世界の歴史 (7) 近代への序曲 (中公文庫)

制作 : 松田 智雄 
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (527ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122001879

感想・レビュー・書評

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  • 1975年刊。編者は東京大学名誉教授。学生時代に読んだかも…。大航海時代・ルネサンス・宗教改革。欧州中世後期を彩り、近代の諸制度・文化・世界史に多大な影響を及ぼした時代相を検討する。とりあえず、こういうのは何回か読んでおく必要があろう。教科書的な内容の良い補完になる。ただ、本書に関しては、癖のある著者が混ざる。会田雄次氏がそれであるが、彼の西欧憎しの感情は「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」「敵の敵は味方」ばりに、スペインの南米征服につき、スペインの残虐性を前提にインカ敗北の原因を平和の民であったが故と見る。
    彼の諸々の体験は、スペインの残虐性はともかく、インカを平和の民と見る曲解を生み出すなど、証拠との希薄な関連性を含め、歴史分析の目を曇らせているのではないか。些か眉に唾を付けないと、との感。

  • (1993.06.29読了)(1993.06.07購入)
    *解説目録より*
    中世教会の桎梏を脱し、近代の夜明けを迎えたが、「美と理性」の影に暗殺が横行する。ルネサンスから宗教改革にいたる人間臭い時代像を鮮明に描く。

    ☆世界の歴史・中央公論社(既読)
    「世界の歴史(1) 古代文明の発見」貝塚茂樹著、中公文庫、1974.11.10
    「世界の歴史(2) ギリシアとローマ」村川堅太郎著、中公文庫、1974.11.10
    「世界の歴史(3) 中世ヨーロッパ」堀米庸三著、中公文庫、1974.12.10
    「世界の歴史(4) 唐とインド」塚本善隆著、中公文庫、1974.12.10
    「世界の歴史(5) 西域とイスラム」岩村忍著、中公文庫、1975.01.10

  • ルネサンスの前夜に興味があったので読んでみたが、このシリーズは本当に質が高い。新装版もでているがこちらの旧版をオススメする。

  • 会田雄次、原種行、島田雄次郎、松田智雄、成瀬治が執筆。ルネサンスと宗教改革をメインに据えた基本的な構成。会田の執筆部分がおもしろい。

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