精神分析学入門〈1〉 (中公クラシックス)

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著者 : フロイト
制作 : Sigmund Freud  懸田 克躬 
  • 中央公論新社 (2001年6月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121600080

精神分析学入門〈1〉 (中公クラシックス)の感想・レビュー・書評

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  • 精神分析の創始者であるフロイトが、全28回に渡って行った講義内容のうち、前半の15回までをまとめた本(上巻)。

    フロイト本人もはしがきで書いているが、本当に、精神分析に入る前の“さわり”の内容といった印象を受けた。上巻で扱われているのは、しくじり行為に代表されるような「無意識」「(アンナ・フロイトの言うところの)防衛機制」、「夢」「夢分析」「(夢の話の中で)自我・超自我」「エディプス・コンプレックス」あたり。
    下巻(Ⅱ)の講義ラインナップを見ると「抵抗と抑圧」「感情転移」等が書かれてあり、精神分析の真骨頂と言うのか、治療(やカウンセリング)に結び付くような話をしているのは、おそらくⅡの方だと思われた。

    Ⅰ(上巻)の方は、面白い知見が書かれてあるものの、基本、治療と結び付けて書かれているわけではない気がするので、その辺りを期待して読むと「それで?」となってしまいかねない。「身近な事柄である、“言い間違い”や“夢”について、こんな考え方もあるのかあ」くらいの気持ちで、読むのがいいのではないかと思う。

    個人的には、フロイトが挙げている具体例や夢の例とその解釈が面白いというか、今でも惹きつけられるものがあるなと、この世界に触れた初心を思い出す気持ちがした。

    本書の内容をひどくざっくりまとめると、「しくじり行為(言い間違い等)にしろ、夢にしろ、自分の願望が表に出て来たものである。夢の場合は、不適切な願望に検閲機能が働いたり、象徴的に願望を表したりするために、元の願望がわかりにくくなっているから解釈が必要になってくる」ということだと捉えた。
    だから、本書にはあまり書かれていないが、これらのしくじり行為や夢を解釈して、元となっている本来の願望を見つけ出し、治療に役立てようとしているのが精神分析ということになるのだろう。

    また、本書を読むと、「フロイト先生は博識だなあ。やっぱり、精神分析は言葉を扱うものだから、言葉についての含蓄が凄いなあ」と驚かされるものがあった。
    特に、太古の言葉では、一つの単語で、正反対の二つの意味を持たせることが多かった(kenで「強い」と「弱い」の両方の意味を持つ等の)話が興味深く、「なるほど、だから夢でも、反対の事柄が同じことを表していることがあるのか」と納得しやすかった。
    勿論、「言葉が性愛の相手を呼び寄せるところから発展し、労働の時にもリズミカルに言語を反復することで、労働を性的活動の等価物または代理物として扱い、受け入れやすいものとした」という説も感心した。

    のだが、いざ具体例として、夢の象徴として、「ステッキ、メス、銃、蛇口、シャーペン、飛行機etc」が男性の性器の象徴で、「溝、箱、ポケット、部屋、ドア、りんご、宝石箱etc」が女性の性器、子宮、乳房の象徴で…と並べられると、「フロイトセンセ、何でもかんでもマヨネーズかけて食べる人みたくなってません…?」という気がしたり、「小学生か!」とツッコミを入れたくなるのは、まあご愛嬌である。

    最後になるが、本書は、著者の自説を展開してしまう前に、想定される反対意見と、それに対しての回答を挟んでいる箇所が非常に多く、慣れるまでは読みにくさを感じると思われる。しかし、結論を急がずに小説を読む心構えで読むと、中盤で盛り上がりがあって、最後、しっかりまとめて終わっているので、その点は安心できる作りになっていた。
    本書を読み終えるポイントとしては、最初に載っている「歴史を拓くフロイト」を読むのを後回しにして、ここで本編を読むエネルギーを使ってしまわないことと思う(一回目、本書を読み始めた時は、この最初の文章を理解するのにエネルギーを使いすぎて途中で挫折した感があるので)。

  • 非常に平易で、まさに「入門」という名にふさわしい。
    このⅠで、錯誤行為および夢については把握できます。

    あらゆる原因を無意識に還元するのは眉に唾をつけながら読むべきな気がするが、しかしその発想は面白く、まだあまり馴染みのない者としては新鮮。

    当たり前でしょ、という内容と、突拍子もない飛躍した発想の落差が魅力的でした。

  • 意外とわかりにくい。迂遠した話の内容。まぁ時期的にも中期の頃だし。精神分析というより、文化人類学っぽいネタが多い。

  • とても読みづらかった。若干の基礎知識が理解するのに非常に役立ったように思う。内容は、本当に素晴らしいと思う。人が人の「心」と向き合った最初の出発点として読むべき作品。本当、フロイトは偉大です。

  • 上巻は「第一部 しくじり行為」「第二部 夢」。フロイトの人柄が伝わってくるわかりやすい講義録。

  • 精神学者フロイトの考えをまとめたもの
    まぁ・・・雑学です。えぇ、使いませんが。自分自身を見つめるのに役に立つかも・・・?

  • 性に対する抑圧を強く持っていたのはフロイト自身であることが伝わってくる.

  • 読了

  • フロイト難しいとです。

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