教えて! 校長先生 - 「開成×灘式」思春期男子を伸ばすコツ (中公新書ラクレ 494)

著者 :
制作 : 和田 孫博 
  • 中央公論新社
3.36
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本棚登録 : 80
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504944

作品紹介・あらすじ

なぜ名門中高一貫校は、才能を伸ばせるのか?難しい思春期を上手に乗り越える知恵とは?伝統の上に創造を加えて進化し続ける独自のノウハウを、両校の校長先生が大公開。「アタマが良いとはどんなこと?」「友人、先生との関わりから何を学ぶか」など、素朴で本質な25問50答。

感想・レビュー・書評

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  • 自主性を重んじて個人の知的好奇心を伸ばす教育が優秀な学生を育てるんだな。
    まわりの開成出身の男性たちがどんな背景で育ってきたのかが理解できた気がする。仕事ができるできない、優秀かどうかは別として、こういう環境で育った人が今の仕事ぶりや考え方にどういう影響を及ぼしているか考えながら話を聞くのもおもしろそう。仕事に生かそう笑

  • 2校間で同様の思想核があることが分かる.視点は常に生徒であること.生徒にとって,学校・教師・親の役割分担がどうあるべきかを理解するのに役に立つ.

  • [江東区図書館]

    開成と灘の両校長に、25問50答のいくつかの質問をする形式の本。途中までその形式が分かっていなくてやや混同してしまったけれど、恐らく両学校を目指す親御さんにとっては有益な一冊かも。

    ちなみに、開成の名前の由来が、物を開いて務めを成すと書く、「開物成務」からだとは知らなかった。そして灘の校是は「精力善用 自他共栄」だそうだ。

    ■第1章 学校
    ■第2章 勉強
    ■第3章 人間関係
    ■第4章 大学受験
    ■第5章 家庭生活
    ■第6章 "ギフト"(天賦の才)を伸ばす教育とは?(対談)

  • Qそもそも「アタマがよい」とはどんなことでしょうか?
    A「アタマがよい」とは、自分で問いを設定し、聞いたり調べたりし、自分で考えて次の問いへと進むこと。勉強でも、進路などそれ以外のことでも、そうやって自ら切り開いていく力を指します。by開成・柳沢校長先生

    Qリーダーとは、エリートとは?
    Aエリートは育てるものではないと名言しています。教育哲学の根底には、自分の中のギフト(天賦の才)を自分の中で確立して、そして自分の人生を全うするということがある。社会の中で何か集団を引っ張らなくてはいけないという厄介なことは、全員に求められていない。やりたい人がやればいいわけで、社会の中でリーダーシップを発揮できたら、その人は結果としてエリートとなれる。だからエリートは目標でなく結果なのです。by柳沢先生

    Qギフトの見つけ方
    A答えは垂直比較です。子どもができることを3週間前、3ヶ月前と比較すると必ず伸びている。その伸びているところを「これができるようになったんだね」と言葉に出してほめてあげる。それが垂直比較です。ほめられると、子どもはえらく気分がいいので、伸びます。親が注意しておきたいことは、ほめることと叱ることの違いです。ほめることによって、親の価値観を伝えることができます。親はいいと思うからほめるのです。一方、ダメだと言ったら、子どもは叱られたことは、しなくなりますが、何をやったらいいのか、子どもには伝わりません。親には人間として望ましいと思うことが気持ちの根底にあって、わが子が具体的にそれができた時にほめてあげればいいのです。by柳沢先生

  • ひとつの質問に対して開成高校と灘高校の先生が答えている。両者の違い、共通点、考え方を対比しながら読めるのが面白い。

  • なぜ名門中高一貫校は、才能を伸ばせるのか? → 才能がある子ばかり集まってきているからです。

    というのが私の本書を読んだ感想でした。
    平凡な息子を持つ私としては、参考になる部分が少なく・・・。
    けれども、いい教育とは、いい学校とはどういうものか、ということについて考えさせられた。

  • 我が家にも中学2年生の息子がいるので、とても興味深く読ませていただいた。
    お2人のお話には、とても参考になることが多く、男の兄弟がいない私には、この時期の男の子に、母親としてどういう態度や心構えで接するべきかなど、耳の痛いところもあった。
    ただ、お2人のお話が、お話どおりにできるのは、やはり日本で一番おりこうな男子校に通っている子供だち相手だからできることであって、一般ピープルはなかなかこの理想通りにはできないよな・・・と思ってしまうところもなきにしもあらず。
    校長先生が、編集者が設定した質問に答える形で書かれているので読みやすい。なので、当事者である息子にも読ませてみて、共感できるところ、反論したいところを聞いてみようかと思っている。

  • やっぱ教育について語るのは面白い。

    日本の中高のなかでトップを走る開成と灘の校長先生をインタビューした本で、お2人の教育観が垣間見える。

    やはり生徒の自主性を大事にしていて、そのために様々な工夫をしているそうだ。

    私自身、教員をやっているが、ほんとに自主性をどう伸ばしていくかは難しい。
    正直、今まで私が見てきた学校では、どうしても生徒の先にレールをしいて、その上を通らせていることしかしてないのではないか・・・。

    ぜひとも開成、灘両校の現場を見に行きたい。。

  • えーと、娘2人の私には関係ありませんでした。本当にありがとうございました!

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著者プロフィール

柳沢幸雄 工学博士。東京大学名誉教授。元ハーバード大学大学院准教授・併任教授。シックハウス症候群、化学物質過敏症研究の第一人者。現在、開成中学・高等学校校長。

「2019年 『空気の授業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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