ちっちゃな科学 - 好奇心がおおきくなる読書&教育論 (中公新書ラクレ 551)

  • 中央公論新社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121505514

感想・レビュー・書評

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  • 引き続き、かこさとしさんを読む( ´͈ ᵕ `͈ )
    かこさんの絵本はよみものしか読んだことなかったけど、科学の絵本も読みたくなった( ´͈ ᵕ `͈ )

  • 借りて読もうと思っている間に訃報を聞いた。
    しっかりとした志を持った立派な人だったのだなあ、ということが今更ながらよくわかる。
    もうずいぶん高齢ではあったけれど、それでも、やはり惜しい人を亡くしたものだ。

  • 戦争を体験した世代の「自分より優れている人が戦争に行ってみんな死んでしまった。自分は死に残りだ」という見方にははっとさせられた。その「忸怩たる思い」は実際に経験していないとなかなか知ることは難しい。「読書」ってすごいね。

  • かこさとしさんは、伝えたいことが山ほどあるように思える。
    堰を切ったような語り口で、情熱があふれている。福岡先生は、わかりやすく伝えたいという気持ちが伝わってくる。
    どちらも子供の好奇心をうまく導いてあげたい、方向性を示してやることこそ大人の仕事だと述べている。押し付けるのではなく、広い世界の入り口を見せてあげること。

    元昆虫少年の僕も、もう一度昆虫の世界に触れたくなった。子供が小さいころに大量に飼育したカブトムシや、サイクリングの度に目にするアゲハ蝶の世界に、もう一度入り込めるかな・・・。

  • タイトルからは想像できないほど、大人向けの硬派な話でした。
    子ども達の好奇心に対して、大人が真摯に向き合ってあげる事が大事なのだという事を再認識できました。(教えるのではなく、子どもの目線に立つのが大事)

  • かこさとしさん、福岡伸一さん、どちらの著作やインタビューもなるべく読んでいるので、エッセイや対談の内容としてはあまり新味はなかったけれど(内容のほとんどがいままでにあちこちで発表されたものの寄せ集めでもあり)、ハンディにまとまっているので、お二人に入門する人にはいい本だと思う。
    子どもの理科離れをただ案じていないで、大人が身近な自然を楽しんでみせればいい、というのが最大のテーマで、一問一答では、文系vs理系で思考停止してしまう教育制度や人の意識への危機感がふたりに共通していた。まったくそうだな、文系と理系で反目したり責任押し付けあったりしてて、けっきょく反知性主義に負けてしまっては元も子もないな、と思った。
    ブックガイドはいつもの福岡先生セレクション+かこさんの作品だけだったので、もっとひろく科学系の絵本の紹介があったらよかった気もする。ともあれ、子ども時代にかこさんの絵本(お話系にせよ、科学系にせよ)にであうかどうかで、かなり人生は左右されるというのは確かだと思った。

  • 本来子供は何も言わなくとも好奇心の塊なのだから,それを阻害しないことが最低限の親の仕事で,子供のやりたいを加速させられたらそれで十分ではないか.ものに頼る飽物の時代だからこそ,ものに頼らず頭で工夫する仕掛けを考えられたら目的は達せられる.ようは,親の問題に帰着するだろう.

  • やはり文理わけ自体ナンセンスなんだな。かこさんのお話はとても素敵。マップラバーとマップへイターについても、なるほどと感心した。私はマップラバーだが、自分で再現するのは苦手なマップへイター。

  • 親子で大好きな絵本をたくさん描いているかこさとしさんと、生物学の先生による新刊!

    ・子どもが理科離れしている最大の理由は「大人が理科離れしている」から

    ・"小自然"に気づこう

    ・「センス・オブ・ワンダー」を育もう

    ・「寄り道」を楽しもう

    ・大人は何を望むのか

    等々、ドキッ!としつつも、そっか、現代の大都会でもできることはたくさんあるんだ!ホッとしました。
    そして、環境や自分の言動を見直してみたいと気付かせて貰えました。
    かこさとしさんの絵本も、改めて深く味わいながら読みたいと思います♪

    子育ての大切な"答え"が載っている一冊!

  • 子どもが理科離れしている最大の理由は「大人が理科離れしている」からだ。ほんのちょっとの好奇心があれば、都会の中にも「小自然」が見つかるはず。90歳の人気絵本作家と、生命を探究するのハカセが「真の賢さ」を考察する。科学絵本や里山など、子どもを伸ばすヒントが満載。

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著者プロフィール

かこさとし:1926年福井県武生市(現越前市)生まれ。大学卒業後、民間企業の研究所に勤務しながらセツルメント運動、児童会活動に従事。1973年退社後、作家活動、児童文化の研究、大学講師などに従事。作品は500点以上。代表作として「からすのパンやさん」「どろぼうがっこう」(偕成社)「だるまちゃん」のシリーズ(福音館書店)、「こどもの行事しぜんと生活」シリーズ(小峰書店)などがある。

「2021年 『かこさとしと紙芝居』 で使われていた紹介文から引用しています。」

かこさとしの作品

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