散華 下巻: 紫式部の生涯 (中公文庫 す 3-16)

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  • 中央公論新社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (498ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122020757

感想・レビュー・書評

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  • 紫式部と藤原道長が同時代の接点があったとは知らない自分にとってこの時代の貴族の生き方が詳細に語られているので流れが分かり面白く読めた。
    紫式部と自分の性格が似通っていたのも共感でき飽きることなく読めた…
    ただ和歌が読めなくて心情が全く解らない。昔の人は感情豊かで言葉も自在に扱っていたと思うと羨ましい。けど貧富の差がはっきり分かるのと政権交代の浮き沈みが激しいから生きにくい時代でもあったので無いとこねだりだろうなぁ

  •  紫式部の生涯を現代小説として綴った作品。その下巻。

     面白さは上巻と変わりませんが、下巻では、平安を語る上で外せない男・藤原道長の存在が前面に打ち出されてきます。
     ゆえに「紫式部の一生」というよりは、「平安時代の男の生きかた」「これに対抗する女の生き様」という面が強くなってしまうのですが、それもまたよし。

著者プロフィール

杉本苑子

大正十四(一九二五)年、東京に生まれる。昭和二十四年、文化学院文科を卒業。昭和二十七年より吉川英治に師事する。昭和三十八年、『孤愁の岸』で第四十八回直木賞を受賞。昭和五十三年『滝沢馬琴』で第十二回吉川英治文学賞、昭和六十一年『穢土荘厳』で第二十五回女流文学賞を受賞。平成十四年、菊池寛賞を受賞、文化勲章を受勲。そのほかの著書に『埋み火』『散華』『悲華水滸伝』などがある。平成二十九(二〇一七)年没。

「2021年 『竹ノ御所鞠子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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