レイテ戦記 (上巻) (中公文庫)

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著者 : 大岡昇平
  • 中央公論新社 (1974年9月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122001329

レイテ戦記 (上巻) (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 1974年刊。

     アジア太平洋戦争の末期、フィリピン及びその周辺での海陸の戦いを詳述する本書。全3巻中の1巻。
     前史のマリアナ、サイパン上陸戦、台湾沖航空戦に軽く触れた後、陸軍の状況、栗田・小沢・西村・志摩各艦隊の帰趨、栗田レイテ反転、特攻作戦開始へと筆は進められていく(~S19/11)。

     所々、納得いかない叙述はあるが(栗田反転の責任、特攻作戦での上層部の有り方)、沖縄や本土空襲でなく、またマリアナやミッドウェー、インドネシア等、戦争のターニングポイントでもなく、インパールの如き日本軍の愚昧さを現出したわけでもない。

     そういうレイテ・フィリピン戦を、海陸の関係性を含め細かく書いているのは一般書では類例を見ない。

     色々言いたいことはあるが、
    ① ここで叙述される大西瀧治郎の遺書には鼻白む。平和や人命を後進に説くことに羞恥心は感じませんかと。
    ② また、台湾沖航空戦の大誤報は著名だが、この情報を海軍が隠蔽した(今更言えないという自己保身)上、その誤報を戦果だと信じて種々の作戦を立案せしめた海軍上層部にはなんともはや。

  • これはいわゆる小説ではなかった。いわゆる資料である。読むのに疲れる。よく調べたし、作品としては優秀なのだろうけど、私の期待していたものとは違った。

  •  まだ上巻だが、このテクストがやたらなものではないことはひしひしと実感させられる。全体の感想は下巻を読み終えたあとで書くことにして、まずは第1印象。
     
     あの戦場では誰と誰がどこで出会い、どんな種別の砲弾がいつの時点で何を破摧し、結局のところ何発の銃弾が飛び交ったのか――。戦場の〈事実〉を徹底的に確定させようとすれば、そこまで遡って調べなければならない。だが、いくら資料を読み深めても、そのような〈事実〉を再構成することができるのか。かりに可能だったとしても、それを〈事実〉だと証明する術はあるのか。
     だから、このテクストは歴史学的であるようでいて、歴史書ではない。小説という中途半端で自在なジャンルに属する言葉であるからこそ可能になった記述のスタイルであり、企図なのである。まぎれもなく、『レイテ戦記』は小説なのだ。

  • レイテを襲った台風の悲劇。だからこそ、太平洋戦争の激戦地、レイテをふり返るべき。

  • 4122001323 450p 2001・7・10 26刷

  • P112「参謀の作戦計画は、こっちがナポレオンのような天才的奇襲を仕掛ける間、敵は何もしないでじっとしているだろう、という予想のもとに成り立っていた。」と書かれている。お偉方は机上の作戦をまったく疑うことなく前線に指令していれば良いのだから、前線の兵は悲惨としか言いようがない。

  • 某月某日、どこそこの師団があそこへ行ってあれこれをした。そもそもこの師団というのはこれこれこういうわけで……退屈にも程がある。勘弁してよ。

  • 名著。戦死率98%といわれた太平洋戦争屈指の激戦地レイテ島における戦闘を日本側の視点で描く。


    戦争の悲惨さという観点からだけでなく、組織論、戦略論を考える上でも極めて示唆に富んだ内容と言えます。

  • 軍の構成や行動を追うのがしんどい。

  • 第二次世界大戦を語る上では避けて通れない。後は読んで欲しい。ただひたすらに。

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