- Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122001794
感想・レビュー・書評
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「宮崎さんは日本の中国史研究をリードしてきた京都大学の教員であり、中国の古代から現代まで、すべての時代にわたって論文を書き、本を出版している。しかもそれがいずれも抜群に面白い!!そして本当にすごいのは、難しいことを素人でもわかるような文章で書いていること。若い人にぜひ「ホンモノ」の歴史家の文章に触れてほしい。」(『世界史読書案内』津野田興一著 の紹介より)
津野田さんは宮崎市定さんの本のファン^^詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[評価]
★★★★☆ 星4つ−
[感想]
少し前に明清の歴史に関する本を読んだけど、そこで語られた異民族による中国支配の萌芽が見て取れる内容だった。
特に中華地域と中華外地域で皇帝が支配方法を使い分けているのは後の清が同じことを行い支配していたことを考えると一般的な方法だったのだと感じた。
しかし、中国の凄いと感じるところは異民族に何度支配されようとも支配には官僚の存在が絶対に必要となり、最終的には中華化してしまうことだな。
また、中国が周辺社会に与える影響というのは大きいのだと改めて感じた。
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(1993.08.07読了)(1993.07.01購入)
*解説目録より*
唐滅亡後四百年の東アジアは、貴族社会から市民社会に移ろうとしていた。宋は伝統的な中国に市民文化を生み、モンゴル民族の元には西方人が活躍する。
☆世界の歴史・中央公論社(既読)
「世界の歴史(1) 古代文明の発見」貝塚茂樹著、中公文庫、1974.11.10
「世界の歴史(2) ギリシアとローマ」村川堅太郎著、中公文庫、1974.11.10
「世界の歴史(3) 中世ヨーロッパ」堀米庸三著、中公文庫、1974.12.10
「世界の歴史(4) 唐とインド」塚本善隆著、中公文庫、1974.12.10
「世界の歴史(5) 西域とイスラム」岩村忍著、中公文庫、1975.01.10
「世界の歴史(7) 近代への序曲」松田智雄著、中公文庫、1975.02.10 -
水滸伝の歴史的背景を知りたくて、宋と元について述べたこの本を読んでみた。人間の歴史は、権力闘争と殺し合いの歴史だと再認識する。大きな歴史の流れの中でみてみると、水滸伝では実に大きな存在である蔡京や童貫が、とても小さな遠景としてみえる。