神学大全II (中公クラシックス)

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制作 : 山田 晶 
  • 中央公論新社 (2014年7月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121601490

神学大全II (中公クラシックス)の感想・レビュー・書評

  • さすがに消化不良ながら何とか読了。
    前項までの論証をベースに進められるので、2巻ともなると
    [[[[神]の本質]を見る者たち]が[神において見ることがら]は[何らかの類似性]によって見られるか]
    のように入れ子になってきてややこしい。

    人間のような被造知性は神を直接に認識することはできないので、「神は不完全なものではない」「限定を受けるものではない」といった否定の積み重ねからはじめて、後半では神の能力、神が為すことができないことまで規定するまでに至る。
    一神教において、どのような形であれ「神はほげほげを為すことはできない」と言い切ってしまう箇所では震えた。

    論証においては、一神教の神の全能性を損なわず、人間の行為の自由性を担保する、というような各種の調和が随所に意識されている。

    神が完全に全能であれば、人間が主体的に下したかのような判断もあらかじめ予定されたものであり、それに責任を負うことはない、という陥穽はキリスト教に限らず一神教にはつきものである。そうではないよ、というトマスには人文主義的な側面も見えるように思う。

    丁寧な注釈が無かったら本書を読み通すのは厳しかったと思うが、本書で単に「注釈者」といったらアヴィセンナで単に「哲学者」といったらアリストテレスを指すのである。やっぱりアリストテレスすごい。

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神学大全II (中公クラシックス)の作品紹介

「神はどう認識されるか」その問いにトマスは"存在"の形而上学から答えて神の本質を語る。

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