サド侯爵の生涯 (中公文庫)

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著者 : 澁澤龍彦
  • 中央公論新社 (1983年5月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122010307

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サド侯爵の生涯 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • サドの誕生から死までを丹念に追った本。仏蘭西革命前の王体制下では風俗壊乱の犯罪人、革命政権下では穏健主義者、執政政治、第一帝政下では狂人の烙印を押され、27年にわたる幽囚生活を送ったサド。存命中から第1次大戦後の研究を待つ迄、悪意に満ちた捏造された姿でしか語られなかったサド。澁澤は言う。「この文学者の内面に土足を踏み入れる事は、何ぴとにも許されないのである。伝説の捏造者に呪いあれ!」と。

  • 第一章:誕生より結婚まで/第二章:リベルタンの出発/第三章:アルクイユ事件の周辺/第四章:マルセイユ事件の周辺/第五章:ラ・コストの城にて/第六章:ヴァンセンヌの鐘楽/第七章:自由の塔/第八章:革命とともに/第九章:恐怖時代に生きる/第十章:精神病院の晩年/第十一章:死

  • 1740年~1814年の人。
    74歳まで生きた。そのうち通算27年間、収監されていた。
    王政末期、フランス革命、共和制、ナポレオン体制。
    政体が変わるたびに獄に繋がれるハメになる。

    ちょっと変態ではあったが、異常という域ではなかったようだ。
    あらゆる体制が恐れたのはその論理性だったと渋澤さんは分析している。
    バスティーユ監獄での著述は悪魔の咆哮のようだと書かれていたのが印象的だった。

    サドさんの生き様は自由について考えるいい材料になると思う。

    Mahalo

  • サドの生涯を追っていますが、読んでもサドが実際どんな方だったのかは、あまり想像できない。
    ろくでもないけど、意外と普通で、ちょっと可愛らしいんじゃないかと…。

    どんな人物かがつかめないけど、激動の時代を生きた人なので、足取りを追うだけでも面白い。
    つかめないからこそ、伝説的存在になってしまったのかなぁ。

  • 渋澤さんの書いてくれた、サドの研究本というか、伝記みたいな本。

    サドほど、過大評価といってもいいくらいの誤解をされている人も少ないだろう。
    確かに、ちょっと変わっていて、ものすごく自分の欲望に忠実で、抑えようとしない。
    そして、自分が人に理解されようとか、そんなことは考えていない。
    まさに、心のままに欲して望んで、求めて。。。それだけ。

    貴族の獄中生活が、初めすごく優雅で、だんだんひどくなっていくのが、当り前だけど、時代が移り変わるのと連動している。

    すごく不思議なのは、お金がなくても旅行にしたり、高価なモノを買ったり、結構いろいろ贅沢できちゃうこと。
    貴族の特権?
    なんでかなぁ。。。

  • なんて欲望に忠実に生きた人だろう。多くの伝説が捏造された破天荒な文学者の本当の姿は、ただただ我儘で偏執的で不器用でしかも幼く情けなく、ひたすら強烈な欲望を実現すべく必死で生きる男であったようです。その生涯で書いた膨大な量の手紙の情けないこと浅ましいこと。なのに何故かどこか愛おしい。伝記というものをほとんど読まない自分にとっても非常に読み易かった。澁澤龍彦の筆力は偉大です。「理性を突破する理性は狂気とみなされる」、印象的でした。マルキ・ド・サドのイメージががらりと変わる一冊。

  • 「サディスト」の語源になったサド侯爵の人生を、鬼才澁澤龍彦が描いています。
    読みにくい文章ですが、面白かったぁ!!

  • すごい生涯でした。著作はまだ一つも読んだことないけど。

  • 480
    無理解と偏見にみちたサドへの理解と対決して、その真実を究明しその華麗な全貌を捉えたサド文学評論決定版。この本をぬきにしてサドを語ることはできない。

  • 内容はよくおぼえてないけど当時職場のトイレにこの本を置きっぱなしにして大恥かいたことはおぼえています。

  • 澁澤氏ときたら矢張りサドだ。サドは有名な割りにその人生はあまり知られていないね。

  • あくまでも冷静に資料をもとにサドの生涯を追っていきます。サドの人間的な部分が見えてくる。それでも怪物であることに変わりない。

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