アジア史論 (中公クラシックス J 7)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121600271

作品紹介・あらすじ

世界史的視野に立つ構想と闊達な歴史叙述-宮崎史学の精髄。

感想・レビュー・書評

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    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    古代・中世・近世といった時代区分の移り変わりに地域差が存在することや西アジアや中国に存在する都市国家や青銅器による時代が日本に存在していない理由が青銅器と鉄器の伝播速度の違いがゼロになったのが日本だったなど、大変に興味深く読むことができた。
    ただ、内容がかなり濃いためか一度読んだだけでは理解することができなかった部分も多いので関連した本を読んだ後に再度読むことで新たな発見もあるだろう。

  • ●西洋のルネッサンス等は、西洋単独で起こし得たのではなく、交易を通じた文化等の東洋との交流なしでは起こり得なかったというのは新たな知見であった。

  • おもろかったなあ。めくるめく面白さってやつだ。
    青銅と鉄の普及速度の違いの話は面白い。実に面白い。
    それに加えて、東洋史の上の日本にある、日本論もいい。世界史を捉えて日本をみる。いいねえ。
    生態論とか、環境考古学とか、小氷河期とか、そういうのをこの人が取り入れたらもっと面白んだろうなあ。

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著者プロフィール

1901-95年。長野県生まれ。京都帝国大学文学部史学科卒業。京都大学名誉教授。文学博士(京都大学)。文化功労者。専門は,東洋史学。主な著書に『東洋に於ける素朴主義の民族と文明主義の社会』(1940年)、『アジア史概説』全2巻(1947-48年)、『雍正帝』(1950年)、『九品官人法の研究』(1956年、日本学士院賞)、『科挙』(1963年)、『水滸伝』(1972年)、『論語の新研究』(1974年)、『中国史』全2巻(1983年)ほか多数。『宮崎市定全集』全24巻+別巻1(1991-94年)がある。

「2021年 『素朴と文明の歴史学 精選・東洋史論集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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