あじさい前線 (中公文庫 れ 1-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122019010

感想・レビュー・書評

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  • 朝子(ともこ)の過去の男をめぐる旅
    ページ数は220ページなのですがとても長い旅でした
    20年ぶりくらいだけど手紙で呼び出したら会いに
    来てくれる男たちとのふれあい
    まぁいろんな男がいるものです

  • 長崎舞台の話か?と思って買ってみたけど主人公も男にも魅力がない、お互いなぜ惹かれていたのかぜんぜん理解できない。しょうもない女が近くにいた男たちをなんとか理由つけて無理やり思い返したような。そんなんしたらきりないわ。

    過去の男を訪ねて全国を旅するというのはやってみたいと思ったけど。トーキョー離れる時近い事をしたけど。

  • 日焼けした古い文庫の表紙に描かれた紫陽花の絵。自らの離婚を機に、女が若い頃に関わった八人の男たちを順に訪ねていくのは、紫陽花の咲く頃だった。女性はこんな風に過去を追うものか、しょせん女性心理を読めぬ男性作家の筆かと興ざめしかけたが、それをまるで見透かすほろ苦い展開に引き込まれた。埃をかぶった古いパズルのピースは、昔の輝きを留めずただ色褪せたまま時の流れを痛感させるだけ。同じく今あるピースも遡った時間には馴染めない。思い出と言い訳を混同して、空虚を愛と弁解する、そんな狡さを見過ごさず柔らかくいなす著者の懐。

  • 2012.12.15

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著者プロフィール

連城三紀彦
一九四八年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。七八年に『変調二人羽織』で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。八一年『戻り川心中』で日本推理作家協会賞、八四年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。九六年には『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。二〇一三年十月死去。一四年、日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞。

「2022年 『黒真珠 恋愛推理レアコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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