城下の人―石光真清の手記 1 (中公文庫)

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著者 : 石光真清
  • 中央公論新社 (1978年7月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122005501

城下の人―石光真清の手記 1 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 著者の石光真清は慶応4年(明治元年)熊本生まれ、昭和17年没。日清日露の戦争をくぐりぬけ、ロシアや満州で諜報活動に従事した。現代風に言うとやっぱり職業「スパイ」なのかしら。

    四部作の自伝のうち、私が読んだのは1冊目のこれだけ。熊本生まれの著者は、神風連の乱や西南戦争を少年期に実見しており、私の興味はもっぱらそこのみ。

    随分昔に読んだので再読したい。

  • 人生で一番好きな本

  • 大分長い事本棚で積読状態だったが、少し前にようやく読み終わった。
    教科書ではおそらく「西南戦争」と書かれている「西南の役
    」を描写した部分が有名な本だとは知っていたが、熊本の往時を知る貴重な本となっている。しかも、子ども時代の出来事なので、その目線から見た一つの市井の人々の暮らしを知る手掛かりにもなっている。
    西南の役で焼け野原になった明治時代の熊本城下の写真は見たことがあった。疎開した話も聞いたことがある。それが、この中の描写でいくらか肉付けされていく感覚があった。

    後半は、上京し、兵役につくシーンが出てくる。正直、戦場のシーンは複雑な思いを持って読み進めた。

    何冊が続くようだけれど、この先を読むかどうかは、機会があればということで・・。

  • 1978年(底本1958年)刊。◆明治元年に生を受けた熊本藩士子息、陸軍軍人(なお、後日、満州・シベリアで諜報活動に従事)の手記。4巻中の第1巻で誕生から明治32年頃まで。少年期における神風連の乱、西南戦争での熊本周辺の模様が生々しい。もちろんそればかりではなく、開明的傾向の強い父の、著者を含む子息らへの訓育、没落士族の授産の実態・嫁取りを含む生活模様、旧士族子弟の教育の在り様、陸軍幼年学校での生活ぶり等、記録書としても重宝する内容が満載。特に、大津事件発覚後の上層部・近衛師団の周章狼狽の描写は秀逸。

  •  現在、2018年大河ドラマの「西郷どん」の放送前に集中的に西郷隆盛周辺を読書中です。司馬遼太郎の「翔ぶが如く」の再読はもちろん、図書館では「西郷隆盛全集全六巻」を借りました。本書は熊本で明治元年生まれの石光真清の手記をご子息が大変読みやすくまとめた伝記で、同時代の人間の考え方がよく分かります。中でも西南戦争の熊本城攻防の当たりは出色です。例えば10才の著者が大砲の陣地で村田新八と出会う場面は映画の名場面のようです。物語は第二巻から第四巻、日清、日露戦争へと進行します。続きも当然期待しています。

  • 生誕からロシア留学まで。

    最初パラパラめくった時、意外と分量が多く難しいと思ったが非常に読みやすくいつのまにか読了。

  • 西南戦争、日清戦争。そしてロシアの足音。帝国主義時代のど真ん中に青春を投じた真清に日本や世界の将来はどのように映ったのか?そしてどんな思いでこの手記を書いたのか?当時の真清と直接会話してみたい。

  •  満洲馬賊は昔もてはやされたことがあった。しかし、それがどのようにして生れ、どんな活動をしていたかについては想像の域を出ず、夢のような絵空事を並べていた年寄りも多かったように覚えている。この書を読んではじめてその実情の一端を知り得たように思う。

  • 明治・大正・昭和を生きた元士族の手記。子供時代に神風連の乱、西南戦争を体験し、20代を軍人として終え、30にしてロシア留学に旅立つまで。作者の長子の編集力がいいのか、とにかく読みやすくて面白い。

    徳川の時代が終わったばかりの日本人の行動・思考は今とかなり異なるように見える。おおらかだし、感情表現が豊か。西南戦争時の薩軍と熊本の子供の交流などは、ファンタジーを読んでいるかのよう。

    作者は自分の弱点をごまかさず、弱かったりずるかったりするところも正直に書いていく。続きの3巻を読むのが楽しみ。

  • こういう本が残っていたということを何よりも喜びたい。
    まるで小説を読むかのような手記。
    それも、ドラマを見ているかのような。
    読書の真の愉しみを味わわせてくれる。

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