教えて! 学長先生-近大学長「常識破りの大学解体新書」 (中公新書ラクレ)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121505798

作品紹介・あらすじ

志願者数日本一、マグロ、ド派手な入学式等で注目の近大だが、ベースにあるのは地道な実学教育。医学部長・病院長を務めた現学長が明かす、知られざる強さの秘密とは?不本意入学者のやる気を高めるための試行錯誤を紹介し、序列・偏差値といった、「固定概念を、ぶっ壊す」一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB23234511

  • 近代学長塩崎さんの確立されたポリシーに触れることができる本。ただ、氏が批判している偏差値ベースの大学序列と、広報・イメージ戦略で入学生徒を集めているマンモス校の戦略は、方向で言えば同じであるように思う。生徒が多く、資金力がある大学生に人気が出て、その大学の偏差値基準が上がるに過ぎない。

  • 2017.04.23 HONZより

  • 【由来】
    ・図書館の新書アラートか大学の図書館で見たか

    【期待したもの】
    ・大学経営ということについて、少しでも上流意思決定者の雰囲気や考え方が分かれば

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • 近畿大学について知りたい、親にお勧め。確かに学長として、大学のアピールをされていますが、うーん、受験者本人にとって魅力な情報かは分かりません。親御さん向け、な、気がします。後半は、質問に対する学長が返答するのですが、納得できること、魅力的な答えではありますが、素と言えば素な答えであり、オーソドックスさが目立ちました。

  • 本書は近畿大学学長自身の大学経営上のマインドについて書かれている。文体はわかりやすさが、かなり意図されたものになっており編集者の力量が目立つ。1章は大学に関する一般論にふれ、2・3章で具体的な取り組み事例が紹介されている。3章のタイトルにあるとおり「稼ぐ大学」の意識をもてるかどうかは、今後の大学経営上の重要な視座となる。素人臭くない広報業務が、同大の今の評判を作ったことがよくわかった。4章では学長の人生論となっており、大学の顔としての学長の人柄がよくわかる。学長自身を質的に説明することで、いつのまにか大学によいイメージを持たせる本書の構成は、編集者の作戦勝ちといえよう。

  • 生まれも育ちも東京で、関西には縁がないため、自分が学生の時は近大は名前を知っている程度、最近では「近代マグロ」でニュースになった…くらいの認識しかなかった。
    が、あのホリエモンが東大以外で行きたい大学は近大と言って、卒業式でもスピーチしたりしたそうなので、どんな大学なのか興味をもったところ、この本が発売された。
    まずP26で、子供の出席状況を親がリアルタイムで確認できるポータルサイトを開発した話が出てきて、「あ~、これも近大なのね」と思い出し、最近何かと話題作りが上手で…と思いながら読み進めていくと、このポータルサイト、親の利用率は半年間で6.8%に過ぎず、実は「子供が体あるいは心の不調で大学を休みがちになったとき、その小さな変化に気づくことができる」という話が披露される。「弱い人に合わせて設計し、利用を強制することなく、必要な人が必要な時に上手に使えばよい」という考え方に、話題作りなどと思ってしまった自分を恥じた。
    近代マグロも、初代総長が「国民を飢えさせてはいけない」という思いのもと、「日本は海に囲まれている。海を畑と考えれば、広大な畑がある」と始めた研究の賜物だったことを知り、これまた驚愕。
    インターネット出願も近大が先陣を切って、入試事務の大幅な効率化が図られるようになったことや、また研究成果を社会に出し研究資金を賄い、受験料・授業料収入は4割以下というのにもびっくり。少子化の中受験生を確保するため、いろいろな大学が新しいことやってるけど…なんて色眼鏡で見ていた自分を、本当に反省した。
    もしかしたら、近大以外の他の大学を旧態依然たらしめているのは、私たちのようなOBOGのノスタルジーではないかという気がしてきた。今どきの大学は代返も許されないんだとか、ネットなんかで簡単に出願しちゃって…などとつい言ってしまいがちだが、時代に合わせて大学が変わっていくのは至極当然のことであって、近大はむしろ、昔から実学の精神のもと、いろいろなことに果敢に取り組んだ結果、今そこここで花開いているということではないか…と認識を改めた。
    第4章の、若い人たちの質問に対する学長の言葉も名言が多かった。ちょっと残念だったのは、14学部あるのに、取り組みが紹介されているのは圧倒的に理系学部で、文系は国際学部のみ。他の文系学部は、学生個人のエピソードはちらほらあるものの、例えば伝統的な法学部とか経済学部は今どんな感じなのか、よくわからなかった。
    今、我が家が関西にあったなら、息子が近大を受けると言ったら二つ返事で応援するのだが、あいにく関東在住で、関東地方以外の私立大学に下宿で通えるほどの経済的な余裕はない。息子には、通える範囲の大学で、近大みたいな進取の精神に富んだ大学を見つけてもらって、そこを目指してもらうしかないな…。

  •  類書を読む前なら、もう少し驚いたかも。

  • ごくあっさりした内容ですが、近畿大学のすごさがわかりました。できればもう少し内容の濃い本が読みたいです。

  • 近大がどうやって大きくなってきたのか。大学として色んな新しい分野を開拓してきたことがわかった。
    うちの大学も見習ってほしい。。。

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