ドイツ参謀本部 (中公文庫)

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著者 : 渡部昇一
  • 中央公論社 (1986年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122013667

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ドイツ参謀本部 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • ドイツ参謀本部の栄光と挫折を描いた物語。

    まず、ドイツ参謀本部の成立に至るまでの前史として、フリードリヒ大王からナポレオンまでの戦史が概観されています。地獄のような三十年戦争を経て、国際法の考えがヨーロッパに広まり、戦争はスポーツのような「制限戦争」となりました。戦争は訓練された傭兵の間でおこなわれるものとなり、非戦闘員である民衆の熱狂や憎悪は入り込むことはありません。また、君主は練兵を失うことを何よりの損害と考えるようになったため、いきおい、敵の補給路を巧みに断つことができれば勝利になり、戦争は盤上のゲームのようになりました。

    こうした制限戦争を国民の戦争へと変えたのが、フランスのナポレオンでした。しかしそれは、すぐれたリーダーシップの強さであり、ナポレオンが直接戦場を掌握している範囲での強さでしかありません。その範囲を超えたとき、ナポレオンの限界が露わになります。そしてこのことを誰よりも明確に把握していたのが、プロイセンのドイツ参謀本部の開祖となったシャルンホルストでした。こうして著者は、シャルンホルスト、グナイゼナウ、モルトケといったドイツ参謀長たちの活躍を概観していきます。

    ところで、ヴィルヘルム1世治下のプロイセンの躍進は、軍事の天才であるモルトケの活躍と、ビスマルクという優れたリーダーの協力によって成り立っていました。四方を強国に囲まれ天然の防壁のないドイツは、軍事的作戦を立案するに当たって多方面展開を避けることが至上命題となります。そしてビスマルクの天才的な外交手腕は、このことを可能にしたのでした。そしてモルトケ以後のドイツ参謀本部は、優れたリーダーを欠いたために多方面展開を余儀なくされ、没落の憂き目を見ることになります。本書は、ドイツ参謀本部と対立した暗愚なリーダー・ヒトラーに率いられたドイツの悲劇までを扱っています。

  • 人物把握をもう少し頑張りたい

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