ノラや (中公文庫 M 77-3)

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著者 : 内田百けん
  • 中央公論新社 (1980年3月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122007154

ノラや (中公文庫 M 77-3)の感想・レビュー・書評

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  • たまに読み返したくなる本の一冊で何度目かの再読。
    (年中「積読本を減らそうキャンペーン」開催中なのに。)


    ふとした縁で飼うことになったノラ。
    そのノラが帰って来なくなってから、ノラを思い泣き暮らす日々と、ノラ失踪後にいつの間にか居ついたノラ似のクルツとの毎日を綴った百閒先生の随筆集。

    解説は本文にも登場する平山氏。
    百閒先生の奥さんの電話で「さびしがって泣いてばかりいる」と聞いても「まさかあの気むずかしい謹厳な大先生が猫が戻らないだけでおろおろする筈がない」と思ったそうで…。
    百閒先生の本を『ノラや』から読んだわたしは逆に「いなくなった猫のことで毎日めそめそ泣いちゃう涙もろい可愛いおじいちゃま」のイメージがついてしまって、後で何を読んでも、ヘンクツだったりアマノジャクだったりブキミだったりしても、やっぱり涙もろい可愛いおじいちゃまが浮かぶ。

    新仮名遣い版も出ているらしいけれど、ノラ失踪時を思い出すのは悲しいと推敲していないという文章には旧仮名遣いのほうが雰囲気があっている気がする。
    わたしは旧仮名遣いは平気だけれど、「ヰ」に濁点のあるのはさすがに一瞬では読めない。
    「サアヰス」「ヰタミン」……うん一瞬ではムリ(汗)
    (↑いずれもヰに濁点)

  • 【ひとことポイント】
    猫がいなくなる。ただそれだけの本です。

    <健康栄養学部 2年 K>

    企画コーナー「わたしの本棚」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
    展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2013/4/16-5/31まで】

    湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1263515

    --------------------

    企画コーナー「私の本棚―健康栄養学部1年Kさんの場合」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
    展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2012/9/20-11/10まで】

  • 言葉にできない。
    気持ちが痛いをほど、苦しいほど分かる。
    本当の気持ちでこの本を綴ったのが分かる。

  • 愛読する百閒先生の『ノラや』を十何年かぶりに再読。
    というのはほかでもない、訳あって自分が猫を飼ったのが3年ほど前。「そういえば猫を飼い始めてから『ノラや』を読んでいなかったな」とふと気づいて再読開始。飼い猫がとても愛おしくなる。

    なるほど。こりゃ、猫を飼っているときとそうでないときとでは、百閒先生の気持ちへの共感度がまるで違う。再読してよかった。
    しかし、この随筆は「ペットロス」をテーマにした嚆矢であって、この百閒先生の凹みぶりは男の更年期障害を描いたハシリではなかろうか。

    大学生の頃から十数年かけて古本屋でコツコツとまわり、最後のほうはヤフオクを駆使するなどしてようやく全巻集めた旺文社文庫。というのは、やはり百閒先生は旧かなづかいで読みたいからなのであった。

  • 文豪・百閒先生、ペットロスの全記録。。。ネコ好きとして題名だけはよく知っている作品でしたが、こんな内容だったとは…。
    いなくなった猫を思い出してはさめざめと泣いている百閒先生。あまりにも悲しすぎて、猫たちのことを思い出しては泣いてしまうので、自分で書いた「ノラや」を推敲できなかったり、猫に分けてやると喜ぶのでしょっちゅう買っていたお刺身やお寿司を買うことが出来なくなっちゃったり、奥さんに持てあまされるほど気を腐らせてしまったりしている百閒先生がかわいい…。
    猫飼いには思い当たる節がありまくり。しかしいつか来たる日、父がこうなりそうでちょっとこわい…。

  • 百閒好き。猫ちゃん好きだったんですね。クルツいい名前。鳥も好きだったみたいだが、猫との共存が心配。写真はいつもへの字口で、不機嫌そうに写っているけど、優しい人なんだと思う。

  • 最初は単なる猫好きのエッセイ?と思ったのだけれども、もっと深いどんどんと引きこまれていく作品。

    猫?とか思う人はノラやクルを自分の大切な人に置き換えて読んでみたらよいのではないだろうか

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