- Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122015616
感想・レビュー・書評
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そもそも脳死とは何か。脳死の判定において何が問題になっているのか。人間の死とは何かについて難解なテーマではあるが詳細にとてもわかりやすく書いてある本。 読んで面白いと感じた点は、瀕死状態から復活した臨床例を見ると人には魂のようなものがあるのではないかと思った。また、医学と言うのは経験則的なものの集合体であり結局のところ人間の中でどういった反応が起きているのか解明されていないことも多いと言う点だ。
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自分がいずれ死ぬのも避けて通れません。とても参考になりました。
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論理学の本を読んでいる様だった。
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脳死に関する徹底的な取材と考察。
著者は「知の巨人」とかもてはやされる前のジャーナリスト時代の作品が一番面白いと思う。 -
死に対する現状の利害に関わる道具としての知識や法律と
真理に関わる倫理観の全てに行き渡り
客観性と意見を兼ね備えた素晴らしい内容である
心肺停止を死亡の判断基準としてきた過去に対して
何故今脳死を判断基準にしようという要求があるかというと
二つの利害関係が浮かび上がってくる
一つは臓器移植で命を永らえる事ができるかもしれない人々による
欲望であり要求である
もう一つは医療関係側とそれに飲み込まれた政府官僚の
欲望と企業的縄張りの利益追求からの要求である
又利害に関係なく
死の誤認によって判定後に生き返ることのない完全な死を問う
倫理に沿った全くの学問的要求もあるかもしれない -
4122015618 545p 1995・4・10 7版
◎脳死というものがこれだけの問題点を抱えたままなんて全然知らなかった。それに、人体には未だにわからないことだらけといった点にも驚いた。