南ア共和国の内幕 増補改訂版: アパルトヘイトの終焉まで (中公新書 243)
- 中央公論新社 (1992年5月1日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121902436
作品紹介・あらすじ
黒人の不屈の闘争が人種差別政策を葬ったが、人種共存国家は産みの苦しみのなかにある。本書は秘密警察の砦だった時代の南アフリカ共和国のルポルタージュに、20年後の現状を追加取材して改訂を加えたもの。人類最大の愚行アパルトヘイトはなにゆえに必要とされ、どんな非人間的社会をつくり上げたのか。解放の希望と暴力の絶望が明滅する南アに、どんな未来があるのか。アパルトヘイトの誕生から死までを語りつくした1冊。
感想・レビュー・書評
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廃棄: 2022年4月22日
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古い本なので現状の話にはならない。
ただ、それでも読むに値する。
どのように差別が起こって
どのように維持されていくのかのひとつのケーススタディ。
差別は制度と社会的規範によるところが大きいだろうが
個別の差別構造は歴史的なものと分かち難くある。
このレポートは十分とは言えないまでも
そうした視点も持ちながら当地の人々の声を集めている。
しかし、何よりも自分の動揺までさらけ出して
より誠実なレポートであろうとした点が評価できると思う。
日本人が所詮有色人種で、
差別される側であったことをこんなに
強く感じさせられたことも久しぶりである。
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