自殺論 (中公文庫)

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制作 : 宮島 喬 
  • 中央公論社 (1985年9月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122012561

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自殺論 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 社会学の古典的名著だそうで

    そう言われる所以はわからなくもないけど、あくまで社会学の第一歩という意味で。他人の理論をばさばさ切り捨てるところまではいいけど、自分の主張は中途半端な例示に留まっている印象。

    当然だけど内容が古い。良くも悪くも昔の人だなあという感じ

  • マッチョな本です。自殺する気がなくなります。そういう意味でいい本ですし、著者の「若い」信念が相当強いのを感じます。もっと年老いてから書かれた本を次は読んでみたい!

  • 自殺をはじめて学問的に扱った人。

  • 世界の名著にはいってる

  • とても難しかったのでもう一度読み直します

  • 今月の1冊目。今年の8冊目。

    大分前に買った本をやっとこのGWで読み終わった。自殺のカテゴライズを統計資料を用いて力強く論証したもの。しかし、長い。そしてところどころ分からない箇所もありました。正直もう1度読む気力はないですね。まあ、大体の内容が分かっただけでもいいと思いました。社会学の古典。

  • 19世紀末に著された論考なので、現代の“自殺論”を踏まえて読むと、誤りや古い考えが散見される。前時代の古い学説という前提で読むべし。

    とはいえ自殺を個人の病理でなく、社会の構造の面から捉えようと試みた研究は当時は画期的、新鮮だったはず。社会学の面白さを味わえる。
    全体的に冗長な記述が続いて退屈である。だが“自殺の文明史”として読める部分もあり、そこだけは少々興味深く読めた。古代から中世にかけて自殺者や遺族に罰則が課せられていた史実や、近代欧州の自殺の傾向、例えば軍隊で自殺が多かったこと(そしてその理由の考察)等が記述されていて興味深い。

  • オフィス樋口Booksの記事と重複しています。記事のアドレスは次の通りです。
    http://books-officehiguchi.com/archives/4222959.html

    「自爆テロとの接点があると考えられたので、この本を読むことにした。自爆テロとの接点として、自爆テロを英語で"suicide terrorism"か"suicide attack"と表記することがあり、"suicide"の部分があげられる。今回読んだのも"suicide"の部分に注目した。今回読んだ限り、デュルケームの自殺論と自爆テロとの接点を見つけることができなかったが、今後論文やレポートなどで引用されている箇所があれば再度読み直したい。 」

  •  自殺が社会的環境によって促されるものであるとし、その社会的要因を分析した1冊。サブタイトルに「社会学研究」とある通り、社会学的分析を徹底的に追及した古典でした。

     宗教、家族、政治などの社会的統合の強さに反比例して自殺は増減する、社会が無統制になった「アノミー」の状態が自殺の一因となる、など現代の日本においても十分に通用しうる結論が導き出されています。

     日本に目を向ければ、他国より高い自殺率や、若年層の死因1位が自殺であるという事実、それにあまりにも高い中高年男性の自殺など、社会が抱える問題はたくさんあります。

     社会的統合を強める、すなわち昔のような強い地縁によって結びついたムラ社会の復活ということもあるのでしょうか。功罪ありそうです。

  • 社会の構造が自殺を生んでいることを、多くの資料をもとに解説した、興味深い作品。

  • [ 内容 ]
    自殺の諸相を考察し、アノミー、生の意味喪失、疎外など、現代社会における個人の存在の危機をいち早く指摘した、社会学の古典的名著の完訳決定版。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 大学の課題で読んだ。長いけれど、その分キッチリと説明がなされていて分かりやすい。タイトルの割に内容は決して暗いものではなく、当時にしては非常に斬新な社会に対する見解や、論文の書き方のお手本となるような文章構成は、読書に色々なものを与えてくれる。

  • 19世紀に書かれた社会学の古典。
    当時の欧州で急増していた自殺を「集団本位的自殺」・「自己本位的自殺」・「アノミー的自殺」などに類型化し、豊富な資料を通して分析を進めた一冊。
    100年以上前ともなると国家ごとのデータ傾向が現代と全然違ったりして面白い。

  • 大学の授業の関係で読んだ本。

  • アノミーねぇ。
    面白い。

  • 典型的な実証主義研究。
    デュルケムは自殺を専門に研究することよりも、それを通して実証主義的な(彼に言わせれば「科学としての」)社会学の在り方を示す模範例を提出することが目的だったように思われる。
    しかし実証主義を隅々まで徹底することはできず、中途半端な例示に終わってしまっているという感想。
    本書の貢献は「第一歩目」としては評価されるべきであるが、それ以上のものではない。

  • 人はなぜ自殺するのか、という問いに社会学的手法で真摯に答える。

  • 「社会」という概念でしかなく実在しないものを存在するように説得する態度が興味深かった。

    自己本位的自殺、集団本位的自殺、アノミー的自殺などの内容を知ったが、確かにあり得る話だと納得した。
    知ることによって、社会の変化にも耐えうる精神を身に付けられる。

  • 自殺する人は自殺しない人の心なんぞわからんし、
    自殺しない人は自殺する人の心なんぞわからん。
    自殺を認むるか認めないかは個人の自由だ。
    人間はだれでも生涯で一回ぐらいは自殺を考えるんでねえか?
    こんな世界そりゃ嫌いになるだろう。
    でも僕たちは生きている。自殺もせずに?
    どうしてだ。

  • 自殺率のデータをとことん多く、正確に集め、その緻密な分析を通して社会に迫っていく。

  • 社会学における超バイブル的扱い、らしい。
    読まされた感はあるが、えらく感銘を受けた覚え。

  • デュルケーム(1858-1917)による自殺の社会学的研究、1897年公刊。前著『社会学的方法の規準』に於いて確立した、他の諸学から区別される固有の学としての社会科学の方法論を、自殺という社会現象に適用してみせたもの。

    そもそもの前提として、自殺という現象が「社会」的な性質を帯びているということを示さなければならない。その為にまず、精神病理・人種・遺伝・気候環境・模倣などの非「社会」的なファクターが、集合的な自殺現象の要因としては本質的ではないことを論証する。そして、それぞれの「社会」集団には、個人の生理的・心理的素質や地域の気象的条件には還元し尽くせない、当該社会に特有の自殺傾向が見出され、「社会的自殺率」と名付けられる。こうして自殺現象の「社会」的な性格が浮き彫りにされ、同時に或る集合的な事象を解釈する上で「社会」――単なる個々人の総和とは区別される、個人に対して外在的な、それ自体として独立した実在――という認識枠組みが有効であることが示される。これは、「社会」という領域が学問の対象として立ち現れてきたことを意味する。換言すれば、形而上学や自然科学など他の諸学から自律した、固有の研究対象と固有の方法論を備えた学として社会学が確立されたということだ。随所に、社会学を独立した学たらしめようとするデュルケームの方法論的な自覚が見出される。

    神が世俗から無限に隔てられていくことで此岸はその自律性を獲得したが、同時に、人間の生のあらゆる局面に於いてその意味・方向を付与していた秩序が崩壊した。目的論的世界観から機械論的世界観への転換である。それは近代資本主義の浸透とも重なる。世界の中で自己の存在理由を確信できなくなった自我は、勢い内面へと沈潜していき、自己を何かに基礎づけようとしてはすぐさまその自己規定を拒絶し寄る辺なく浮遊し続ける――何故なら外在的な則ち概念化・言語化可能な何かによって規定された途端に自己はその特権的な超越性を失うから――、そんな自己否定の無限循環、ロマン主義的アイロニーと呼ばれる自己意識の無限運動の中で、絶望して命を絶つだろう(自己本位的自殺)。また、資本主義が解き放ったアナーキーな欲望、唯一にして最上位の価値基準とされた欲望、それ自体が自己目的化した決して充足されることのない無際限の欲望に駆られながら、経済的存在として断片化され自己喪失した果てに自ら死を選ぶだろう(アノミー的自殺)。或いは、恒常的な不安を強いる流動化した社会から退却して、"永遠の存在"に自己を合一・滅却させようとして、空想の観念と殉死を遂げるだろう(自己本位的自殺と集団本位的自殺との結合)。自殺研究を通して見えてくるのは、近代社会のニヒリズム的状況そのものである。

    なお、社会学は自殺を「社会」現象として捉える学問であるから、自殺行為に於ける個人の実存の問題は当然のことながら等閑に付される。そこで扱い得るのは、飽くまで「社会」的条件によって規定されそれによって解釈され得る限りでの自殺である、つまり自殺という事態の抽象的で匿名的な一側面のみが照射される。ここでもし、自殺という現象の全てが社会学という特有の方法論によって捕捉されるような「社会」的条件によってのみ規定されるのだという転倒した解釈に陥れば、それは直ちに、社会学の学問的権利を不当に過大要求する「社会学主義」として批判されるだろう。デュルケームはその点に自覚的であったと思う。

    いづれにせよ、本書はヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』と並ぶ社会科学の古典的名著であることに間違いない。

  • 卒論のメインテキスト。社会学の本ですが所々文学的文章が混じっていて読んでいて面白かったし、自殺者の分類も大変興味深かったですが如何せんちょう読むの大変でした。

  • 論が矛盾してない?

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