ちっちゃな科学 - 好奇心がおおきくなる読書&教育論 (中公新書ラクレ 551)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121505514

感想・レビュー・書評

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  • 子ども達の目線で考える世界。
    人はもともと知的な存在。知識を獲得し理論を形成しようとする。そのエンジンの1つに好奇心。子どもの好奇心を刺激する遊び,絵本,環境とは。
    総合的な学習の時間についてのかこ氏の考えが収められている。食を基軸に分化させずに知を総合する方法。
    寄り道が大事。まさにそう思う。無駄のない最短距離の知識構築は応用が利かない知だと思う。遊びをつくることで創造性も高まる。大人の生き方を子どもは見ている。子どもが自分は自分で育てるものだと思えるような大人がいる環境,これが大切だなぁ。

  • 加古さんと福岡先生の子どもと科学のメッセージ。

  • 借りて読もうと思っている間に訃報を聞いた。
    しっかりとした志を持った立派な人だったのだなあ、ということが今更ながらよくわかる。
    もうずいぶん高齢ではあったけれど、それでも、やはり惜しい人を亡くしたものだ。

  • 戦争を体験した世代の「自分より優れている人が戦争に行ってみんな死んでしまった。自分は死に残りだ」という見方にははっとさせられた。その「忸怩たる思い」は実際に経験していないとなかなか知ることは難しい。「読書」ってすごいね。

  • かこさとしさんは、伝えたいことが山ほどあるように思える。
    堰を切ったような語り口で、情熱があふれている。福岡先生は、わかりやすく伝えたいという気持ちが伝わってくる。
    どちらも子供の好奇心をうまく導いてあげたい、方向性を示してやることこそ大人の仕事だと述べている。押し付けるのではなく、広い世界の入り口を見せてあげること。

    元昆虫少年の僕も、もう一度昆虫の世界に触れたくなった。子供が小さいころに大量に飼育したカブトムシや、サイクリングの度に目にするアゲハ蝶の世界に、もう一度入り込めるかな・・・。

  • タイトルからは想像できないほど、大人向けの硬派な話でした。
    子ども達の好奇心に対して、大人が真摯に向き合ってあげる事が大事なのだという事を再認識できました。(教えるのではなく、子どもの目線に立つのが大事)

著者プロフィール

かこさとし:1926年福井県武生市(現越前市)生まれ。大学卒業後、民間企業の研究所に勤務しながらセツルメント運動、児童会活動に従事。1973年退社後、作家活動、児童文化の研究、大学講師などに従事。作品は500点以上。代表作として「からすのパンやさん」「どろぼうがっこう」(偕成社)「だるまちゃん」のシリーズ(福音館書店)、「こどもの行事しぜんと生活」シリーズ(小峰書店)などがある。

「2021年 『かこさとしと紙芝居』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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