いっさい夢にござ候: 本間雅晴中将伝 (中公文庫 M 14)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122002357

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  • 「いっさい夢に御座候」読了!
    大東亜戦争開戦時、ルソン島攻略の司令官であり、
    「バターン死の行進」で米兵捕虜を虐待したかどで、
    戦犯としてただ一人銃殺刑に処せられた本間雅晴中将についての本。
    最初の100ページぐらいは前の奥さんとの離婚のいきさつ、また新しい奥さんとの出会いなど、こりゃえらくメロドラマチックだなと思ったんですが、
    それを過ぎると指揮官としての本間について事細かに書かれていきます。
    ルソン島攻略で敗走させられたマッカーサーが戦後、「バターン死の行進」ではすでに司令官を外されていた本間を復讐のために銃殺刑に処します。
    なんの言い訳もせずに・・・・。
    大東亜戦争での日本には立派な軍人がたくさんいますが、もちろん逆もいます。自分が極悪戦犯と思うのは服部卓四郎、瀬島龍三、そして辻政信です。
    彼らはもっとも責任ある立場にありながら、
    無責任で、無能で、卑怯モノで、功名心だけ一人前ででした。
    「バターン死の行進」はまさに辻政信の責任に負うところが多いのですが、
    彼は戦後戦犯として処刑されるのを恐れて海外で逃げ回ります。
    そのとばっちりを受けたのが本間中将です。
    今、本間雅晴を知る人は多くないと思いますが、
    そんな本間中将が人生を知ることが出来る貴重な書です。

  • ノンフィクションの割には作者の主観が入りすぎてるし、
    何かちょっと途中で話があっちゃこっちゃ行っちゃうけど、
    将校でもこんな感じで時代に翻弄されたんだなあ、
    誰ならもうちょっと何とかできたんだろう?とか思っちゃいます。

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