細雪 (中公文庫 た 30-13)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (936ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122009912

感想・レビュー・書評

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  • 文庫で900ページもを読ませてしまうだけの面白さ、当時の文化、記録としての面白さはある一方、淡々と日常がつづられ、なんでこんなにお見合い話が続くのか、今一つわからない。大垣や岐阜、豊橋といった身近な地名が出るとオッと惹きつけられたが。
    何より、結末が、なぜ、何ゆえこの結末なのか、900ページ読んで来て最後の一文がこれ!?と驚愕の締めくくりだった。谷崎ファンの方はまさしく谷崎らしいとのことだったが。谷崎文学研究の先生のレクチャーでは、これは赤痢にかかり、その後流産した妙子の運命を雪子もたどることを暗示している、また谷崎の悪魔主義でもあり、川端の描く「美しい日本」を描かなかった谷崎とも言っておられ、なるほどとは思ったけれど、やっぱりこの最後の一文は、えー!?と驚きの結文だ。

  • ひとことでいうとお見合いの話だ。
    戦前の格のある家の娘さんのお見合いの話を軸に進む。
    いや、お見合いは進まない。家の格や性格やらで全然進まないのがイライラする。
    でも、そういうのこそが小説なのかもしれないけど。

  • 背表紙の色がとてもステキな紅色です。

  • 美しい四姉妹鶴子、幸子、雪子、妙子。雪子のお見合いを軸に、関西の美しい風俗を描き出した。

    高校生の頃に読もうとしたけど友達にあんまり面白くないって言われてやめた本。その三年後やっと手にとることが出来た。この本は面白いとかって言うものじゃないと思う。読んでて苦じゃなかった。すごく分厚かったけどぜんぜん時間かかんないで読めちゃった。文章がきれいだなぁって思った。完全に善な人も悪な人もいない、ありのままの世界って感じだった。

  • 2001.04.18 (wed) 12:24 [this たんす?]より

  • 細雪ごっこが本気でしたい。
    おっとりのんびり、上品に。。。そんな四姉妹は本当に美しい。
    上品な関西を描けるのは、やっぱり谷崎潤一郎ならではだと思う。

  • 女の生き様。
    あたしはもっと違う生き方がいい。

  • 昭和初期における若草物語関西版。三女雪子の負け犬物語とも言える。四姉妹をめぐるエピソードが綿々と続くが古き良き関西の文化・風俗が随所にちりばめられてあたりは興味深い。しかしこの結末…皮肉とはわかっていても、散々読ませといてこの仕打ちはあんまりな気がする。

  • 三女・雪子が苦手です。でも寂しい人だと思う。

著者プロフィール

1886年7月24日~1965年7月30日。日本の小説家。代表作に『細雪』『痴人の愛』『蓼食う虫』『春琴抄』など。

「2020年 『魔術師  谷崎潤一郎妖美幻想傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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