ウィリアム・モリス: ラディカル・デザインの思想 (中公文庫 お 48-1)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122019041

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  • アーツ・アンド・クラフツ・ムーヴメントを領導し、わが国において民芸運動を提唱した柳宗悦にも影響をおよぼしたウィリアム・モリスの生涯と思想を紹介している評伝です。

    モリスの芸術と社会思想にかんして、手堅い解説がなされています。ただし著者は、モリスの芸術観から彼の社会思想を引き出したり、反対に彼の社会思想から芸術の理念についての彼の思想を解釈することをしりぞけます。といっても著者は、モリスの二つの側面を切り離してしまうのではなく、どちらもウィリアム・モリスという人物がその生涯においておこなった活動の現われとして理解するという道筋を示そうとしています。

    モリスの全体像を概観できるという意味ではおもしろく読みました。ただ、ラファエル前派の影響のもとでデザインについての新しい考えを打ち出し、フランスのアール・ヌーヴォーやドイツのユーゲントシュティール、さらに日本の柳宗悦の民芸運動にまで連なる、モリスの広範な精神史的水脈についてあまり立ち入った解説がなされていない点には、多少のもの足りなさを感じてしまいました。

  • ウィリアム・モリスのデザインが大好きで、いつかモリスに関するきちんとした本が読みたい、とずっと思っていた。

    しかしこの本はどうやら、その期待から外れてしまった模様。
    何が言いたいのか? というより、何を言っているのか? が、読んでいてさっぱりわからなかった。

    論文をまとめたもの?だからかもしれないが、私は論文を書くときに「(文章が読める人間なら)全ての人に読める・わかるように書かなくてはならない」との指導を受け、それに「なるほど、そうか」と思った人間なので、やはりいくら専門的な内容でも、その専門性が読むことの妨げになるような論文はどうかと思う。
    理数系となるとまた違うのかもしれないが、これはそうではないわけだし。

    装丁は非常に素敵だったので、おまけで☆2つ。
    ・・・って、これ書影が出ないし(^^;;)。。

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