地下鉄のザジ (中公文庫)

  • 460人登録
  • 3.39評価
    • (25)
    • (36)
    • (92)
    • (12)
    • (4)
  • 60レビュー
制作 : 生田 耕作 
  • 中央公論新社 (1974年10月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122001367

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島 由紀夫
ボリス ヴィアン
ポール・オースタ...
フランツ・カフカ
イタロ カルヴィ...
ガブリエル ガル...
リチャード ブロ...
村上 春樹
ポール オースタ...
遠藤 周作
G. ガルシア=...
有効な右矢印 無効な右矢印

地下鉄のザジ (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • ルイ・マルによる映画を昔、観ていて、
    少し前、ふと、原作を読んでいなかったのを思い出し、買ってみた。
    1959年、きちんとした書き言葉で綴られた小説が当たり前だった
    当時のフランス小説界に一石を投じた(?)という
    口語表現を多用し、言葉の遊びを自在に繰り広げた喜劇作品。
    母が恋人と逢い引きするため、
    二日間だけパリの親戚に預けられることになった少女ザジが
    伯父さんたちを翻弄して大暴れ……
    かと思いきや(まあ、そうには違いないけど)
    彼女を取り巻く大人が揃いも揃って変人だらけ(笑)
    映画のストーリーはほぼ小説のとおりに流れていたようで、
    読んでいて映像が頭に甦って楽しかった。
    また鑑賞したい。
    ちなみに、タイトルは、田舎からパリへ行ったら地下鉄に乗りたかった、
    ザジの願望を表しています。

  • 映画を見てから読めばよかった。この時のフランスの風俗がよくわかってないだけに。

  •  楽しい!凄まじいほどのテンポの良さ、ユーモラスでとぼけた台詞、説明しすぎない描写によって生まれる意表をつく展開があり、ぐいぐい読み進められるドタバタ喜劇。
     現代ほど市民権を得られていない男色家への辛辣な物言いや生意気なザジの背景にある複雑な家庭環境など、楽しいことばかりが書かれてあるわけじゃないけど、ウィットに富んだ筆致とガブリエルやザジたちの強かさによりそんなもの"ケツくらえ!"といった痛快さがある。

  • この作品は、物語を楽しむものではないのでしょうね。

  • 「引用」をご覧いただければと思います。

  • このテンポは、文章よりむしろ映画向きなんじゃないかなぁ。どうも僕が求めているものとは違うようだ。

  • フランス流ドタバタ喜劇。
    あとがきによれば、戦後のフランス文学界の閉塞感を吹き飛ばしたヒット作、のようですが、そのよさがイマイチ伝わらず。
    時代の違いか、訳が古いのか。

    地下鉄ができたばかりのパリに、少女ザジが母親に連れられてやってくる。母親は恋人とランデブー。
    ザジはおじさんに預けられる。
    地下鉄を見たいザジ。でも、ストライキ中で動いていない。
    生意気で口が悪いザジと、なんだかオカシな大人たち。

    皮肉、諧謔、諷刺に満ちていて、ドタバタと展開していく物語。
    常につきまとうのは、笑うべきところで笑えない残念さ。
    映画の方がいいのかな。どうだろう?…ビミョーです。

  • 地下鉄のザジの映画を見ながら、本を読んでいる。

  • 訳のせいなのか、面白い文章!「(身振り)」とか。「コーヒー、because シャルルとガブリエルは」…とか。ホモとかオカマとか、今じゃ言わないし言えないので、「尊重」とかのニュアンスじゃなく語れたってのは良かった部分もあったよな!

    なにはともあれ、このどたばたしたお話が楽しい。

  • 映画がすきで手に取ったけど、どう言葉を遊んだかを感じるのにひとときも気をぬけなくて、そのわりには頻繁に気が抜けるという読み終えるのに一苦労な本だった。むつかしい。気力があるときまた挑戦する。

  • 読友の推薦本。クノーは初読。翻訳者の生田耕作はG・バタイユでお馴染み。まず、主人公ザジの設定がきわめて斬新で破天荒。とにかく、凄まじいばかりのスピード感だ。プロットというほどのプロットもないが、物語世界の中を縦横無尽に駆け巡る。そして、ザジの決まり文句が「けつ、喰らえ」。なんだか品(ヒン)がないのだけれど。鸚鵡の<緑>は「喋れ、喋れ」。長編小説でありながら、これらが一種独特のリズムを作品に与えていく。この作品は、ルイ・マルが映画化していて、こちらもヌーヴェル・ヴァーグの先駆との誉れが高い。

  • フランス的な表現が、おもしろいことも、読みづらいこともあった。

  • だいすきな本(●⁰౪⁰●)
    けつ食らえ!

  • ザジの子供っぽいけれど、頭の回転がはやい大人のような言葉がとてもおもしろかった。けつ喰らえ!

  • 本棚をゴソゴソしていたら見つけたので再読。
    何度読んでもナンセンスでバカバカしくて面白い。途中、何度も声を出して笑いそうになった。

  • 品がないのが特徴であり魅力なのでしょうが、ユーモアのセンスがけっこう陰気というか重く感じられたので素直に笑えない所が多かったです。軽快に会話が繰り広げられるのですが、なかなか裏のある事を言っているので軽く流すわけにもいかず、思ったより考えながら読む作品でした。文体に関しても同年代とそれ以前のフランス語圏作品と原文で読み比べてこそ、この小説がどれだけ斬新だったのかが初めて理解できると思うのですが、残念ながら私はフランス語がさっぱりわからない。訳を改めたものが出ているらしいので、そちらも読んでみるべきか。

  • 「anan」の「本・マンガ」特集で、あるコラムニストの女性が紹介していた小説。
    舞台はパリ。
    一癖ある姉から姪っ子・ザジを二日間預かることになったガブリエル。ザジは超生意気で口が達者。「○○けつ食らえ!」が口癖。ガブリエルや周りの人々は彼女に翻弄されまくる。
    大きな事件も無く物語はドタバタ小競り合いが絶え間なく続き、あっという間に終わった印象。要するに私の苦手なナンセンス系だ。
    ここ最近自分の中でヒットする作品が多かっただけに残念な結果に。
    まあこういうのが好きな人もいるんだろうね。映画化もされたわけだし。

  • 物語の先を読み進める為にページをめくるのではなくて、ページごとの文章を楽しむ為に小説は存在しているんだけど、そんな小説滅多にないので、見つけるとただ鳥肌がたちます。
    見開きページの終わりにうまく言葉が切れるようになっているのは訳者の気遣いなのか、原書がそうなのか、わかりませんが、素敵ですね。

  • ギャグ。文化の違い・言葉の違い、さまざまな障壁がある中面白い小説だった。

  •  感想けつ食らえ!

  • 「レーモン・クノー」と「くりいむレモン」・・・・・・似てないか。

  • レーモン・クノーつながりで手に取った一冊。

    視線が あっち行ったり こっち行ったり。
    テンポの早い文章だなぁと感じました。

    訳者がすごい方らしい。

  • パリの叔父のもとへやってきた少女ザジは、地下鉄に乗るのを楽しみにしていたのに、なんと地下鉄はスト中。
    街に出たザジは、奇妙な人物と奇妙な出来事にまきこまれてゆく。

    文章とか詳しい内容とかはほとんどわからなかったけど、なんか面白かったなぁ。
    決してスタイリッシュではないけれど、洒落ている。可愛くはないけど、チャーミング。下品な言葉(名台詞「けつくらえ!」)を連発し、子どもっぽいのに妙に道理がわかっている風なザジがおかしい。周りの大人たちも、絶対に変なのに、なんだかとっても楽しげで、読んでいて胡散臭さがなかった。

    この本、口語体というか演劇体(?)というか、とにかく文章が“生身”な感じで、内容もとても自由度が高い。文章の合間や終わりに「(身振り)」だとか「(間)」なんて表現が出てくるし、確信犯的に何度も同じ言葉が使われる。
    なんでも、フィクションがシュルレアリズムにがちがちに囚われ、難解になっていた当時のフランス文芸界に、斬新な文体で一石を投じた本であるそうだ。
    この時代背景を知らないと、わけがわからない文章に「??」と面食らうだろう。正直、私も話の筋は全然わからなかった。しかし、それでもなんとなく読んでいて楽しく、くすっとしてしまう雰囲気がきちんと伝わってくるのだから不思議なものである。
    フランス文学は今までなんとなく受け付けなくて、自分には合わないのだと思っていたけれど、これは楽しめた一冊だった。

    追記;この本を読んだあとで映画も観たところ、私には映画のほうが楽しめて、好きだった。原作よりもドタバタに徹していたところがよかったのだと思う。スプラスティックでカラフルな演出が、見た目にも楽ししかった。

全60件中 1 - 25件を表示

地下鉄のザジ (中公文庫)の単行本

ツイートする