豊臣家の人々 (中公文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 中央公論社 (1993年6月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122020054

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豊臣家の人々 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 司馬遼太郎さんの連作短編集。数十年ぶり?の再読。
    題名通り「豊臣家の人々」。

    〇秀吉の甥~豊臣秀次
    〇秀吉の妻の甥~小早川秀秋
    〇秀吉の養子~宇喜田秀家
    〇秀吉の妻~北政所
    〇秀吉の弟~豊臣秀長
    〇秀吉の妹~旭姫
    〇秀吉の養子(家康の実子)~結城秀康
    〇秀吉の養子(天皇の弟)~八条宮
    〇秀吉の側室&息子~淀殿・その子

    という構成になっています。

    司馬遼太郎さんは、とても読み易く面白い歴史小説を書く人ですが、わけても秀吉はお気に入りです。
    「新史太閤記」を読むと、天下統一寸前くらいまでの秀吉が活き活きと描かれています。
    その上で「功名が辻」とか、秀吉の死までの流れは良く判ります。
    更に、「関ヶ原」「城塞」「覇王の家」を読むと、死語の豊臣家滅亡、徳川幕府が軌道に乗るまでが判ります。
    正直、それらを経たうえで、「豊臣家の人々」を読むと、なかなかしみじみと味わい深いものです。
    (それらを全く読まずにいきなり「豊臣家の人々」を読んで、どんな味わいなのか、ちょっとわかんないです...)

    「豊臣家の人々」。
    まあ要するに、ほぼ全員が、「無能」「凡庸」「不幸」「平凡」のどれかに当てはまります。
    それなりに人物と能力として光るものがあったのは、北の政所さんと、秀長さん、結城秀康さんくらいですね。(無論、司馬さんのこの本に於いては、ということですが)。
    ただ、そういう人々はみんな、「女性であり、子が産めなかった」「早世した」「全く活躍の場を与えられなかった」という理由で、サッパリ光ることなく生涯を終えてしまう。
    (まあ、北の政所はそうでもないかもですが...)

    その三人以外。(まあその三人もなんですが)
    「秀吉の身内だった」「秀吉と絡んだ」という理由だけで、それなりの大きなステージを与えられたり、歴史の中でささやかな役割を与えられたりしてしまう。
    それは時にはギリシャ悲劇のように悲壮だし、ときにはベタベタのコントのように喜劇だったりします。
    そういったことを含めて、「豊臣時代」「豊臣政権」「秀吉の時代」という歴史の、稀有なまでのドラマ性なんだなあ、と感じました。
    醜悪だったり無茶苦茶だったりを含めて、その花火のような儚さと、あぶくのようなもろさ。そして絢爛さ。
    そんな味わいが、司馬遼太郎さんは好きなんだなあ。言ってみれば「秀吉のあしおと」が遠くに遠ざかっていく。そのかすかな足音に耳をそばだててみたいんだなあ、という一冊。


    ご縁で今、ちょうどその時代のことを良く考えているので、ふっと衝動的に再読。
    前に読んでいたのが「罪と罰」だったせいか、さらさらっと読みやすく、イッキに読んじゃいました(笑)。

    戦国時代が好きな方、司馬さんの「新史太閤記」あたりを読んでいる方は、よかったら。

  • こんばんは。

    司馬遼太郎の作品で、『豊臣家の人々』が好きで、読み返しております。

    豊臣秀吉に関係の深い縁者たちの物語で、短編集になってます。(9話短編)

    ①殺生関白・豊臣秀次
    ②金吾中納言・小早川秀秋
    ③宇喜多秀家
    ④北の政所
    ⑤大和大納言・豊臣秀長
    ⑥駿河御前・旭姫
    ⑦結城秀康
    ⑧八条宮智仁親王
    ⑨淀殿・その子豊臣秀頼

    それぞれの人物たちの視線から見た、栄華を放った豊臣家の物語だと思います。

    私は、この時代が好きで、関心がありますので、豊臣家に翻弄されてしまった人物たちの悲しみが、表現されている本だと思い、重宝させてもらっています。

    歴史上、短い政権ですが、鮮烈だったんだなと感じましたし、特に、人物たちの器量について、客観的に著している司馬文学の面白さが楽しめました。

  • 出版社は違うが、同じ司馬遼太郎さん著『新史太閤記』のサイドストーリー的に読むことができた。豊臣家は秀吉という不世出の天才が一代で築き上げたが、その天才に続く後継者が誕生しないために滅んでしまった。
    北の政所と大和大納言豊臣秀長以外は身内に役に立つ者がおらず、豊臣秀吉も内心心配だったに違いない。

  • 豊臣家の内情について知ることが出来た。

  • 連続大河ドラマ「江」の関連から再読。

  • 天下統一後の北政所や秀吉の親戚、養子たちなどを扱った短編集。

    秀吉が天下人からただのおじいちゃんになってしまう過程が、色々なひとたちの視点から書かれていて非常に切なくなります。

  • 秀吉の成功と、周囲の人々の能力・気概のギャップが大きすぎて、一代で天下は終わってしまった。切ないものだが、人の人生とはそういう無常なものかもしれない。

  • 個人的には大和大納言が一番好き。
    派手な兄の陰で、黙々と豊臣家の覇権を支え続けた。確かに、この弟の亡き後、豊臣家が傾いたのは事実。この弟がもう少し長命であれば豊臣家の歴史も変わったかもしれないと考えてしまう。

  • 司馬先生は、本当に徳川家康が嫌いで豊臣秀吉が好きなんだなあ、と思った。
    秀吉が好きなあまり、秀吉の負の面をその周辺(秀次、秀秋等)に押し付けているのは、どうかと思った。

  • 豊臣家のドラマのような栄華と没落を、一人一人主人公をたて気持ちを代弁し、史実を興味深く説いてくれる。11.6.9

  • 2011/03/04校完讀

    ★★★☆

    ◎殺生関白
    ◎金吾中納言
    ◎宇喜多秀家
    ◎北ノ政所
    ◎大和大納言
    ◎駿河御前
    ◎結城秀康
    ◎八条宮
    ◎淀殿・その子

    (504page)

  • つくづく数奇な運命の一族。ある種の滑稽さが哀しい。それにしても秀頼の存在感のなさといったら…滅びる者には滅びる理由が、やっぱりある。おねね様がすてき。

  • 一代で最も成功した男、秀吉。
    それ故か、その一族は悉く悲惨な末路。
    豊臣氏の栄枯盛衰の、「衰」を描いたこの作品は、色々と考えさせられる。

  • ~内容(「BOOK」データベースより)~
    殺生関白秀次、太閤様以上と囁かれた北ノ政所、桂離宮を造営した八条宮、大坂城とともに滅んだ淀殿母子など、ひとひらの幻影のような豊臣家の栄華のあとを、研ぎ澄まされた史眼と躍動する筆で現代によみがえらせ、司馬文学の魅力を満喫させる連作長篇。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~

  • 急上昇して、放物線を描いて落ちるような人生ばかり。

  • 怒濤のような秀吉の奔流に巻き込まれてグルグル回る人々。旭姫が哀れ。秀吉は自分の意志で切り開いた運命だとしても、覚悟無く巻き込まれた身内は表舞台に引っ張り出され、もー大変です。対して何事も成さないよう慎重に家康に計られる秀康の運命もせつない。

  • おいしすぎる秀家/かわいそすぎる秀長、秀次、金吾の面々/やりきれなさすぎる秀康…いろいろ衝撃です。復習のつもりで読んでいたのに何故か新発見がいろいろ。さすがだー。

  • 豊臣秀吉を巡る人々を書いた連作。
    「大和大納言」「結城秀康」が良かった。

  • 宇喜多の殿は浪費家

  • 豊臣の姓を持つ人達をそれぞれ主人公にした、短編集である。
    それぞれ姓は同じだが違う人間性であり、それによる生き方やなりふり方の違いが面白い。

  • 結城秀康の章の哀愁漂う感じが好きだった

  • 豊臣家が大好きになれる。

  • 宇喜多秀家、結城秀康などがよく分かった。
    「老年はそのものが敗衰。」

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