リクルートという幻想 (中公新書ラクレ)

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著者 : 常見陽平
  • 中央公論新社 (2014年9月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121505064

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リクルートという幻想 (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

  • リクルートに対する著者の愛憎半ばする感情は伺えるが、その感情のトレースを見せられることにどれだけ需要があるかは疑問。
    とりあえず私には必要なかった

  • 憂国ならぬ憂社、憂リク。世間の評判からかけ離れる現実。リクルート上場という奇妙な冒険がどこ行くのか、面白い旅、良い旅になって欲しい。歴史から学び現実を直視し、上ではなく前を見て欲しい。リクルート関係者、信者の皆さん、目を覚ましてください!

    糾弾ではなくエール。

  • リクルートを崇める内容の本、逆に外部からの批判の本は多い中、”内部にいた人が批判している”本がなかなかないと思い、興味を持った。

    「まとめ」
    ・世間の多くが思っているリクルートのイメージと実態の差を、実際に内部にいた”元リク”の人が語っている。リクルートといえば営業が強い、新規事業がバンバン生まれるというイメージがそれぞれ実際には評価と評判に差がある(のではないか)という事、”江副モデル”や高収益モデルから外れたものは消される等新規事業としての広がりがない事という本質に迫っている。

    ・特に焦点を当てているのが”リクルートは優秀な社員が多い”の”優秀”とは何か?という事である。不を解決する、自分で意思決定するのが美徳と言われながら結局、世の中の評価基準からして社内に目が向いているだけなんじゃないかというのは納得感があった。

    「感想」
    ・現リクルート、元リク及びそれらの人と付き合いのある人が世の中に少なくなく、それだけの批判を覚悟の上で書いてある事が伝わってきた。筆者個人の主観に基づくものも多分に含んでいるだろうが今のリクルートに対する危機感を正面から描いてあり背筋が伸びる思いだった。あえて主観的な色を強く書いたのかもしれないが、実際の数字で確認してみたいと思った。(例えば人材輩出会社かどうかって指標だと何が使えるんだろう…)

    ・実態がつかめないビジネスモデルである分、イメージで語られ内部の実情が見えにくいという面では電通と被る部分も感じる。例えば就活情報に関するビジネスを行なっている企業は多数あるにも関わらず、リクナビが批判の矢面になっているのはその表れと言えるのではないだろうか。

    ・新規事業へのジレンマは実際に社員と話していても感じる。従来のリボンモデルから、よりクライアントサイド、カスタマーサイド共に寄った施策を(利益追求はずらさずに)目指していく必要がある。

    「学び」
    ・直球の批判が書かれた本を読んでも、「きっとこの人はリクルートのことが好きなんだろうな」と思ってしまうのはもはや病気なんだろうか。← 最近よく思うのだが、最近、リクルートにいれば会社が成長させてくれるという考えの新卒が多いのではないか。自分がリクルートを使ってやる、会社を通じて社会にこういう影響を与えるという気概を持つ。

    ・上記において、ロマンとソロバンをその定義も含めていつも頭にいれているのか社員はもう一度議論をすべきだと思う。会社を大きくすることが大きいことなのか、社員にとってのロマンは果たして生活者にとってのロマンなのか、考えるポイントは多く、根本的な部分だと思う。
    自分ゴトに昇華するなら、地方の若者に情報を与えることが果たして彼らにとってハッピーなのか、就活中から考え続けていることを改めて思い出す。

  • 入りたい人より欲しい人を採用する
    自己有能感の実感、自己決定性、社会承認性を動機付け三条件として置いている

  • リクルート社に抱きがちな幻想を見事に粉砕してくれる。筆者なりのリクルート愛を感じる一冊。

  • ちょうど大型上場として話題となっているリクルート。
    そのリクルート出身の著者で評論家・コラムニストで大学講師の常見陽平さんが愛憎入り交じりながら『リクルート』をいろいろな角度で語られているのが本書。
    リクルートがどう変わっていったかなど、世間一般に語られているリクルートの幻想、事実と整理されているという印象です。
    タイトルや帯では痛烈な批判本という風に感じる部分もあるが、そうではなく愛憎と書いたとおりリクルートへの愛があるからこそ悩みながら書いた本なんだと感じます。

  • 元リクルートで働いてた方の暴露本的な色んな観点から捉えた本。
    ここまで書くのはすごいんじゃないかな。

    下記は抜粋メモ
    リクルート話法やトーク開発があるのが面白い。人を煽り、時には脅迫するような話法だったり、営業の場面で顧客を説得する、納得してもらうための営業トークを開発する。
    また実はリクルートは最強の営業集団と言われてるが本当にほうなのか、そうは思えなかった。商品、知識のサービスが弱くヒアリングも雑、提案も弱いのではと感じていたとのこと。
    営業力が高いのではなく営業マネジメント(目標設定、行動モデルの設定、それらの徹底)が強く、いつも頻繁にやって来るリクルートの営業イメージをつくってるのではないか。

  • 結局興味深く読めたのは著者のリクルート在籍時の話のみ。そこは自分で体験したことだから言葉に「厚み」がある。それ以外の、第三者目線からの批評はほとんど素人。CM批評については思い込みが強すぎるし、昨今のリクルートの経営批評はあまりに表層的。大学の社会学部の学生の卒論を読んでいるかのよう。ブロガーに本は書けないんだなあと、そんなことも考えた。

  •  OBである常見洋平が語るリクルート。

     外から見えるリクルートのイメージには実は微妙な誤解がある。皆がリクルートに対して抱く自由やクリエイティブな印象は決して正しくはない。
     そういう自由やクリエイティブがもうちょっと広い視点で見ると、手の平の上という枠の中だけの自由やクリエイティブだったということはリクルート社自体もそうだし、「人生はマラソンだ」のような最近のリクルートのイメージCMにも共通しているように思えた
     こういったかりそめの自由は常見洋平さんの一連の著書に共通する大きなテーマだと思う。

  • 就活でお馴染み常見さんの本。話を聞いたりブログを読んだりはしていたけれど、本は初めて。
    藤原さんの「リクルートという奇跡」はリクルートへ骨を埋めるぞ!という気持ちがひしひしと伝わってきたのに対し、リクルートdisが強いなと感じる本だった。もちろん愛のある批判だし、賛美本じゃないことをわかっていたから読んだのだが。
    女性は喫煙者が多いというようなことが書いてあった。これはきっと今もそう。週末夜の丸の内南口のトイレには、社員証とタバコがよく忘れられている。

  • 「リクルート」という会社に対して社会が持っている幻想を疑う。常見さんの、かなり気合の入った作品だと見られる。
    わたしはリクルートを称揚しているわけではないのですが、社会的には、「きらきらした」会社やと見られてるのでしょう。こういうのは、リクルートに限った話ではないけど。じっさいのところ、どうなのか。一人ひとりが考えないとねぇ。
    最後のあとがきに、著者の熱がこもっていて、いい読後感でした。

  • 元リクルートの人による本というとリクルート賛美が多いが、この本はリクルートを批判している。そこが初めて読むもので面白い。ただ一個人としての意見という側面があまりに強く、限りなくエッセイに近い。

  • 世間がリクルートに抱いている良いイメージ(幻想)と実際の姿に大きなギャップがあるのではないかと主張し、若者を中心としてその幻想に惑わされることに警鐘を鳴らす本。
    しかし、筆者の主観的な想いや意見が強すぎて、客観的な分析が少ないところが残念であった。さしずめ、リクルート関係者やOB・OGが集まった飲みの場で交わされる会話の集約本といったところか。

  • 10年前のリクルート的ノリを思い出した。
    楽しいし、魅力的な側面もあるけれどそればかりではない、という視点を社会学の見地から書かれていることも興味深かった。

  • 元リクルート社員の今のリクルートに対する考察をした一冊。
    本書を読んで、日経の記事と筆者の考えの比較は興味深く感じました。
    自分もリクルートに対して営業力の強さや人材輩出企業であること、新規事業を創造しているイメージが強かったのですが、著者が各章で指摘している内容は確かにと思うところは多々ありました。そして、筆者のリクルートへ危機感と期待を感じました。

    本書でも書かれているように同社が今の日本の大企業と同じく、IT化やグローバル化の波に飲まれ、今般の上場に至ったというのであれば非常に悲しいことだと自分も感じました。

    昭和の時代に築き上げた情報誌ビジネスでの企業と顧客を繋ぐビジネスモデルに続く、IT社会でエッジの効いたリクルートらしさのある事業を興して欲しいと思い、そして、それが著者の同社に対する提言ではないかと読んで感じました。

  • 人材輩出企業、高い営業力、ブランド、モチベーション・テンションの高さ、新規事業……。

    世の中に流通するリクルートのイメージについて、OBであり顧客企業経験者という視点から、「それらはもはや幻想ではないか」と切り込んでいる。

    痛烈な批判であると同時に、リクルートへの強い愛も感じる。そこから見てとれるのは、この会社はやはり、強い遠心力と求心力をあわせ持つ集団なんだということ。

    リクナビの功罪のパートは、この世界に身を置く自分にとって、それはメーカーだけの責任ではなく、関与する事業者すべてが考えなくてはいけない問題だと感じた次第。

    なんと言っていいかちょっと言葉に迷うけど、うん、面白い本でした。

  • うーむなんにも言えねえ!

  • 1社目が同社グループ出身者で創業された企業で興味あったので手にした。確かに同社への幻想は一定層にはあると思う。仕組み化するのがうまい会社だなという印象を同社に持っていたが、それを裏付けるような話が、主観的に嘆きモードで進んでいく。また利益至上主義と自己中な営業を強引にすすめつつ、武勇伝に昇華するのは不変らしい。筆者の主観が多いが、同社グループ出身者が関連する企業で働く人たちは、1度読んでみてもいいと思う。

  • 【学び】
    ・間違いなく「仕組み化」にシフトしている
    ・提案力ではなく、やらせ切るマネジメント力の高い企業
    ・一兆円の赤字を返してきたため、金には極めてシビア。金にする力は強いが、その先に誰にどんな価値を産み出すのかということが大事。
    【所感】
    近年のリクルートが「仕組み」で勝つ戦略に思い切りシフトしていることがよくわかる。自分は競合で働いているが、IT投資、量とスピードの戦略は肌で感じるところ。筆者は玩具メーカー人事の頃に知ったのだが、物事の本質を掴みにいく姿勢と恐れず主張する姿勢は好感が持てるが、やや何事も批判的に捉えすぎの部分も感じた。

  • 完全に主観的で納得感を感じる部分は少ない
    マイナスばかり取り上げるのはフェアじゃないし、本人は上場を経験してないのに、上場したらどうなるかわかるか?
    という最後の偉そうな発言はなんなのだろうか

    非難ならば居酒屋でやってほしいです

  • リクルートというものに関してCMのイメージぐらいしかない僕が読むとそういう会社なんだなとわかるが、常見さんも先輩やOBなどに書いた方がいいと言われたと書いているようにどこか苦悩しながらも書くべきだと腹を決めて書いているのは伝わる。僕はまったく関係者ではないのでどの辺りの事がこのタイトルや内容で身内だった人が反応するのだろうかとは思う。あげあげテンションでノリノリな社風というか、そういう人たちの会社は出て行って批判するものには厳しいのだろう。
    これを書いた事で常見さんは次に行けるのかなと思ったりもした。

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リクルートという幻想 (中公新書ラクレ)の作品紹介

「株式上場」「人材輩出企業」「モーレツ営業」「新規事業創造企業」……
リクルートって、そんなに凄いのか?
OBが激白! 気鋭の論客がリクルートの虚像を剥ぐ

リクルートは「人材輩出企業」や「新規事業創造企業」等と賞賛され、
「営業武勇伝」に事欠かない。「やんちゃ」な社風は賛否両論あるが、
日本人の働き方に良くも悪しくも影響を及ぼした。論客として著名なOBが、
自らの体験と新規取材の両面から、リクルートの実態に迫り、将来を展望する。

リクルートという幻想 (中公新書ラクレ)はこんな本です

リクルートという幻想 (中公新書ラクレ)のKindle版

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