- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121505781
作品紹介・あらすじ
爆発的成長を遂げる組織を指す「スタートアップ」。起業や新規事業が求められる今、その方法論は高い価値を持ち、「日本が健全な社会を維持するために不可欠」と著者は主張する。なぜ今スタートアップが必要とされるのか?なぜ東大生はそれを学ぶのか?逆説的で反直観的な思考法であなたも革新せよ!
感想・レビュー・書評
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スタートアップの思考法について書いてある本。
めちゃめちゃ真新しいのがあったわけではないが、その通りだと納得するものが多かった気がする。
<キーワードメモ>
- スタートアップとスモールビジネスは違う
- スタートアップのアイデアは、一見分かりづらく不合理 ex. Airbnb
- 小さな市場を独占する
- 小数に愛されるプロダクトを作る
- タイミングを掴む
- まずはスモールスタートを行う
- 量は質に転化する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やばすぎる。スタートアップにおける考え方や思考法などが非常にまとまって書いてあり、読みやすく、出典も明確で非常に良書。
本書にも情熱は行動した後に生まれるし、スタートアップについて勉強するのではなく、最短はまずスタートアップをやってみること、といわれているのだが、同時に、減らせる失敗は減らしながら、ランダム性を楽しむべし、とも書いてあり、つまり本書を読んで全体的な理解を深めることは非常に重要。
特に重要書籍(ブラックスワン・ゼロトゥワンなどなど)からの参照が効果的にされており、それぞれを読み込まなくても、一旦概要を抑えられるとい言う意味にでもすばらしい。
さらに言えば、読みやすく1日で読めるので、コスパも最高。
スタートアップにおける書籍だが、実際にはこの考え方はほとんどのビジネスや、生活、キャリアなどいろんなことに応用が可能な,非常に汎用的な知識だと思う。-
スタートアップ(ビジネスをゼロから作る)の文脈で馬田さんの他の2冊「解像度を上げる」も「未来を実装する」も名著ですよ。所属されているFoud...スタートアップ(ビジネスをゼロから作る)の文脈で馬田さんの他の2冊「解像度を上げる」も「未来を実装する」も名著ですよ。所属されているFoud XのYouTubeチャンネルもわかりやすいです。
https://www.youtube.com/@foundx-utokyo/videos2023/12/24 -
2023/12/31
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p.143 スタートアップにとってもっとも重要なことは、「人の欲しがるものを作る」ことです。スタートアップを始める人たちは「誰かが欲しがるもの作る」ということを忘れがちです。人はつい「自分の作りたいもの」や「誰かがきっと欲しがると決めているもの」を作ってしまい、時間を無為に過ごしてしまったあと、資金難に陥ってしまいます。
→「自分の作りたいもの」ではなく「人が欲しがるものを作る」。常に顧客視点に立ち続けることが如何に難しいか。謙虚な気持ちが大切ですね。
p.158 「最初のバージョンが恥ずかしいものでなければ、それはリリースが遅すぎだ」とビジネス特化型SNS、LinkedIn創業者であるリード・ホフマンは言っています。
→生煮えの状態でも一旦形がみえたところでリリースして反応を見る。そもそもの方向性に問題があれば捨てる勇気も必要。仮説と検証を如何に短時間でサイクルできるかがポイントということか。
p.175 スタートアップが追いかけるメトリクスは一つに絞るべきです。資源の少ないスタートアップにとって、たくさんのメトリクスを設定してもあまり意味がないどころか、視点や行動がぶれてしまうので、よいことはまったくありません。
→挑戦した数をメトリクスに設定して、徹底的に追いかけることにしました。挑戦する際には短時間で仮説を設定し、挑戦の結果、仮説が正しかったのか日々検証します。 -
スタートアップという言葉はアメリカのシリコンバレーからきたもので、急成長する事業を指すそうです。本書では、急成長しない(させようとしない)事業は、スモールビジネスと呼び区別しています。
「はじめに」の物語に登場するスタートアップの中で、私が知っていたのは、Facebook・Instagram・Amazonだが、いずれもITを余すことなく活用している企業であり、当然のことながら本の前半はスタートアップにはITありき、という雰囲気が漂う。
話はスタートアップに重要なアイデア・戦略・プロダクトの順で進むが、ITを利用する側にいる私にとって、前半は少々読みにくかったので、第3章のプロダクトから読み始めたところ理解が進み、俄然面白くなって駆け足で読み終えた。
大企業がイノベーションを起こせない理由の一つは、オペレーターなってしまった人たちのの嫉妬が原因で、ノベーターを守れないから…だから、大企業は、スタートアップとのオープンイノベーションに活路を見出そうとしているのかもしれませんね。
売るものが何であっても、先ず必要なのは、プロダクトの魅力です。それを高めるために必要なのは、シンプルな状態で良いから出来るだけ速くローンチ(リリース)して顧客の反応を見ながら、アップデートして行くこと。立ち上げ時は創業者が自らカスタマーサポートを行うことも必要、とのこと。普段、カスタマーサポートをサポート?している私としては、お客様の声は宝の山、という考え方が良く分かります。お客様の声を上手く活用しましょう。 -
短期間で急成長を目指す一時的な組織体であるスタートアップ
本書はスタートアップが急成長するための独特な思考法を解説する
キーワードは「逆説」
不合理なほうが合理的
難しい課題ほど簡単になる
本当によいアイデアは説明しにくい
スタートアップの成功はべき乗則に従う
スタートアップでなくても活用できる視点が見え隠れしている -
示唆に富む言葉が数多く入っている。自分はスタートアップほ関係しないと思うが、ある企業がスタートアップとして伸びていくかどうか見守り、分析していくことを考えたら大変参考になる本だ。
■不合理な方が合理的。
■難しい課題ほど簡単になる。
■本当に良いアイデアは説明しにくい。
■賛成する人が殆どいない大切な真実。
■戦略とは「やらないこと」を決めること。
■独自の価値を持つ。
■多数の「好き」よりも少数の「愛」を。
■「運」は挑戦する回数に依存する。 -
実は目新しいことは書いてなくて、ゼロ・トゥ・ワンやワイコンビネーターことを簡潔にまとめている本であり、それを日本で刺さるように書いてある。何をするためにスタートアップを起こすのかを考える意味で良い本。
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「解像度を上げる」が良かったので、こちらも読んでみた。
スタートアップが大事にすべきことは反直感的な方、例えば「合理的なものより不合理なもの」「大きな市場より小さい市場」ということや、スタートアップに最初からフルコミットするよりサイドプロジェクトとして始めた方がよいなど、具体的な知見がまとめられていた。
2017年の本ではあるが、今読んでも違和感なく読めた。 -
Zero to Oneの日本語縮小版焼き直しという感覚。
メトリクスの概念と、終章の熱意が良かった。 -
タイトルの"逆説"とは、正攻法から考えず、よくある失敗から考えるという思考のことを指している。
筆者は、MicrosoftでVSのプロダクトマネージャー経験あり。今は東大産学協創推進本部。
本書の目的は、スタートアップという領域で、反直観的な事柄や逆説的な言説が起こる背景を説明し、それらに基づくスタートアップの思考法を理解深めてもらう。
とにかく読みやすい。そして事例がかなり豊富。習うべき点が多い良書