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- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122020658
作品紹介・あらすじ
百年前のヨーロッパと日本の間でダイナミックに展開した文化交流の実相を探り、アール・ヌーヴォーの本質を解明する、創見に満ちた芸術論。
感想・レビュー・書評
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20180216読了
1994年出版。19世紀後半の万国博覧会への参加を重ねて日本の美術が欧州に紹介されていく。その流れを支えた林忠正、サミュエル・ビング。●P135高島北海とナンシー派●P173マルケットリー(寄木象嵌)はライン川流域のドイツの伝統技法。コブレンツはマルケットリー家具の産地。ガレの住むナンシーはモーゼル川の上流で、その川を下ればライン川のコブレンツに突き当たる。●日本の万博に初参加は江戸時代終わりかけのころ。1867年のパリ万博。政治情勢を反映して、幕府だけでなく薩摩藩と佐賀藩が独自に出品している。ちょうど去年がこのパリ万博参加から150周年であり、黎明館で記念の展示会があった。個人的にタイムリーだったのでさっそく鑑賞し、当時の薩摩藩がフランス人(ベルギー生まれ)のエージェントをつけて幕府を出しぬいた過程をなぞり、独自に作った勲章も見ることができた。この本では、P271他国の状況・ベルギーの章に触れられている。NHK大河ドラマ「獅子の時代」。
20171215蔵書
西洋美術館の「北斎とジャポニスム」展はオーディオガイドにより深く鑑賞でき、さらに整理して知りたいと思い購入したもの。展覧会直後に古本屋で発見した運の良さ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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