように、国民が訴訟を起こしやすい(訴訟を起こした方が得だと思える、泣き寝入りしない)ように訴訟のルールを変えていくべき。著者らの主張は合理的だ。

  • 業界の批判、問題指摘本は、往々にして業界内のはぐれものによる愚痴に過ぎない本に止まりがちであるが、内部から提言してきた立場の方の著書ということで、まだまだ門外漢の私に理解できない世界の話という部分も多かったものの、実効性のある改善に向けての継続的な努力が期待できるのかなと感じた。

  • 今日の法曹の問題点を的確に摘示していて、感激する。日弁連、弁護士会の執行部の意見が腑に落ちない理由が明確になった。
    残念なのは、著者が日弁連の意見を指導し得る立場にありながら単なる個人的見解として述べるに止まる点。折角の見識をもっと日弁連の意見として、単位会の意見として主導する努力をして欲しい。

  • 出すことには意味があるが、内容がスカスカ。

全6件中 1 - 6件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×