風塵抄 (中公文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 中央公論社 (1994年7月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122021112

風塵抄 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  •  産経新聞に概ね月1回の頻度で連載されたエッセイ。1986年5月から1991年9月まで。簡潔・明瞭な文体なので、中高生でも味読可能と思う。なお、続編に「風塵抄(二)」あり。

  •  縄文人の平均寿命は27、8歳だったらしい。狩猟社会はある意味自由ではあるが、大きな展望(現代人が考える将来設計)がないために生きる気力が落ちて、早死にすると著者は言う(P219参照)それにくらべて、農耕社会は自由は失ったが法ができ宗教ができ国家ができて食うことに困らなくなった。そして、人々の寿命は延びたとある。生き方を選択できるのならあなたならどちらを選ぶ・・・

  • 歴史小説の、休憩、合間、同時に読むのに最適。

  • 「風塵抄」は、昭和61年から産經新聞に連載された随筆である。
    文庫本にして一編が4〜5頁程度で、とても読みやすい。
    但し、鋭敏な感覚、歴史観、世界観などを持ち合わせていないと文章の奥底まで理解するには至らない。その部分を持ち合わせていない小生は、海面上だけ分かったとしか言いようがないが、氏の随筆は、どれを読んでも小説に劣らず流石だなと思わせてくれる。

  • 司馬氏の徒然草のようなもの。
    元号変わる時のがないなと思っていたが、最後に収録。
    昭和がなくなるときに司馬氏が思ったこと等。

  • 司馬遼太郎の新聞に掲載されていた、時事随筆?のようなかんじ。「他国を侵略するな、自国民に対する専制をやめろ、他国から金を借りれば必ず返せ、過剰な軍備をするな」このルールを世界中が守れば平和になる、と司馬遼太郎は記している。その四つに当てはめると日本は当てはまっているかもしれないと感じる。平和かどうかといえば平和だ。いいか悪いかは別にして。

  • 昭和末期から平成初期にかけて産経新聞に月一で掲載された司馬遼太郎のエッセー集。時代を感じさせる。

  • 歴史観ではなく日常の些末なことに思いを巡らすエッセイ集。国家、戦争、石油など重みのあるネタもあれば、都会と田舎、オトナとコドモなど誰でも一度は考えるような話題もある。言いたいことを読者にくっきりはっきり分からせる構成力と文章力はさすが。面白かった。

  • これを読んだのは2004年。
    司馬遼太郎の最後のエッセイ集、の一巻。

    昔から、うちの床の間に「忠恕」と書かれた色紙があって、ある時ふと父親にその言葉の意味を尋ねたら、「思いやりのこと」だと一言。
    そういえば、「忠恕のみ」という一編があるのもこの本だったか。

    一編が短いからすんなり読める。
    しかし、頭の中に残るものはすんなりとはいかない。
    自分の感性、思考法の大筋は、もしかしたらこの本に拠るのかもしれないな、などと思ったりする。
    いやけっこう、そうかもしれない。

    どれもこれも覚えている話ばかりだけれど、もし一編を挙げるのであれば、「悲しみ」かなぁ。

  • 司馬さんは、本当に日本を強く愛した人だなと感じる。11.12.29

  • 司馬遼太郎が産経新聞で月1回持っていたコラムを集めたもの。日常的な物事を書くのが主旨だが、1986-1991年の激動の時代なので、折に触れて時事問題を取り上げており、興味深く読むことが出来る。

  • 本のあとがきに「題の風塵というのは、いうまでもなく世間ということである。風塵抄とは、小間切れの世間ばなしと解してもらえばありがたい。」とあるように、日本を代表する作家が日常の身近な見聞からはじめて「現代」を考察した短編集である。「日本という国」・「日本文化」・「日本的感性」などについて深く考えさせられる。(師啓ニ先生)

  • ・この本を読んで内容が分からない人は、
    自分の無知加減を頭を垂れて思い知れ!!
    と思うぐらい、読むべき本だと思った。

  • 1986年-1991年に産経新聞に連載されていた司馬遼太郎のコラム。タイトルの風塵というのは世間という意味で、世間で起こっていることを話のネタとして、歴史からの教訓を織り交ぜつつのコラム。人の道として「私」ではなく「公」を意識することの大切さを語っていたのが印象に残った。難しい事柄であっても非常にわかりやすく、整理して語ってくれるところが司馬遼太郎の素晴らしいところだと思う。

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風塵抄 (中公文庫)の作品紹介

一九八六-九一年、身近な話題とともに、日本の土地問題、解体した「ソ連」の将来にのこる問題にいたる、激しく動く現代世界と人間を省察。世間ばなしのなかに「恒心」を語る、珠玉の随想集。

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