エネアデス(抄)〈1〉 (中公クラシックス)

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制作 : Plotinos  田中 美知太郎  水地 宗明  田之頭 安彦 
  • 中央公論新社 (2007年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121600998

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エネアデス(抄)〈1〉 (中公クラシックス)の感想・レビュー・書評

  •  最高善たる「一者」を万有の始元とみるプロティノスの教説からは、唯一神による天地創造というような、何か宗教めいたものを想像してしまう。だがプロティノスの語り口は、あくまで論証的な哲学者のそれであり、プラトンやアリストテレスなどを援用しつつ自説を展開している。
     ただその一方で、自己の内面の無意識を重視したり、「一者」と合一する神秘体験を語るなど、従来の哲学の潮流からはみ出すかのような記述も目を引く。
     「一者」を対象的に知ることはできず、それと合一することを究極の目標としている点は特に注目に値する。プラトン・アリストテレス的な、物事を対象化して分析的に理解しようとする態度とは、明らかに異質である。むしろ仏教などに通じるところがあり、興味深い。
     訳文は訳者によって多少のばらつきはあるものの、総じて読みやすく、丁寧な注解とともにこの難解な書の理解を助けてくれる。

  • 古代ギリシャや古代ローマの哲学書で難しいと感じた本は今までなかったが、この本は少し驚いた。文章が晦渋である。
    プロティノスの「一なるもの」に関する思想自体もかなり抽象的だが、これはなんとなく、古代インドのウパニシャッド哲学に似ているような気がする。アートマンとブラフマンの合一、みたいな。
    しかし用いている概念等はプラトンに由来している。
    興味深くはあるけれども、これはこんにちの思考において何かの役に立つだろうか?と考えると、よくわからない。
    我々としてはプロティノスの新解釈、のような新思想を待たなければならない。

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