檀流クッキング (中公文庫 A 69)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122002739

感想・レビュー・書評

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  • 「みなさんのお好みでいれるがよかろう」がくせもの。
    もう半世紀近く前のクッキングなんだけど、今でもやっぱり、食べてみたいー!
    でも、ついついこれを手軽に作るには~なんて頭で考えてるんだけれど。

    季節感が料理から伝わってくる。
    材料の野菜や魚もその季節のものなんだな。
    こんなに季節も地域も関係なくいろんなものが簡単に手に入るようになって、便利なようで寂しい。
    この本を読むと余計にそう感じる。

    作ってみたいもの。
    梅酢あえ。クラムチャウダー。大正コロッケ。オクラのおろし和え。
    タケノコの竹林焼き!
    鶏の「穴焼き」!!

  • よくもまあこんなに色々な料理をしたものだと舌を巻く。
    文章のみのほうが想像力が働くので食エッセイは大好きなのだが、群を抜いて面白い。
    淡々と料理の説明、作り方を紹介しているだけなのに。

  • 女優壇ふみさんの父であり直木賞作家である壇一雄氏が昭和44年から46年にかけて産経新聞に連載していた記事をまとめて一冊にしたものが本書である。
    たぶん自分が今まで見た料理書のなかで一番実用的な男性向けの料理書。(これに匹敵するものをあげるとすれば池田満寿夫の『男の料理』くらいか)
    内容も和洋中華なんでもありで、細かい分量もややこしい技術も必要なく、大雑把に大胆にやれば上手く作ることのできるものばかり!…のはず。
    およそ40年近く昔の本だとは思えないぐらい読んでいて楽しいので、ぜひ一家に一冊台所に常備しておいて欲しい。

  • 図書館で借りましたが古すぎて結構ぼろぼろの文庫本でした。
    食べ物の本を読んでいると一度は目にする名著「檀流クッキング」。一度も読んだことがなく、檀ふみ氏のエッセイはにやにやしながら楽しんでいたので、一体どんなお父上なのだろうと興味津津。
    この本を読んでみて、食べることに尋常ならぬ情熱をお持ちで、かつ食べてみたものを自分で作ってしまうという才能の持ち主(アレンジも入るから檀流)だということがわかった。東海林さだお氏も食べ物をとてもおいしそうに書くけれど、これはまた別の意味で美味しそうだった。分量が「あなたがいいと思うぐらいお入れなさい」とか全てが大雑把で、そういうところも檀流でよかった。料理って「大さじいくつ」とか量りながらするもんじゃないですよね。心が豊かになった気になる読後感。最高。

  • 090921(n 091011)
    不明(不明 091108)

  • 図書館で借りた。
    分量数字無視、あるものを何でも使う、ないものはなくて済ませる、
    といういい意味での大雑把な料理法を紹介している。

    分量数字無視とあるが、大体の目安は書いてある。
    細かい部分は作る人や家庭の好みに合わせて作れば良いとしている。
    中華料理は、ネギ、ニンニク、ショウガを組み合わせるのだ、とか。

    非常に幅広く世界の料理を取り上げているので参考になるものが多い。
    内臓を使った料理が多いように感じた。
    バーソーに惹かれるものがあったので、作るつもり。

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著者プロフィール

1912年、山梨県生まれ。東京帝国大学経済学部在学中に処女作『此家の性格』を発表。50年『真説石川五右衛門』で直木賞受賞。最後の無頼派といわれた。文壇きっての料理通としても有名。主な著作に、律子夫人の没後に執筆した『リツコ その愛』『リツコ その死』のほか、『火宅の人』『檀流クッキング』など。1976年死去。

「2016年 『太宰と安吾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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