天の歌―小説 都はるみ (中公文庫)

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著者 : 中上健次
  • 中央公論社 (1992年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122019621

天の歌―小説 都はるみ (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 都はるみに詳しいわけではないから、どこが伝記でどこが小説なのかはわからない。
    けれど一旦歌に、音楽に憑りつかれた人は、普通の生活をおくることはできないのだなあと思った。
    音楽に憑りつかれたのは都はるみというよりも、彼女の母。

    小説というよりも演歌の熱を感じるような文体で書かれる、今なら虐待と言われてしまうくらい激しい感情を春美にぶつける母。
    京都の西陣で機織りをしながらはるみとその弟妹、5人の子どもを育てる。夫は遊び人。
    こんなはずではなかった。いっそ家族を捨てて旅回りの浪曲師にでもなろうか。
    そう思いながら、その想いを春美にぶつけながら母は、子どもたちに歌(浪曲とか歌謡曲)を教える。

    都はるみを作ったのはもちろん本人の努力だろう。
    しかし、春美と母、母と父。
    愛情と憎悪が交錯する家庭で一家団らんも知らない少女は、歌を歌うことしかできなかった。
    歌を好きなのか、本当は嫌いなのかもわからないまま。

    都はるみは一度歌手を引退している。
    小説はそこで終わっているが、実際は数年後に芸能界に復帰している。
    思いつきで引退したわけではない。相当悩んだ果てに覚悟を決めて引退をしたはずだ。
    それでも復帰した。
    そう思うとSMAPの解散だって…。

  • 読み終えて「都はるみ」の大阪しぐれとアンコ椿は恋の花を無性に聞きたくなってYou tubeでさようなら都はるみコンサート・TBSで放送された#4~#16をえんえんと観てしまった。。36歳の都はるみは輝いていた、小説の描写を思い浮かべながら見ると格別。彼女がマイクを持ち何を感じながら歌っていたのか、中上健次がペンを持ち応える。おもしろかった・・・じんときました。

  • 期待が大きいからかもしれないけれど
    都はるみに入れ込んでいるのだな、程度の読後感だった。
    2002年7月7日読了

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天の歌―小説 都はるみ (中公文庫)の作品紹介

歌うことで世界と触れはじめた少女春美が、歌と格闘しながら、歌の魔力に憑かれた大歌手都はるみに成長するまでの半生-。都はるみの歌う歌謡に、生の力を与える天の歌、現代の語り文学の胚胎を読みとった著者による、異色の伝記小説。

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天の歌―小説 都はるみ (中公文庫)のハードカバー

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