ビアズリー伝 (中公文庫)

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制作 : 高儀 進 
  • 中央公論社 (1989年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122016248

ビアズリー伝 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • オーブリー・ビアズリーについて私は全くと言っていいほど何も知らなかったのでとても興味深く読んだ。

    以前、フロベールの『サランボオ』の感想に『サロメ』と似ていると書いたが、この本を読んでフロベールはオスカー・ワイルドやその他にも多くの作家に影響を与えていることを知った。フロベール的というものがあることも。

    オーブリーがバーン・ジョーンズやホイッスラーに影響を受けていたことも(そして知り合いだったことも)初めて知った。
    私にはちっとも作風が似ていると思えないけど、初期のオーブリーは「バーン・ジョーンズ的」らしい。

    それに私はオーブリーが当時世間からそんなに悪評を得ていたことも知らなかった。グロテスクで悪趣味なものと言われていたなんて。
    今でこそ素晴しい才能だと誰しもが認めるところであるが、1890年代ということを考えると認めるのは難しかったのかもしれない。しかしそういう時代に新しい藝術を生み出したオーブリー・ビアズリーの才能には本当に舌を巻いてしまう。

    とてもおもしろかった。

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  • ビアズリーに関しては、沢山本を集めた時期がありましたが、その中でも一番読み甲斐があったのがこの本でしょうか。
    どうも、自分は”カワイソウナ”ものに、とことん弱いのかもしれません。
    ビアズリーに出会ったのは、オスカー・ワイルドつながりだったのですが、それとほとんど同じ時期に大好きなヴィクトリア朝の世紀末美術画集で彼のイラストを見つけて、これまた速攻、本屋さんへゴー!!
    彼は幼い頃から病弱であって、結局は夭折してしまったのですが、その短い生涯に沢山の作品を残しています。
    晩年は、「すべて焼却して欲しい」と希望したイラストも描いたりしていますが、すべてが幼い頃からずっと自分の近くあるであろう死を感じながら、生きることや描く事に執着した彼の活きた証だと
    思います。
    頬杖をついたポートレートが好きで、部屋に飾ってありますが、そういえば・・・蝋燭の灯りで絵を描く―という彼の流儀に憧れて真似したこともありました。
    ヴィクトリア~ンな世紀末そのままのお人・ビアズリーを知るのには、とてもよい伝記かと思います。

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ビアズリー伝 (中公文庫)の作品紹介

夭逝した世紀末の鬼才は、ピカソを始め、竹久夢二や芥川龍之介らにも影響を与えた…。「サロメ」「アーサー王の死」などの名作を遺し、初期アール・ヌーヴォーの創出者となった、ビアズリーの劇的なる生涯を、世紀末を背景に、ワイルドら多彩な人物をもからめ、膨大な資料をもとに活写する。ビアズリー伝の決定版。

ビアズリー伝 (中公文庫)はこんな本です

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