少女コレクション序説 (中公文庫 し 9-5)

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  • 中央公論新社
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122012004

感想・レビュー・書評

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  • なかなか興味深いものがありますw

  • 稀代の変態と言われる作者に興味を持って読んだのはいいが、難しすぎて全然分からなかった。変態も突き詰めると高尚な何か。

  • ナボコフにしたってルイスキャロルにしたって、
    男は何かしらの少女コンプレックスを、
    持っているに違いないというのが、
    ボクの仮説です。「GOTH」の世界的。

  • なるほど序説というだけあって、表層的ではあるものの網羅性は高いと思う。インデックスがわりにしてさらに調べないと、ふーんで終わりそう。
    後半、話が別なところに飛んじゃったのがいけてないかなあ。

  • 序説というだけあって、入門書という感じ。読みやすく、分かりやすい。コンプレックスの種類の多さは驚き。
    少女だけではなく、エロスについての量が多かったような印象。

  • タイトルのようなロリータコンプレックス的記述は三分の一ほどで、後はお得意のエロスに題材を取るエッセーで埋められている。
    彼のエロス哲学は食傷気味だったので、正直退屈な面もあった。
    彼自身「序説」と題していることからも、本論となる所はこの本には存在しないのだろう。

    さも常識と言わんばかりに「いうまでもなく」のような枕詞で始まる文が、私の知らない事だらけ…

  • 四谷シモンの人形が表紙を飾る澁澤のエッセー集である。薄暗いところにあるエロティシズムを、澁澤がその知性で光を当てていく。
    永遠に少女のままで生きる人(形)は、男の中で理想化され、穢れを知らぬ身に宿る心身は欲情を誘う。しかしながら、自らと相対する関係にありながら、男は少女と自己を同一視するのだ。それは少女が性に関する意識と無意識を彷徨う領域に存在するからである。
    ファンム・アンファンへの想いが人形としての理想を形成していく。

  • 少女解体新書。澁澤イズムが節々に見受けられるエロスの教養本です。欲を言えばもう少し「少女」についての記述があれば良かった。

  • 唯美的倒錯的にエロティシズムを語っているように思いました。楽しませていただきました。

  • ベクトルは少女・エロス一直線。よこしまな気持ちで楽しく読めた。「ポルノグラフィーをめぐる断章」は興味深い。“椅子のサロメ”を苦なく見られるのもネット世代の特権。

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著者プロフィール

1928年、東京に生まれる。東京大学フランス文学科を卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介。また「石の夢」「A・キルヒャーと遊戯機械の発明」「姉の力」などのエッセイで、キルヒャーの不可思議な世界にいち早く注目。その数多くの著作は『澁澤龍彦集成』『澁澤龍彦コレクション』(河出文庫)を中心にまとめられている。1987年没。

「2023年 『キルヒャーの世界図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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