中世の秋 下巻 (中公文庫 D 4-4)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122003828

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  • 5/27 読了。

  • 中世の人びとは、敬虔と卑俗の2つの人生観に引き裂かれながら、受け入れがたい矛盾の中で生きていた。
    彼らは恐怖を表現することはできたが、喜びを表すための言葉を持たなかった。
    彼らの時代に飽き飽きした中世人は、古代に理想の姿を求めた。
    けれど中世の精神は深く根を張っていて、古代を模倣する努力の大部分は、中世に古代風の飾り付けをすることに終始した。
    新しい時代、新しい精神は、時たま感じられることがあっても、まだ遠かった。

    ドニ・ル・シャルトルー
    『キリストのまねび』トマス・ア・ケンピス
    ヴィヨン コキャール アンリ・ボード シャルル・ドルレアン

著者プロフィール

一八七二年、オランダに生まれる。一九〇五年、フローニンゲン大学教授。一九一五年、ライデン大学外国史・歴史地理学教授。古代インド学で学位を得たが、のちにヨーロッパ中世史に転じ、一九一九年に『中世の秋』を発表し、大きな反響を呼ぶ。ライデン大学学長をも務める。主な著書に『エラスムス』『朝の影のなかに』『ホモ・ルーデンス』など。一九四五年、死去。

「2019年 『ホモ・ルーデンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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