板極道 (中公文庫)

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著者 : 棟方志功
  • 中央公論新社 (1976年1月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122002913

板極道 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 『わだは ゴッホになる。』 棟方の作家人生と、離島・欧米での紀行文。 谷崎潤一郎をして奇人と言わしめた風貌、作風の一方で、本書は、これまでの恩人と家族への感謝に満ちた謙虚な姿勢を強く受ける。東急の創始者 五島慶太との縁は意外だったなあ。

  • 棟方志功自叙伝、いかに人はエネルギーを蓄え使うか、何を食べ何を生み出すか

  • 自伝。感謝の書だ。鍛冶屋のオンチャ(次男坊)として生まれた青森で支えてくれた人たち、旧友、帝展に入選するまでは帰らないと向かった東京での画家友達、お世話になった画家、そして柳宗悦との出会い、日本の、世界の芸術家との出会い……。「わだばゴッホになる」と誓った日から支えてくれた全員に対する感謝の書だ。とにかく優しく、慈悲深い言葉で綴られていて、受容力のある棟方志功の人柄がよくわかる。彼は本当のしあわせ者だ。

  • 私が棟方志功を意識的に見るようになったのは谷崎潤一郎の「鍵」「瘋癲老人日記」(中公文庫)を読んで以来.これらの本の中の版画は強烈で私にとって,これらの小説と不可分のものになってしまった.

    さて,先日の津軽行きで,新青森で帰りの新幹線まで時間があったので「棟方志功記念館」に行った.彼は今の青森市に鍛冶屋の息子として生まれている.彼の自叙伝がこの本(題名の読みは「バンゴクドウ」).そして序文は谷崎潤一郎である.

    何といっても,版画家として確立するまでの苦闘を描いた前半がおもしろい(といっては失礼かな).情熱がほとばしっている.強烈.記念館で見た凄まじい製作風景のビデオ映像を思い出すことしきりだった.記念館でも書いてあったが,青森のねぶたと凧絵が彼の芸術の原点だというのはなかなか納得してしまうものがある.

    記念館でも思ったが,作品の出来にはひどくムラがあるように思う.この本に載っている版画も絵もどれもあまり良くないように私には思われる.

  • 「読書力」文庫百選
    4.道を極める熱い心
    →ゴッホ的版画家

  • 棟方志功の自伝。
    凄いのはこのタイトルの吸引力と序文谷崎潤一郎という贅沢さ。

    青森時代からの出会いと感謝に溢れた本。
    何をするにも全力。
    版画も人との出会いも旅も何もかも全力。
    人に頼るのも感謝も本当に全身の力を込めているような勢いで
    ずっしりとした木を彫っていく芸術家の力強さはとてつもなかった。

    もともと、棟方志功の版画が好きで、
    たまたまベアテ・シロタ・ゴードンの『1945年のクリスマス』を読み、
    そこで登場した志功の人間に興味をいだいた。
    そこで読んだのがこの本。

    道を極めることをじっくり考えるように自然となってしまう。

  • 秀逸過ぎるタイトル。それだけで四つ星必至。

  • うれしい事です。文庫でこの表紙、出ています!愛すべきムナカタ!その半生の記録です。『わだばゴッホになる』と青森から機関車のように、突進してきました。かつて作品全集のコメントに池田満寿夫さんが、目を細めて棟方作品を見てごらんなさいと書いておられました。抽象画をも、吹き飛ばすパワーがあると…

  • この自伝の中で、棟方志功はひたすら、自分に関わってきた人々に対して感謝を述べている。
    その数はあまた。国内、国外を通し、なんという交友の数だろう。
    自伝読むと、多くの人々が彼の性格をを愛したのだと分かる。
    愛されるに値することを棟方志功は行ってきたのだ。

    棟方志功が亡くなって36年。
    私の足を止めたのは棟方志功の魂だと思う。

  • 世界のmunakataこと棟方志功の自伝。青森での幼少〜青春期。上京、帝選入選。柳宗悦氏とのやりとり。海外への旅などについて棟方氏が感じたことや思ったことが書かれている。太宰治のエピソードもおもしろい。
    しかし、この人のエネルギー量は凄い!だからこそ、片目しか見えず、又近眼にもかかわらず、あれだけの優れた作品を残すことが出来たのだけれど。
    「道ヲキワメル所ノモノデハ決シテナク、世ニ言ワレル極道デス」
    というのが又かっこいい。
    谷崎潤一郎の序文、草野心平の解説が又いい。
    本書を読んで棟方志功という人に興味を持ったし、好きになった。
    芸術や一つの道を極めたい人におすすめ!青森県民必読!

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