カラー版 - 近代絵画史(上) 増補版 - ロマン主義、印象派、ゴッホ (中公新書 385)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121903853

感想・レビュー・書評

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  • 1975年に発売されたものの、カラー版。

    時々、変わった角度から歴史を見つめたくなる。
    非常に有名な画家であれば、名前や作品くらいは出て来るけれど、流れとして見ることはなく。
    ある同僚の話をきっかけに、社会的背景と絵画の繋がりを意識したのだった。

    ロマン主義〜新古典主義〜写実主義〜印象派〜新印象派〜象徴主義〜ゴッホ〜ナビ派

    絵画の価値を認識する層が、貴族や教会であった頃から、市民へと移ってゆく。
    そこでは描こうとする対象に変化があり、想像から現実、現実をより具体的に、いや具体性よりも己の理想を、心をと目まぐるしく変化する様子がこの上なく面白い。
    科学の台頭や、カメラの出現、他国との交流の中でその時に生きていた人が、人生を以て描くもの。
    流れにすると一部のように思ってしまうけれど、その一枚がその人であるということ。
    上手く言えないけれど、感動する。

    下巻買わなきゃ(笑)

著者プロフィール

高階 秀爾(たかしな・しゅうじ):1932年、東京生まれ。東京大学教養学部卒業。1954ー59年、フランス政府招聘留学生として渡仏。国立西洋美術館館長、日本芸術院院長、大原美術館館長を歴任。現在、東京大学名誉教授、日本芸術院院長。専門はルネサンス以降の西洋美術史であるが、日本美術、西洋の文学・精神史についての造詣も深い。長年にわたり、広く日本のさまざまな美術史のシーンを牽引してきた。主著に『ルネッサンスの光と闇』(中公文庫、芸術選奨)、『名画を見る眼』(岩波新書)、『日本人にとって美しさとは何か』『ヨーロッパ近代芸術論』(以上、筑摩書房)、『近代絵画史』(中公新書)など。エドガー・ウィント『芸術の狂気』、ケネス・クラーク『ザ・ヌード』など翻訳も数多く手がける。

「2024年 『エラスムス 闘う人文主義者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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