国富論 1 (中公クラシックス W 59)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (449ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121601148

作品紹介・あらすじ

古典経済学と近代自由主義思想の不滅の原典を平明的確な訳文で甦らせ、精細な訳注を付す。

感想・レビュー・書評

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  • 請求記号:331.42/Sm5/1
    選書コメント:
    初版は1776年。ちなみに大東の図書館には大河内文庫の中に原書の第2版が入れられている。言わずと知れた経済学の古典であるが、意外と読物としても面白く(特にⅢの第五篇は17~18世紀の人々の生活を知るうえで興味深い)、『資本論』等と比較して読みやすいうえ、現在でも十分に通用する経済的教訓が詰まっている。グローバリゼーションの中で意外と忘れがちなのは、スミスがⅡの第三篇で指摘した「国によって富裕になる進路が異なること」であろう。そして現在の日本を示唆しているとも思えるのは、第五篇第三章 公債についてで、公債が累積した国で完全に償還した試しはなく、多くの国では悪鋳や鋳貨名称の引き上げ(インフレ)を採用したとある。未来社会を考えるうえで指針となる名著。
    (環境創造学部環境創造学科 大杉由香 教授)

  • 「石炭がどんなに不足しても、薪の価格以上に石炭の価格は引き上げられるものではないが、こういうことは貴金属の場合にはない。」

    アダムスミスの国富論。古典。
    分業の有用性。個々の技能の深化。仕事から仕事に移る時間損失の節約。一人で多くできるように機械の発明が促される。これが分業の3要素だと言う。職業の分業に伴い、スペシャリストが生まれる。そして、彼らは相互に依存している。

    食料をどんなに持とうが、その全てを支配しきれない。なぜなら腐るから。だから、食料を多く持っている人は、他の欲望を満たすものと喜んで交換する。一方、貴金属はいくら持っていても腐らないから人気がでる。

  • 『国富論』(An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations)の日本語訳の一つで、中公クラシックスでは四分冊。


    【メモ】
    ・本書の情報
      大河内一男 監訳
      玉野井芳郎, 田添京二, 大河内暁男 訳
      堂目卓生 解説

    ・日本国内で刊行された『国富論』邦訳一覧

     『国富論』 水田洋監訳、杉山忠平訳、
     岩波書店〈岩波文庫〉。全4巻

     『国富論』 大河内一男監訳、訳者は玉野井芳郎/田添京二/大河内暁男。 堂目卓生解説。
     中央公論新社〈中公文庫全3巻〉。新版中公クラシックス全4巻。

     『国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究』 山岡洋一訳、日本経済新聞出版社。全2巻


    【中公版の第一巻:目次】
    第1篇 労働の生産力における改善の原因と、その生産物が国民のさまざまな階級のあいだに自然に分配される秩序について
    分業について
    分業をひきおこす原理について
    分業は市場の大きさによって制限される
    貨幣の起源と使用について
    商品の真の価格と名目上の価格について、すなわち、その労働価格と貨幣価格について
    商品の価格の構成部分について
    商品の自然価格と市場価格について
    労働の賃銀について
    資本の利潤について
    労働と資本の種々な用途における賃銀と利潤について
    土地の地代について

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著者プロフィール

1723~1790年。英スコットランドの社会哲学者、政治経済学者。主著に『国富論』『道徳感情論』などがある。

「2023年 『国富論(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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